Monthly: 2010年7月

date 2010.7.13
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選挙結果に思うこと

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僕はいわゆる無党派層ですが、今回は本当に残念な結果だったと言わざるを得ない。たかだか8ヶ月前、国民の多くが民主党を選択して「自分たちで何かを変えられるのではないか」とワクワクした気持ちになった。自民党政権が続いた結果の今の世の中だから、50年かけて民主党を育てる、そんなムードもあったと思う。しかしその後がまずかった。何故検察は小沢氏と鳩山氏をあのタイミングで捜査したんだろうか。ああいう種類の正義感よりも、民意の勢いを優先して欲しかった。二人の失速を煽るマスコミ。ここでも国民は二人を応援するべきではなかったのか。政治献金と母親からの小遣い。そんなに重要だったのだろうか。普天間問題もあったけれど。また、今回の選挙はワールドカップや大相撲の賭博の問題にかき消されていた。スポーツや芸能情報が、国民の反乱を防ぐため、国民から真実を隠すための道具として機能している。情報量のバランスが悪い。無理だろうけど、選挙のひと月前くらいから、スポーツと芸能情報は流さなくてもいい。「直近の民意の結果」と言われているが、ワールドカップ決勝後の、寝ぼけマナコの民意でしかない。政治家の方も逆にびっくりしているんじゃないか。こんな些細な事で形勢は変わるんだと。MTV登場以降、人類は3分以上の映像に耐えられなくなったと言われていますが、日本の首相の顔は1年もたない。国際社会では相当ナメられていると思う。もう少し我慢して政治を見ることは出来ないのだろうか。最も罪深いのは投票に行かなかった人たちですけど。

date 2010.7.9
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ズレてる

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鹿児島市内を中心に配布されているフリーペーパー「Under’s High」内で、鹿児島大学准教授の井原先生と対談するコーナーを受け持っています。先日、井原先生の研究室で次号分の収録が行われました。タイトルは「アートとイラストレーションの危険な関係」。今回は専門領域だったので、普段感じている事を実務レベルで話す事が出来ました。僕がイラストレーターとして活動を続けてこられたのは、仕事が途切れなかったというだけなんです。大きな賞をもらったことはないし、華々しいデビューなんていうのもなかった。世間で目立つ公募展などにも積極的に出品していた時期もありましたが、殆ど相手にされなかった。ただ、不思議な事に仕事は途切れなかったんです。今、書店で目にするイラスト関係やデザイン関係の書籍を見ても、何でこんな価値観が受け入れられているんだろう。という疑問ばかり。本当に尊敬出来るクリエイターはごく一部。若い人から見ても、きっとそうなんだと思う。何が言いたいかというと、メディアで大きく取り上げられる事と、仕事を続けていく、というのは全く別物だという事。鮮やかに感じる表面の軸と、一見地味な一般軸は並行して走っていて、絵の性格上、僕は後者にウェイトを置かざるを得なかった。結局、僕が影響を受けたのは長岡秀星やシド・ミードだったりするので。(派手に見える作品もあるけど、技術ベースという事。)そんな訳でデザイン書籍を見れば見るほど、自分がズレていると感じる。沢田研二じゃないけど「ズレてる方がイイ」。ブレイクすると消えるのも早いから。ですから、特に若い人は次の時代を見据えて、自分の価値観を信じて(ただし、すごく真面目に)突き進むべきなんだと思います。
写真は「ヒオウギ貝」。綺麗ですね(着色した訳ではありません。)。この夏、この貝を使ってとあるイベントに参加します。詳細は後ほど!

date 2010.7.5
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いろんな事

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梅雨の合間に真夏の雲がのぞく鹿児島です。
制作の話。時間をかければイイというものではないのかな。学生に通常よりも長い時間を与えて課題をやらせたところ、時間がない場合よりも、何かが足りない作品が仕上がってきた。自分の場合もそうだ。妙に手離れが悪い仕事、或いは締め切りが最初から曖昧な仕事というのは、ズルズルと何かが抜け落ちてしまう。また、自分が友人に編集するCDというのも、短時間で作ったものはウケが(比較的)良く、作り込んだものは無視されてしまいがちだ。結局、物事には適正な時間が設けられていて、それを逸脱すると「違った何か」になってしまうんだろう。例外もたまにはあるけど。
話はかわって、「社の方針が変わって、これからイラストは全て買い取ることになったが、引き受けてくれるか」という電話がかかってきた。断った。僕が断った事で、恐らく若者に仕事が流れた。しかしこの若者が「買い取りオーケイです」と言ってしまったら、それでお仕舞いなのである。買い取りというのは、以前にも書いたんですが(1)(2)(3)(4)、フリー素材になってしまうという事を意味する。こうした流れが業界全体に及ぶと、当然自分の仕事も、その若者の仕事もなくなっていく。今、音楽を始めとして「デジタル時代の著作権」についての議論が重ねられているが、僕はこの20年以上、イラストレーターとして先人が作り上げてきたシステム(適正なルールと価格)のおかげで生活出来ている。先行き不透明な時代ですが、適正な時間と適正な価格というのは大切にしたいと思う。

date 2010.7.3
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Apple User Group Meeting in Kagoshima 2010

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iPhoneやiPadが一般的になる遙か昔から、アップルの事を信じて突き進んできたユーザーグループ。全国的にみても、鹿児島が一番の盛り上がりを見せているそうです。国際的に活躍するベンダーさんやITジャーナリスト、ソフトウェアの会社などを招いて、Mac周辺の最新事情が次々に発表されます。最近気になっているのは、デザイン関係の参加者が少ないこと。この内容を鹿児島で見られる機会は滅多にありません。今回は事後報告となってしまいましたが、是非とも参加して欲しいですね。と言っておきながら、私マティックも、今回は諸事情により設置作業だけを済ませて自宅にただいま戻ってきました。このイベントは初回から皆勤賞だったのですが残念です。ただし!今回はUstreamによる中継が始まっています!是非、チェックしてみてください。

date 2010.7.1
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ニホンアカガエル

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オーテマハウスの中庭にニホンアカガエルがやってきました。体長は4センチほどあったと思います。庭自体も10年が経過して、何だかイイ風合いになってきました。庭に自分が手を加えた瞬間、ほとんどの場合はバランスを失ってしまいますが、何度か雨が降ったり季節が変わると、それなりにカタチになってきます。今回の様に動物が来れば尚更です。今日から2010年後半戦ですね〜、早い。