Monthly: 2015年10月

date 2015.10.30
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Nissan Leaf(その13)

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Nissan Leaf(その12)を書いたのが昨年の8月なので、随分と間が空いてしまいました。昨日、とある知人から「結局どうなのよ?」という質問を受けたので、計算してみることにしました。年間1万キロ以上は走るのですが、現在の平均電費(燃費ではない)が、8.2km/Kwと表示されています。勾配が多い鹿児島ですから、平坦な都市部を走るよりは若干パフォーマンスが悪いと思われます。
で、実際に1万Km走るのに、10000÷8.2=1219.5 → 大体1220〜1220kwを使っていることになりますね。深夜電力で充電しているため、1kwが幾らかというと、九州電力の伝票から計算すると 1kwが10.3円くらいの様です。ということは、1万キロ走るのに、10.3×1220=12444円。
これを、うちのもう一台のガソリン車・・・燃費が12キロ、ガソリン1リットル150円で計算すると・・・10000÷12=833 833×150=124950円。
ほぼ10倍の価格差が出ました!1万キロ走ると、112506円エネルギー代が浮くことになります。
導入前も、約10倍くらいの差はあるという噂は聞いていましたが、嬉しい結果ですね。
(算数・数学に弱いので間違いがあったらツッコんでくださいね〜)

date 2015.10.29
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ペンキ塗り

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築15年を経過すると、さすがにいろんな箇所に痛みがきています。外壁も撥水剤の効果が薄れて、藻のような?カビのような?よくわかりませんが、何かが付着して汚くなってしまったんです。モルタルを上から塗ることも考えましたが、今回は白いペンキを塗ってみようと。暑くも寒くもなく、良い天気が続いているので、塗りどきでもあるんです、外国の映画では壁塗り〜模様替えのシーンを良くみかけますが、日本の住宅はほとんどが新建材(というのでしょうか)に外壁を奪われてしまって、ペンキ塗りの楽しみっていうのは、あまり聞きませんね。実際やってみると物凄く楽しいものなんです。
不思議なことに、壁を白くしたあとに仕事が幾つか入ってきました。運機アップ?風水にはあまり興味がありませんが、家や部屋を綺麗にする意識があるということは、それだけで十分にポジティブという・・・ただそれだけのことなのかも知れません。

date 2015.10.27
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日岡兼三展@高鍋町美術館

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前回、前々回からの続きです。
タクシーの窓から見る高鍋町の風景は、随分と暮らしやすい印象がありました。美術館周辺も、古いお堀の跡に囲まれた農業高校があり、風情のある地域でした。そんな中にひっそりと佇む高鍋町美術館。程よい大きさで、こんな美術館が自分の町にもあったらな〜と眺めてしまいました。
そして日岡兼三氏の展覧会です。実はまったく知らない作家・・・初めての街で初めての作家、というのは・・・東京の中心部で見る著名な作家の展覧会よりも、自分にとってはワクワクします。作品に込められている物語、地域の方に染み込んでいる意識などが手に取るように伝わってくるからでしょうか。写真を見ていただければわかるように、この人は何者なのだろうか?という幅広い作風。CGもありました。実際に「画壇のトリックスター」と呼ばれていたと、フライヤーには記されていました。ひとつの作風、技法に縛られて(少なくともこちらから見ると)苦しんでいる作家をよく見かけますが、日岡氏はそういう悩みからは解放されており、出来ることはすべて試し、表現し続けたことが伺えました。自分もこの年齢になってくると、人生を俯瞰で見るとどうなるのだろうか?と、余生の作品スタイルについて考えることが多くなりました。大げさですけどね・・。

余談:
美術館の中心で熱心にメモをとっている方がいらっしゃったのですが、美術館を二周したところで目が合い「大寺先生ですか」と声をかけられました。何と10年ぶりくらい?に出会う後輩のイラストレーターでビックリ。彼女は、僕が鹿児島に来てしばらく経った頃に、わざわざ宮崎から「作品を見て欲しい」とはるばる鹿児島までやってきたことがあるんです。そこまで真剣な姿勢はごくごく稀なので、こちらも正直に、厳しく意見したところ泣かせてしまったことがありました。偶然にも、日岡氏は彼女の恩師だったということで更に驚きました。既に他界している日岡氏のことを、葬儀には辛すぎて行けなかったと・・・涙ながらに語っていました。そんなわけで彼女の泣き顔を、またも見ることになってしまったんです。

date 2015.10.27
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そして高鍋駅に到着

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特急で揺られること20分ほど・・・高鍋駅に到着しました(昨日の投稿の続きです)。旅人を出迎えてくれるには程よいスケール感で、植栽の様子から駅長さん、駅員たちの優しさが伝わってきます。写真にはありませんが、石庭のような演出もありましたね。地元の特産品も売っていました・・・店員が試食をすすめてくるような売り方ではなくて、のんびりした雰囲気。控えめなお店なだけに「宮崎駅では買えないんじゃないだろうか?」という気持ちがよぎって、必要以上に買い物をしてしまいました。
グーグル先生で目的地「高鍋町美術館」までを検索すると、ここからは随分と距離があります。時間があったら歩いても良かったのですが、鹿児島まで戻らなくてはいけないのでタクシーを利用しました。

date 2015.10.26
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ひょんなことから旅は始まる

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先日紹介した「宮崎市美術展」の審査時の話。「今日は審査の後どうされるんですか?」というスタッフM氏の方一言に何気なく反応してしまった。Facebook上でムサビ校友会宮崎支部長S氏の投稿が頭に残っていて「何とか美術館で誰かの展示が始まるらしいので、時間があれば行ってみたい」と答えたのだった。記憶力ほぼゼロの中から絞り出した答えにもかかわらず、それはすぐに、高鍋町美術館で始まったばかりの「日岡兼三展」であることを教えていただいた。僕が審査をしている間、アートセンターのN氏が時刻表まで調べて下さった。ありがとうございます。宮崎駅から急行で20分くらいかかるんだなあ。知らない街、知らない人の展覧会。街の中心部はどこもかしこも似たような雰囲気になってきているし、ゆっくりお買い物する歳でもない。宮崎駅から(鹿児島からみて)遠い方向に足を延ばすのは、展覧会は別問題として、旅の気分を満喫できるという確信が出てきたんです。(そういえば昨年の審査時も、Gallery Indivisualに行ったのでした。)

date 2015.10.25
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宮崎市美術展の審査

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昨年に引き続き、みやざきアートセンターで行われる「宮崎市美術展」の審査に出かけてきました。幅広いジャンルから作品を募る自由な市民展と解釈しています。デザイン、しかも平面領域を専門としていることで、審査員のオファーが来たのだと推測されます。実際に審査をしてみると、デザインを軸にした作品は、学校の課題で描いたと思われるものが多く、標語や重たいテーマがレタリング文字として配置されています。昨年の講評では、この状態を「時間が止まっているよう」と表現しました。デザインの現場とはかけ離れているように思えてしまったんです。言葉は極力書かないようにして、あくまでもヴィジュアルコミュニケーションに徹する方が、美術展に限らずいいものが生まれると思いますし、絵画系の作品と対峙出来る筈です。絵画系に比べると、デザイン系はまだまだこれからやるべき事があると思います。ポップカルチャーも(少なくとも自分の気持ちの中では)立派な美術史を形成していますが、一般的には生活に密着しすぎているせいなのか、認識されにくい。それが良いところなのかも知れませんけれども。

date 2015.10.21
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映画「ジュラシック・ワールド」に男泣きの巻

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夏に鑑賞してから随分と時間が経ってしまったので、新鮮な感想ではないのですが「ジュラシック・ワールド」の話題。一作目が公開されたのは1993年で、僕がマッキントッシュのコンピューターを初めて導入した時。劇場で観た誰もが、その映像に本当に驚かされたという革命的な映画でした。こうした驚きは、今ではCG(CGI)の発達によって一般化され「どうせCGでしょ」と逆差別を受ける現象さえ出てきました。しかしながら、やはり自分がこうした映画やSF映画に期待し続けているのは、それでもなお、新しいセンスに出会える確率が非常に高いジャンルだからです。一般人を突き放すかのような小難しい語り口ではなく「ポップである」という部分も大切なんです。
今回の4作目、遂にジュラシック・ワールド(恐竜を見せるテーマパーク)がオープンするという設定なので「懲りないなあ、この人たち・・・どうせ喰われるんでしょ・・・」という上から目線で鑑賞せざるを得ない映画なんです。それでも、主人公の兄弟と一緒に施設に入ってパニックにまんまと巻き込まれてしまう。そして逃げ惑っているうちに、そんな上から目線はどこかへ吹っ飛んで、最後のTレックスの遠吠え(ものすごくいいシーンでした)には、理屈抜きで涙してしまうという・・・そういう映画なんですよね。自分は人間の感情の動きに涙するよりも、圧倒的想像力に対して感涙する方が多いんです。
「なんだ、ただのバカ映画じゃないか!」ということで、この歳になってくると差別されがちなカテゴリーなんですが、今回のストーリーの根底に描写されているのは昔から繰り返されている、原始文明(生物)対テクノロジーという構図。今回は「懲りない自分たち」をメタ構造的に描いている様にも思えました。ひたすらこのような映像を作り出している人たちにはいつも感銘を受けています。

余談)
2作目(1997年)は「キング・コング」を下敷きにしたようなストーリーで都会にTレックスが攻めてくるという内容で、スピルバーグが引き続きメガホンを。3作目(2001年)は自分にとってかなり思い入れの深いジョー・ジョンストン監督による(映画「アイアン・ジャイアント」の監督、スター・ウォーズのデザイナー)「飛行にこだわった」作品でした。どれも、何度も観直すだけの価値がある素晴らしい作品です。
テレビ番組の冒険シーンや自然たっぷりのシーンでインディ・ジョーンズやジュラシック・パークのテーマ音楽がごく当たり前のように流れています。日本人にとっても、スピルバーグやルーカスが産み出した世界観が、デフォルトの感性として浸透している証拠ですよね・・・彼らの文明貢献度は、Appleのパソコンやスマホの発明のと全く同じ〜或いはそれ以上なのだと思っています。

date 2015.10.20
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第13回山神(やまんかん)の響炎

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既に終わってしまいましたが、10/11に日置市では最大級のイベント「山神の響炎」が行なわれました。数千本の松明(たいまつ)が永吉地区をライトアップされ幻想的な空間が演出されます。初めてこの風景を見たときは、羽田空港の滑走路を何故か思い浮かべてしまったんです。それだけ、風景が激変するんです。
今年からは主催者が、これまでの吹上青松太鼓から永吉地区公民館に変わりました。それに伴い地域住民の負担も増えたのですが・・・自分も初めて松明作りに参加したり、ポスターを制作したり、出来る範囲ですが準備に参加しました。仕組みが変わったことで住民の不安は大きかったのですが、いざ蓋を開けてみれば例年以上の来場者やステージの内容!素晴らしいひとときでした。自分は、この日に合わせて会場が見下ろせる香港料理やさん「聚福園」で大学の懇親会をセッティングしたり、ブース出展に仲間を誘ったりしました・・・。
既に13回目となったこのイベントですが、これをきっかけに永吉地区のファンが増え、定住者が増えるといいなあ・・・と思っています。

date 2015.10.20
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黄金の季節ですね

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稲刈りの時期、実りの秋、ゴールデンハーベストです。車で通り過ぎるのが勿体ないような景色。自分は、なるべく記録に残しておきたいというタイプなので、つい車を停めてしまうんですが、実際に撮影している人にはあまり出会えません。都会の最新情報はどんどん発信されるけど、こうした田舎の日常は都会の人には届きにくいんでしょうね。

date 2015.10.19
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アサカツから始まったこと

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「動く永吉」の活動の始まりは2012年3月・・・。月日の経つのは早いものでもう3年半。この間、目に見えること、見えないこと・・・いろんな出来事がありましたが、徐々に何かが進んでいると言えます。何か、というのは、自分の中では常に最先端のモノゴトに使われる場合が多いかも知れません。震災以降にコミュニティデザインという言葉が流行ったり、地域活動が注目を集めてきたという実感、そういう空気が自分の背中を後押ししてくれているという実感はあります。しかしながら、他地域の事例を見つめれば見つめるほど、自分には自分のことしか出来ない、ということが解ってきます。誤解を恐れずに言うなら自分にとって暮らしやすく、楽しい場所を作るのは自分(あるいは自分たち)でなければならない、ということです。大先生を他地域から呼んできて講演を聞いたり、あるいは、どこかから降ってきた様な予算を消化しても、それは一過性に終わる危険性が高いんだと思っています。毎週水曜日に「アサカツ」と称して地域の仲間を集めて、ちょっとした会議を開いています。20回ほど集まった時点でメンバーが固定化の問題が浮上、10月からは毎週土曜日の朝に変わりました。その拠点となる場所作りも、今のところすべて自分たちで行っています。僕は理屈ばかりこねているので、見るに見かねたメンバーが遂に動き出し・・・現在はプロの方の手も入り(写真)電気工事、水道工事、改修工事が進められています。
こうした一連の動き・・・物凄く地味な交渉の上に成り立っていたり、この拠点がどう使われるのかも未知数なのです。しかし何かが変わってきたという実感があります。作りながら、新しいアイデアが沢山出てきます。本格的にこの拠点が動きだす日は近いんです。