今月末で閉店となるディスカウントスーパー「ビッグII」。いろいろな想い出のあるお店なんです。ディスカウントスーパー(ディスカウントストア)という雰囲気のお店は、80年代初頭に登場したのではなかったか。当時高校生で、国立で暮らしていた僕は、わざわざ隣町(立川)のロヂャースというディスカウントストアまで、何度もビデオテープを買いに走った記憶がある。陳列棚が業務的で、商品も段ボールに入ったまま・・・こういう売り方は新鮮だったし、何より安かった。その手法を鹿児島でいち早く取り入れたのが、この「ビッグII」だと思う。実際に、経営者のご親族からもそのようなお話を伺ったことがある。「ビッグII」という不思議なお店の名前の由来は、地元では老舗の「山形屋」が事実上の「ビッグI」で、二番手がこの「ビッグII」なのでは?という噂が流れていたらしい。この点についても僕は直接確かめたことがある。最初はVサインだけの表記で「ビクトリー」を意味させていたらしいが、徐々に街の声が「ビッグツー」というニックネームを作り上げていったということ・・・。記憶違いでなければ。だから、本来の意味からするとビッグではなくビックなんですよね。
このお店、奄美大島とのパイプが太く、ミキ(以前のネタ)なども手に入れる事が出来た。また、園芸・観葉植物のコーナーも充実しており、ここで買った珍しい植物が、今でもオーテマティック・ハウスの中庭で元気に育っております・・・。
与次郎のジャングルパークに続いて、僕の好きな場所がまたひとつ姿を消す。
余談ですが、90年代初頭に渋谷のone-o-nineで「ショッピング・アット・ディスカウント・ストア」という個展を開いた事があります。
Monthly: 2011年9月
ディスカウントスーパー「ビッグII」の想い出
藤代冥砂スライドショーツアー「福島」1
おはようございます。
今回はイベントのご案内です。以下は転載記事となります。(写真は藤代さんの作品です)
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日時:10月7日(金) 19:30スタート
(トークを交えながら、約1時間を予定しています)
場所:ベジタス作楽(鹿児島市城山町3-38 tel099-223-6326)
チケット:1,000円+1drink order【要予約】
■藤代冥砂(ふじしろ めいさ) 写真家・小説家 代表作に「もう家に帰ろう」「ライドライドライド」「肉」(以上写真集)「誰も死なない恋愛小説」「ドライブ」(以上小説)「愛をこめて」「合格女子」(以上エッセイ集)などがある。ウェブサイト・ブログ
■今回のスライドショーについて(趣旨)
「今、福島はどうなっているのだろう?放射能の影響というのはいったいどういうことか?そこで暮らす人々は?」7月上旬の6日間、一人車を走らせて、福島を巡ってきました。様々な土地で、様々な声を聞き、風景や人々を写してきました。多くを考え、感じましたが、受け取ったものがあまりにも大きくて、うまくまとまりません。ただ、自分が福島で体験したものを、なるべく多くの人々と共有することで、何かが前へと進むのではないか?そう思い、再び一人で車を運転して、西に暮らす人々に届けることにしました。僅かな時間ですが、何かを手渡しできたら、嬉しいです。
【参考URL】
・「福島記」
・Direction’s eye フクシマを訪ねて。
■問い合わせ/天文館アトムズ ウメキタ
disque.yuka71@gmail.com
招魂塚・秋の慰霊祭
枕崎市鹿篭麓町・南方神社にある招魂塚の「秋の慰霊祭」に出かけてきました。明治10年(1877年)2〜9月の西南の役に、西郷隆盛を慕い従軍した南方郷(現枕崎市)出身の殉難者126名の慰霊塔として、当時の生還者が明治13年3月に建立したとのこと。僕は直接関係がないのですが、学校の先輩が責任者となってこの行事を引き継いでいて、誘われました。大寺家も、元を辿るとこのあたりの地域から「関ヶ原の闘い」の際に吹上町に登って来た一族だと聞いています。鹿児島ではこうした記憶を語り継ぐ行事があちこちで残っている様に思います。ただ、徐々にそうした流れも弱まって来ているかも知れません、若者の姿は1名だけでした。この南方神社に併設されている幼稚園も、現在は休園しているそう。歴史を勉強する若者が増えたと良く聞きますが・・・。有名な歴史上の人物だけでなく、まずは地元のこうした行事に興味を持って、出来れば戻って来てほしいですね。
山元かえ作品展「MOYOU」 @小さな絵本美術館 アルモニ
鹿児島市出身、東京在住のイラストレーター山元かえさんの個展「MOYOU」が小さな絵本美術館アルモニで始まります。2011年9月22日から10月22日まで。毎週日・月はお休みとなっています。
山元さんとの出会いは今から10年程前だったと思います。僕が鹿児島で「温泉都市」という初めての個展を開いた頃に、ひょんな事から存在を知りました。当時から独特の世界観を持っていて、イラストに限らず歌声が収められたオリジナルCD「きままなじかん」を発表するなど(我が家ではヘビーローテーションだった季節もあります)、幅広く活躍されています。イラストは国籍不明?のキャラクターが中心というイメージがありましたが、今回のタイトルは「MOYOU」。これは模様の事なのでしょうか。どんな世界が広がるのか楽しみです!オープニングパーティーには駆けつけようと思っております(22日・木曜日 18:30〜21:00・入場無料)。皆様も是非お出かけください。山元さんが会場にいらっしゃる日は22日・23日・24日のそれぞれ12時からとなっております。
テオ・ヤンセン展@大分市美術館
3連休の前半を使って大分に出かけてきました。車で4時間35分という試算でしたが、湯布院から先は霧のために通行止め。途中の休憩や食事などを入れると7時間ほどかかってしまいました。愛車ボルボ240はエアコンが効かないために、着いたときは疲労困憊。前述した「うみたまご」に行ってバタンキュー。翌日の朝から大分市美術館で開かれている「テオ・ヤンセン展」へと足を運びました。テオ・ヤンセン!・・・行く前は温泉と勘違いした友人から「どんな泉質?」と聞かれた事もありました。確かに、地獄巡りの8カ所目の様なお名前ですネ・・・。
90年代の後半にホンダが制作したアシモを「ニュース23」で初めて見た時(「筑紫哲也×立花隆」)、その歩行する様子に感動した記憶があります。録画して、友人を呼んで何度も何度も見ました。人間や動物とは全く異なる「モノ」から、命を感じた初めての体験だった様な気がします。テオ・ヤンセンの人気も、そういう部分が一番大きいと思う。ただ、アシモと違うのは、自動車工学の延長ではなく「風を食べて生きる」というコンセプトが時代によりマッチしている点。電気やガソリンを使わずにこういう動きが出来るという驚き。共通認識を持った宇宙人に出会った様な感覚。また、材料費にあまりお金がかかっていない(と思う)点も魅力。頑張れば自分でも作れるかも?と思わせる身近さ。展覧会場では作品が歩行するデモンストレーションが行われるのですが、歩き出した瞬間、どよめきとも言える「オオ〜」という声が湧き上がりました。我が子が初めて立ち上がった時の様な、温かな声援でした。メイキングのビデオでは、オランダの工房や隣接する砂浜が何度も映し出されていましたが、地元の吹上浜を連想せざるを得ない環境でした。そんな訳でこういう企画は、真っ先に日置市が名乗りを上げて行うべきなのでは?と悔しい気持ちになりました・・・。舞台としては最高の場所です。スケッチや試作品なども展示も充実。ホント、現代のダ・ヴィンチですね。思ったよりも地味な21世紀を迎えている・・・とこのブログで何度も書きましたが、その先頭を突っ走るに相応しい風食動物たち、でした。(余談ですが、風力実験をする映像ではボルボ240が使われていました!エアコンは効くのかな?)会期は30日まで。是非。
「オバケのQ太郎」実写版
Qちゃん!実写にするとこんな感じで、肌は「はんぺん」を湿らせた様な質感になるんだろうな〜。「うみたまご」にて撮影。
うみたまご
うみたまごに出かけてきました。鹿児島の水族館は何度も何度も足を運んでいるので、どうしても比較してしまいます。悔しいけれども、大分の方が面白かった。写真の様に、海に対して「開かれている」というのが大きな理由。イルカのショーもこの風景をバックに開かれます。鹿児島の施設って、何故か海側を閉じてしまう傾向が強い。降灰と台風がネックなのかな?大分は瀬戸内海に面しているので穏やかなのかも知れませんが、今の建築技術なら何とかなると思うんです。鹿児島でも、海と戯れる場所(あるいはそのイメージ)を街のあちこちで創出して欲しいと思っています。
大分に行くその理由
三連休の2日間を利用して大分に出かけてきました。実に9年ぶり。前回は2002年に電車を乗り継いで「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」を観に行ったのですが、当時、デジタル上映が観られる映画館が九州では大分のT・ジョイという場所しかなかったんです。この作品、デジタル上映のみ、一部編集が違うという話題がファンの間で持ち切りだった。今回は大分市美術館で9月30日まで開かれている「テオ・ヤンセン展」を観に行くのがメインの用事・・・移動距離を考えると両者とも「意地」や「根性」が必要になってきます。地獄巡りはいつでも行けそうだけど、映画や展覧会って、賞味期限の短い特別なものなんですよね。「後からDVDで観られる」という様な意見を良く聞くけど、わざわざ出かけると「体で吸収出来る」んです。
機種変
普段はiPhoneを使っていますが、鹿児島はソフトバンクが繋がらない地域が多く、auの携帯は通話専用の契約にしてあります。繋がらない時はそれでいいじゃない?という考えもあるのですが、人がいない様な場所でエンストをしたりという「もしも」の事態に備えている訳なんです。都会だったらiPhone1台で十分。今回の機種変更は、これまで使っていたモデルの調子が悪くなって来たので、やむなく・・・。正直なところ、今回コレが絶対に欲しい!というデザインは一台もなかったんです。