Monthly: 2016年7月

date 2016.7.24
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賢人からのプレゼント〜Bruno Munariの「DA LONTANO ERA UN’ISOLA」

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東海地方で暮している賢人S氏。不定期的にプレゼントが送られてきます・・・今回は地元産のお菓子などの中に混ざって、イタリアの美術家ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)の「DA LONTANO ERA UN’ISOLA」という書籍が入っていました。今では入手不可能だと思われ、氏がどのようにして手に入れたのかはわかりません。開いてみると、何の変哲もない石を風景に見立てたり、時には筆を加えて絵画を作り出したり・・・見れば見るほど吸い込まれていくような写真がズラッと掲載されています。興味のない方にとっては「なんだ石かよ!」と一蹴されてしまうかも知れません。
近所の吹上浜に出かけた時は、必ずと言っていいほど石を拾って帰ります。コレクションしているというほどではありませんが、いつも机の片隅に置かれていたり、ちょっとした部屋の装飾になったりしています。そういえばル・コルビュジェの展覧会を見たときにも石を収集したコーナーがありました。自分の趣味が一部でも巨匠たちと共通していることに、深い喜びを覚えます。海岸で無数の砂を手に取る時、一粒一粒に途方も無い違った物語が内包されていることを実感します。そうした果てしなさと隣りあわせになるときに(もちろん良い意味で)自分の無力さ・はかなさを感じることが出来ます。逆に人工物に囲まれた時の感情は乱暴になり、謙虚さは失われてしまいますね。
石と向き合いましょう。

date 2016.7.24
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プールの監視係をする

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梅雨が明けて本格的な夏がやってきました〜そんな中、近所の永吉小学校で1時間半だけプールの監視員の係をしたのです・・・僕以外はお母様たちだったので、「何かあったら真っ先に僕が水に飛び込まないといけない」という覚悟が必要でした。監視なんてやったことがないし泳げないし。そんな僕の心配をよそに子供たちは楽しそう。全校生徒の2/3は来ていたと思います。夏のプールといえば、とにかく満員で泳ぎづらい、遊びづらいというイメージですが、この辺りは本当にゆったり、のんびり出来ますね。「20分泳いで10分休憩」を3セットがルールのようで、1時間半の係は無事に終了〜隣にあるAマートでアイスを買って家に戻りました。もう少し人が多くてもいいけど、とにかく「一大リゾート地」だと僕は思っているのですが、どうでしょうか。

date 2016.7.24
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セミの季節です

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IMG_9814葉っぱにも「モテキ」があるのか?!何故か一枚の葉に人気が集中、4匹がほぼ同時に羽化した模様〜。合成でないことを証明するために二方向から撮影しました。
(ちなみに、これはアボカドの葉なんですが、16年ほど前にアボカドを食べた後、種を庭に埋めたら・・・今では7メートルほどの巨木に成長しました、残念ながら収穫は出来ていません)

date 2016.7.22
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ジオ菓子

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桜島・錦江湾ジオパークのキャラクターを担当して早くも3年以上が過ぎました。今回紹介するのは「ジオの恵み」と呼ばれる関連商品のご紹介・・・。ラインナップは豊富ですが、僕がたまたま入手したのは「溶岩糖」と「桜島の軽石サクサク」の二種。溶岩糖は、火山糖とも呼ばれ、普通は合成着色料による派手な色合いが特徴的なのですが、さすがにジオパークの取り組みなのでこのような色合いに。軽石サクサクの方は、鹿児島で唯一のイラストレーション専門ギャラリー「U1 SPACE」を運営する「小城製粉」が開発した模様。
県外の方は「桜島オンラインショップ」から購入できます。

date 2016.7.22
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七夕、次男の願い

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夏休みが始まりました。主に、子育て中のお母さんは日中も子供達と一緒に過ごすために、昼ごはんをはじめとして、楽しい夏の演出に様々な工夫を強いられる時期でもあります。(東京で育った)自分にとっての夏休みは、祖父の暮らす鹿児島への帰省が、最大の思い出として今でも記憶の中枢にあります。東京から寝台列車に揺られる旅は、当時流行っていた「ブルートレイン」や「銀河鉄道999」とも見事にリンクしていました。小学4年生の時に、小学2年の弟を連れて、二人で寝台特急はやぶさに乗ったこともありましたね。今の自分に、これだけの思い出を子供に提供できるか?と問われると、それは子供達本人が感じることだから何とも言えません。客観的に世界を見ると、当時と比べ便利になりすぎて矮小化してしまった感は否めないのですが。
さて、小学2年生が書いた「宿題を三日で終わらせる」という七夕の願い、明日までに本当に出来るのか・・・!何も言わずに見守ろうと思います。

date 2016.7.21
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バンビの弁当箱

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僕が幼稚園の時に使っていた弁当箱だから、もう45年くらい前のもの!「女の子向けだなあ」という意識は幼稚園児の僕にもあって、ちょっと恥ずかしかったことを覚えています。その弁当箱を、今6歳になる三男が幼稚園で使用している・・・。断捨離ブームだと言われているけれど、自分は物を捨てるのが苦手なタイプ。少なくともこの弁当箱は、今でも昔の輝きを失っていないように見えます。やはり、モノを取っておくっていうことは、とてつもなく意味があることなんだと思いますね。

date 2016.7.19
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第33回む展無事終了〜

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7/17(日)をもちまして、第33回む展無事に終了いたしました。会場にいらしてくださった皆様、有難うございました。お陰様で期間中、1773名の方に鑑賞していただきました。写真は、16日(土)に行われた柳田合奏団によるコンサートの模様。この瞬間は130名ほどの聴衆が美術館のホールでひと時を過ごしました。柳田合奏団のメンバーの一人が、む展出品者の花田理絵子さんだったのです、今回のむ展のメンバーは34名〜木工芸、ガラス、日本画、油彩、写真、グラフィック、竹によるインスタレーション、などなど・・・様々な表現手法が入り混じる展覧会の中で、花田さんは何と音楽で参加されました。次々と演奏される音楽・・・美術館ホールとの相性は抜群で、何か異次元に吸い込まれてしまったような時間が流れました。また演奏している方々も普段接することのない落ち着いた雰囲気、しかも不思議なイメージの方々で、衣装も含め、SF映画の一場面を見ているようでもありました。
美術と音楽は表裏一体〜「聞こえる造形×見える音」というのが今回のテーマ。
次回のむ展に向けて、また今日から考えを巡らせてみようと思います。今後ともむ展をどうぞよろしくお願いいたします。

date 2016.7.15
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第33回む展開催中〜

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鹿児島市立美術館で「む展」開催中です〜(9:30~18:00)。今日、明日は照国神社の六月灯ですね、県立博物館では企画展「ブキミな動物」も開催中。鹿児島の文化ゾーンで行われるこれらの3つのイベント、いずれも入場無料〜。「ついでにむ展」でも結構ですよ〜是非お立ち寄りください。
ただいま会場に到着・・・お昼ご飯の時に一時抜けるかも知れませんが18時の閉館時間まで会場におります。お待ちしております!
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写真は展覧会初日に地元のテレビ局・KYT(鹿児島讀賣テレビ)さんの取材を受けた時のもの。今回の目玉作品・・・特陳作家の久保井博彦さんの巨大な作品群の前ですね。News Everyにて紹介していただきました。どうも有難うございます。

date 2016.7.12
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本日より「第33回む展」@鹿児島市立美術館

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本日7月12日(火)より17日(日)まで「第33回む展」が鹿児島市立美術館にて開催されます。僕は第22回から参加しているので12回目かな・・・。その間、時代は変わり出品者も徐々に変わってきました。変わらないのは、普段は違う世界で活動している作家が、幅広い年齢層とジャンルの垣根を超えて集まっているという点。実は毎年、搬入〜設営時まで全貌が見えないのがこの展覧会の特徴なんです。

会期中、土曜日には柳田合奏団によるコンサートも予定されています。是非お誘い合わせの上ご来場ください。

〜〜〜

今回、僕が出品するのはイラストの仕事で実際に使用したラフスケッチ200点ほど、正確には数えていませんが、縦1.8メートル、横5メートルほどの大きさに貼り付けてあります。
・・・
 
僕は年間に大小合わせて1000枚ほどのイラストを描いています(きちんと数えたことはありませんが)。2ヶ月前に描いたものを忘れてしまうほど(純粋に頭が悪いだけかも知れませんが)、一つ一つの仕事はものすごいスピードで動いていきます。
 たまに、みなさんの目に触れるもの(おそらく5%未満)も描いていますが、その他は匿名性の高い仕事ばかりです。教育や医療についてのイラスト、web上の記事のカットなど、意識しなければ通り過ぎてしまうものが殆どです。
 そういう意味で、こうして美術館で展示出来るというのは、自分にとっては創作活動における特異点です。展覧会用に書かれたものではありませんからね。
 じっくりと鑑賞して頂くことが目的の絵は、作家の情熱や思想、哲学などが反映される場合が多いのですが、僕のイラストは、誤解を恐れずに言えば、見る側に「考えさせてはいけない」し、「自分自身の考えも表さない方がいい」という性質も持ち合わせています。ストレートに、イラストの目的が伝わらないといけない。薬のイラストであれば「これは何の薬だろう?」を疑問を抱かれてしまっては、アウトなのです。
 そのために、自分は「頭で考える」前に「手を動かす」必要があります。情熱や哲学は、日頃は持ち合わせているつもりですが、そうした自我を捨て去って画面に向かうのです。とは言っても、個性というものは恐ろしいもので、やはり自分自身からは逃げられず、どうしてもイラストの表面に出てくるものなのです。

date 2016.7.11
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清々しい朝

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6時現在大雨が降っていますが、清々しい朝となりました。
もう4年前になってしまいますが、311の震災後、全国で初の知事選が鹿児島で行われ、当然、原発の再稼動が争点になりました。自分は、これまでになく選挙に対する関心や責任が高まって、イラストで出来ること、反原発の候補者に対して応援出来ること、いろいろと行動しました。近所の公民館に候補者を呼んだり、デパートでトークショーをしたり・・・。しかしながら結果は、残念ながら現職の当選。「原発再稼働の必要性を示した全国で初めての選挙」と当選した知事自らが発言していましたし、自分の信条に反して世の中は動いていくんだという何とも言い難い時代が始まったのです。鹿児島知事選に限らず、この4年間で随分と日本は変わってしまったように感じます。
そして今回の知事選+参院選ダブル選挙。
ついに新知事が誕生しました!自分は、前回のこともあって、政治的な発言は極力控えるようにしてきました。願掛けですね。言えば言うだけ、マイナス効果もあると感じていましたし。「鹿児島の県民性から言って現職を破るのは難しい」という話も、身近な人から聞いていました、しかしそれは、その人の個性であって、鹿児島の県民性ではなかったんです。
やはり、時代は、変わるときには変わります。しかし突然変わった訳ではなく、この4年間、静かに静かに不満は蓄積されていたんだと思います。
これからの鹿児島が楽しみになってきた朝です。