駆け足でいろんな展覧会を見てきました。全体的に感じることは、匿名性が高くなってきたのではないか?ということ。「展覧会のSNS化」とも言えると思います。「名前を売ってナンボ」の世界(死語だけど、目立とう精神の世界)だと昔は感じていたけど、今は共感できる人だけに伝わればいい、そんなムードなのかも知れません。今回はとても充実した展示もあり、作家と話をして刺激も受けました。それはそれで昔と変わっていない、良いところなのでしょう。
例えば、ローマ字表記のTaroとかHanakoといったような作家が目立つことにも、SNSを感じたんですね。知り合いからもらったDMを頼りに出かけたけど、会場について、どの作品が知り合いのものなのか、全くわからない!きちんと名乗った方がいいと、自分は強く思う。名乗ることで自分の表現に責任が持てるから。
展覧会をすることは特別なこと。自分はそういう意識で活動してきたんですが、美術に限らず、全ての分野で今は誰もが表現者です。そんな時代だからこそ、自分は特別なことを余計に考えなくてはいけなくなっています。
Monthly: 2017年11月
いろんな展示
いつ出るiMacPro?(下)
(続き)そしてiMacProの登場です。iなのにProなのか!?という素朴な疑問を旧ユーザーは感じているはず。しかし、旧マトリクスを壊す、このヘンテコなネーミングに自分は惹かれているんです。というのも最近のMacProは高性能すぎて、自分のような平面作家にはちょっと手が出しにくい。iでもなければProでもない、そういう人はこの10年で職業として増えました。自分はプロだと思い続けたいけど。実際、この3年間はMacbookProをクラムシェルモードでモニタに繋げ、全ての仕事をこなしてきたんです。デスクトップ機不在の初の3年間だった訳です。しかし、MacBookPro1台だけだと、持ち運んで家に帰って接続し直して・・・というような作業が週に2〜3度は必ず起こります。そして、その度にツールボックスを移動させたり、結構な時間が無駄になっているんです。
iMacProが出たら・・・久々に二台体制で仕事が出来るのではないかと思っているところ〜。
いつ出るiMacPro?(上)
実は密かに狙っているiMacPro。春に発表されて12月発売と聞いているんだけど、未だに公式サイトでも宣伝の画面だけですなあ。メールで新着情報を受け取る登録もしているんだけど。
実はこのiMacProという言葉は、昔からのマックユーザーにとっては、矛盾があるんです。(モバイルノートまたはデスクトップ)×(コンシューマまたはプロ)と4つのマトリクスがあり、それぞれに適切な商品を提供していたのが基本のプロダクトラインだったのです。このコンシューマーを指す冠詞が「i」だったんですね。iMacはご存知の通り今でも主力の製品、今はないけど、iBookなんていう可愛いモデルもありました。
プロとしては、何となくですが「意地でもiがつく製品は買わない」っていうムードが昔はあったと思います。先ほど冠詞としての「i」と書きましたが、iMac登場の時は「インターネットのi」という意味もあったと記憶しています。iPhoneが誕生した頃からそのマトリクスは崩れつつあったのだろうと思います。(続く)
めで鯛
親戚の叔母様から電話がかかってきました。叔母様は泣いていました。僕が、鹿児島県の芸術文化奨励賞を受賞した事を新聞づてに知って、電話をかけてきてくれたのです。(画像は、その叔母様から頂いたお刺身です!)身にあまる光栄で不思議な気持ちなのですが、電話は何本かきましたし、Facebookでもお祝いメッセージを随分と頂き・・・あらためて自分以上に喜んでくれる人達が周りに沢山いることに気づかされました・・・本当にありがたいことです。イラストは、絵画と違って、常に数名〜何十人かのスタッフと進めていき、依頼されて描くものです。つまり、関わってくださった方々、応援してくださった方々のおかげで今日の自分があるということなんです。当たり前のような文章になってしまいましたが、こういう場面では素直にこうした言葉しか出てきませんね。
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ブレードランナー2049鑑賞からひと月(ネタバレなし)
ひと月も経てば、随分と落ち着いて来るものだ・・・と思いたいんですが、熱意が冷めやらず、未だに観ていない人たちに「早く観て」と勧めています。そろそろ、ロードショーも終了という雰囲気になってきましたし・・・。こうした映画は特に、テレビやスマホで観てもほとんど意味が分からないと思うので是非劇場で観て欲しいんです。このひと月、関連書籍やサントラ(昨日到着)などを仕入れ、仕事の合間に楽しんでいたのでした。
今回の「2049」、「スター・ウォーズ帝国の逆襲」を初めて観たときに、一作目から世界の広がりが急に出て「これもスター・ウォーズの世界なのか?スター・ウォーズらしくないぞ」と悩んだ時に似ています。最初のイメージがあまりにも強すぎたので、二作目については、楽しめた一方で、広がりを許容出来なかった自分もいました。今回の「ブレードランナー2049」も、前作の「都市+雨+夜」からすると、随分といろんな風景が出てきます。それが自分にとってのブレードランナーらしさなのか、そうでないのか?といったところでの悩みがあることは事実ですね(風景に限らず内容も)。
しかし、これは何度も鑑賞していくうちに「嫌いなシーンも含めて好きになる」という状態になってくるんです。自分は、SF映画に支えられて創作活動を続けて来られたという思いが強いので・・・。SF純度と、デザインとの親和性が高いという意味で、全てのクリエイターは必見!だと思います。
サモトラケのニケ
国分寺で浪人をやっている頃、23区内のとある予備校まで、この石膏像を見に行った記憶がある。石膏デッサンをしたことがある人や、美術をかじった方だったら誰もが知っている有名な「サモトラケのニケ」です。スポーツブランドのナイキは、この勝利の女神ニケ(日本語の読み方が違うだけでスペルは同じでしょう)をそのままブランドイメージにしています。翼の形から、あのロゴマークが容易に想像できます。
鹿児島県立松陽高校で撮影した画像でした。
S.A.L.gallery
前の投稿の続きです。「南九州の現代作家たち」はいくつかのサテライト会場で、関連の展覧会が同時開催されています。
色々と回りましたが、S.A.L.galleryでは「もうひとつのメッセージ展」という小品展がありました。恥ずかしながら初めて知った場所・・・。
志の高さが伝わってくるお庭やエントランス、室内空間も気持ち良かったですよ。オススメです。
自分もアトリエとは別にこんな施設が欲しいなあ・・・。