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鹿児島県霧島アートの森では、「アートラボ」事業・第4弾として大寺聡展「オーテマティック 2018(ニイゼロイチハチ)」を開催いたします。
東京・国立市で育った大寺は、小学6年生のときに見た映画「スター・ウォーズ」に衝撃を受け、以後「スターログ」などのSF映画雑誌を貪るように読み、ラルフ・マッカリー、ジョー・ジョンストン、シド・ミードといったイラストレーターの作品に触れることで、イラスト一本で生計を立てることを真剣に考え始めました。
高校1年生のときから東京武蔵野美術学院に通い、デッサン漬けの日々を送ります。武蔵野美術大学デザイン学科4年生のときには東京・渋谷のギャラリーART WAD’Sで初個展を開催。大学卒業前から「就職しない活動」と称して広告代理店や企業に対して営業活動をおこない、フリーランスのイラストレーターとしての地歩を固めていきました。
大寺は1990年代初めにイラストレーションのデジタル化に立ち会い、日本でAdobe Illustratorを使って商業イラストを描き始めた最初の世代です。以後30年近くにわたり職業イラストレーターとして国内外で活動してきました。
都会の集合住宅での暮らしに疑問を感じていた大寺は、2000年、亡き父の郷里である鹿児島県日置市吹上町に活動拠点を移します。祖父が遺した土地に家を建て、21世紀型の小さな暮らしを実践しながら、最新のデジタル技術と豊かな自然の接点をテーマに創作活動を続けています。
本展では、イラストレーター大寺聡のイラスト画業のこれまでとこれからを多角的に紹介します。また、本展に合わせてフィルムアート社から発売される『オーテマティック 大寺聡作品集』(本展公式ガイドブック)に収められている新作も展示されます。ポップカルチャーおよびイラストレーションの視点から、日本と鹿児島の未来を考える展覧会です。どうぞご期待ください。
作家紹介
大寺 聡 Satoshi Ohtera
1966年鹿児島県生まれのイラストレーター。1990年武蔵野美術大学デザイン学科卒業後、東京を活動拠点としていたが、2000年、鹿児島日置市吹上町に移住。テレビ、広告、書籍、WEBと活動は幅広く、最新のデジタル技術と豊かな自然の接点をテーマに表現活動をおこなう。2004年、文化庁メディア芸術祭審査員推奨作品、2011年・2012年、南日本広告文化賞グランプリ、2017年、鹿児島県芸術文化奨励賞。
イベント情報
・トークイベント
3月25日(日)14:00-15:30 大寺聡×小川景一(アートディレクター・絵師)×宮薗広幸(霧島アートの森学芸課長)「鹿児島グラフィックデザインの歴史」
4月1日(日)14:00-15:30 大寺聡×井原慶一郎(鹿児島大学教授・作品集監修者)「『オーテマティック 大寺聡作品集』(フィルムアート社)出版記念トーク&サイン会」 聞き手・太田純貴(鹿児島大学准教授・美学芸術学)
4月15日(日)14:00-15:30 大寺聡×橋本泰久(アメタ食堂)「デザインのあれこれ話」
・作家による公開制作
3月11日(日)、3月18日(日)、3月21日(水・祝)、4月8日(日)の14:00-15:30
「Adobe Illustratorによる作品制作デモンストレーション」*来場者の下書きを元にイラストを仕上げます。
・グッズ等販売
展覧会公式ガイドブック(『オーテマティック 大寺聡作品集』フィルムアート社)、ポスター、ポストカードの販売
マルヤガーデンズで行われた個展「Light Rail Transit」より。市電を待つ人々。実際の風景とほとんど同じですが屋上のみアレンジしています。
2015年8月に、珈琲&ギャラリー「ウイリアムモリス」(東京・渋谷)で開催された個展「東シナ海,14315」のためのオリジナル作品。
個展「オーテマウンテン」より。アナログ作品
個展「オーテマウンテン」より。アナログ作品
今年もやります。是非、お出かけ下さい。
2013年4月17日(水)鹿児島県日置市吹上町永吉一帯で行われる「蓑笠市」(みのかさいち)でお披露目されるオリジナル手ぬぐいです。最近、近所の永吉川でカッパを目撃したというウワサが飛び交っています。そんな訳で、これまでの永吉の風景イメージにテナガエビやウナギ、カッパも二体程描き加えました。
2012.3.11に行われるイベントのポスターです。
2011年11月1日〜12月4日
鹿児島市山下町の「coffree innovate」にて個展を開催します。
個展「ライト・レール・トランジット延伸版」より。
個展「ライト・レール・トランジット延伸版」より。南鹿児島駅・・・!指宿・枕崎線の車両「なのはな号」が並走している様子が右上に見えます。このイラストは実際の景色と同じです。
個展「ライト・レール・トランジット」より。桜島フェリーは24時間就航しているのだから、市電も頑張って!これは桜島側(袴腰)のアングル。
個展「ライト・レール・トランジット」より。昔、京浜急行が羽田空港まで乗り入れた時に、確かキョンキョンがCMをやってましたね。あんな日が鹿児島にも来ることを願っています。空港からの選択肢がバス、タクシーのみでは近代都市とは言えませんよね。
個展「ライト・レール・トランジット」より。
個展「ライト・レール・トランジット」より。
個展「ライト・レール・トランジット延伸版」より。
2011年にマルヤガーデンズで行われた個展「ライト・レール・トランジット延伸版」のDM
2010年に隈之城「U1 SPACE」にて行われた個展「ライト・レール・トランジット」のDM
鹿児島駅周辺で路面電車を観察していると、未来の乗り物に相応しいことをあらためて実感します。
個展「ライト・レール・トランジット延伸版」(2011/04/29-5/5)より。鹿児島中央駅の駅ビル「アミュプラザ」屋上に設置されている観覧車からの風景。あの建物は森になっています、スミマセン。
お陰様で無事に個展を終えて昨日から普通の男の子に戻っています。最終日に行われたトークセッション「市電とまちの未来像」。いつもの通り、語り忘れたことが頭の中をグルグルと回っています。「これから何をしたいですか?」という37デザインの味園氏に聞かれた時、(あわてて)思わず水戸岡さんの例を出してしまいました。おそらく、上手く伝わっていない部分が大きかったのではないかと思います。イラストレーターとして街にかかわる際、今が体力的にも技術的にもピークだから、どんどん鹿児島の未来を描きたい、という事が言いたかった。以前、天文館いづろ地区の活性化ワーキンググループに参加した際には「空き店舗のシャッターに絵を描いて欲しい」というリクエストがありました。いや、そういう事じゃない・・・。壁画で街が活性化するとは思わないし、むしろ寂しさを強調してしまうのではないでしょうか。デザインに出来る事、イラストの役割って、もっと大きい。まずは街作りの全体像から。写真や模型では伝えられない世界というのがあって、その隙間にイラストレーターがいる。営業トークに聞こえるかもしれないけど、そういう(全体像的な)仕事が普通になればいい。建築家も、余った予算で無理矢理行われるその場しのぎの街作りに携わるのではなく、鹿児島の未来像に向かって突き進める様な環境が出来ればいい。このお金をここに使って欲しいという事例ばかりが目立つ。今回、東川氏は「それぞれの立ち位置」の話をされた。自分の役割をきちんとまっとうしていれば、街は理想的な発展を遂げて行くと信じたい。その並行する動きが複雑になってしまったり、止まったりしていないだろうか。ここは、僕の専門ではないので「かごまちシンポ」の計画に期待したいところ。
展覧会も残すところあと4時間となりました。18時からは「かごしま探検の会」の東川隆太郎さん、37デザインの味園将矢さんとのトークセッション「市電とまちの未来像」が行われます。是非お出かけ下さい。
画像は僕の暮らす吹上町永吉の風景に、高岡を走る万葉線アイトラムを組み合わせてみました。こんなパラレルワールドが展開されています!
戌年。いつも立場が逆転する事を考えています。
Kagoshima-chuo station/Footbath Square
市民の願いで中央駅に巨大な足湯広場が完成。都からやってくる旅人の疲れを癒します。「温泉都市鹿児島」のロゴが入ったタオル、200円。こちらの売れ行きも好調です。
発展
適正な材料が善良な市民による規律に従い、適正な場所へと運ばれていく。
A view from the best Ferris wheel in the East
格別の風景。天気が良ければ(そして、湿度が低ければ)遙か南西諸島まで一望できるそうですよ。ピーッ!あんまり身体を乗り出さないで下さい!
Neo-city transportation
この度、新都市交通「タカアシガニ」の試運転が始まりました。既存の道路、鉄道を涼しい顔をしてまたいで行きます。とりあえず伊敷ー玉江小前ー新上橋の間を往復、市民からの意見を募ります。
個展「stereo」より。未来の溝辺空港。
Plaza de toros
年々エスカレートしています、牛が、どんどん大きくなっているんです。ガツン!と頭をぶつける音が(風向き次第では)遠く本土まで届くこともあるとか。
個展「stereo」より。
Research of seaweed
オープンカーがイイって言ったのに、海に潜るからという理由で仕方なく今はこの漁船に乗ってます。次の点検の時は主人に黙って外車に買い換えよう、って思ってます。
a cluster of white plants
未踏の地を歩いて2日目。
博士たちは遂に発見したのです。「白い植物群」を。
漢方薬、あるいは食材として使えるかどうか。これから採取、分析されるのです。
Tiki-style cafe
漂流物や旅人達の置きみやげがあれこれと集まって、「これは博物館が出来る」というのがきっかけだったんです。今では客足が伸び悩んでいるので、喫茶もやってます。
remastering
窓のない部屋で作業をしているので、もう今は昼なのか夜なのか、分からなくなって います。昼寝?就寝?多彩な次世代フォーマットに合わせて古い音源をリマスタリングしている光景。
Business in Bonotsu
蜂とは仲がいいんです。奴らからは蜂蜜をもらって、僕は農園で採れた珈琲豆をあげる、そういう取引がここ数年続いてる。その他、いろんな虫といろんなモノを交換してるよ。
secret live in n.y.
演奏のレベルは折り紙付き、、でも記者に嗅ぎつけられたらもう終わり。次の舞台を探して夜通し歩き廻ることも。
木曜日、俺の会社は2mm
毎年、薄なっていると薄々感づいていたんだ。1mmになる前に抜け出そうか。
steam locomotive
随分と老朽化しています。ここからはよく見えませんが、どうやら重要な部品が外れている様です。今日の荷物は新聞とコーヒー豆なので、いち早く届けなければならないんですって。
新装開店
甘いモノに弱い人に向けて、甘いカタチでリニューアル。客の殆どはアリ。
A hydroplane made its maiden flight.
「浮き世にうつつを抜かしてはいかん!」長官の厳しいまなざしの下で8年間に及ぶ訓練がようやく終了、今日の初フライトとなりました。折角の新しい機体なのに、殆どの人は空を見上げようとしません。
シェフのおまかせランチ・きまぐれサラダ付き
いったい何が出てくるんだ!
The inside of the active volcano [North side]
宇宙に目を向ける人の多いなか、何と地中文明の存在が明らかになってきました。敢えて活火山の内部に潜んでいるんだそうです。
パワーマックG17モーニングセット
マイコンという概念は遙か彼方。パブリックコンピュータが自分を認識してくれるんだ。
The inside of the active volcano [South side]
地中人の生活はまだまだ謎に包まれています。噴火に見せかける為に何本もの煙突から煙を出す作業をしていると言われています。
肌荒れ
彼の話は聞いていない。だって面白くないから。瞳に映った自分を見てお化粧の乗りを確かめているだけ。
From Tanegashima to Amami via Moon
種子島までは光速船(光の速さになってます、念のため)「超トッピー」で。某ホテルに一泊した後、最新鋭のロケットで月面へ。帰還ポッドは奄美大島近海に着水します。シートベルトは、しっかり締めて。
博士の立像
僕を作ったがために、博士は亡命することになった。
It's Kagoshima-style. -the way of serving fine noodles-
「鹿児島ラーメンとは一体どんなラーメンなのか、一言で説明できないでしょ、その点、そうめん流しはそのメカニックを説明すればいい訳だからさ、楽なんだよね」
雨雲
雨が降る数分前に入り口が開き、一定の降水量に達すると閉まる。
Victory parade
遂に西軍が勝利しました。時期が時期だけに、巨人軍の優勝パレードだと思って出迎えた人もいたとかいないとか。各集落で製作した巨大ロボット達の活躍が今回の勝利をもたらしたのです。
図書館の事務員
あこがれの彼女。いつも僕の動きにシンクロして、邪魔者が入るんだ。
TAKAMIBABA control center
おトーサンの仕事わ、繁華街を飛び回るコーキョー交通機関の各シャリョーにシレイを送ることなんだって。一度、デンサンキの故障があって、その日は家に帰ってきませんでした。
直線によるコンポジション
「いい線いってるね」街では直線こそが主役。