Monthly: 2018年10月

date 2018.10.21
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「2001年宇宙の旅」IMAX 鹿児島ミッテ10

illustration ©ohtematic

1978年、当時小6だった僕は父とリバイバル上映を観に行ったんです。(スター・ウォーズ人気を受けてのリバイバル上映だったと記憶しています、当時はSFが大ブームだったんです)テアトル東京の大きくカーブするスクリーン上で、ディスカバリー号も湾曲していた想い出があります。その時の新聞広告が大切に保存されていました。ジョージ・ルーカスがここで述べている通り、これ以上のSF映画を作るのは無理。
今日は中2の息子(と家族)を連れての鑑賞、逆の立場でしたがかなり楽しんでいた様子。
50年前の映画とは思えない新鮮さ。人工知能との付き合いが深い今だからこそ、公開当初よりテーマが明確になるシーンもかなり多い。太陽の塔を初めて見たときに『こういうものはもう作れない』という感傷的な気持ちになったんですが、今回の体験も似たような意味で涙が溢れて来ました。人間の想像力が矮小化して行っているのでは?という恐怖にも似た感情、という言葉に置き換えても良いと思います。
この映画も「スター・ウォーズ」も当時「文部省特選」映画でした。今の文科省は何をやってるんだろうか。
***
映画のテンポ自体は、現在のマーベル映画などを見慣れている世代にとっては、かなりゆっくりとしたものに感じられるかも知れない。しかしながら、細部までデザインされた美術、計算された構図などなど・・・を確かめる時間として捉えれば、全く退屈することはない、むしろ「もっと観ていたい」という感情が沸いてくる筈。ある意味、マーベル映画は速度と密度を詰め込むことによって「考える余地を与えない心地よさ」を追求しているとも言える。そういう観点からすれば、この「2001年宇宙の旅」は、ひたすら「考えよ」「もっと考えよ」という時間を与えられているような気がします。中学校の時にアーサー・C・クラークの原作を読み、友人達とこの作品の物語について、意味について語ったことを覚えている。「難解な映画」と吐き捨てる人もいるかも知れない、しかしこの映画のあらすじは、多分100文字くらいで表せる、かなり単純なもの。自分も全てを理解しているとは到底言えないけど、自分なりの解釈には自信がある。その解釈も中学校の頃と比べると、自然と変化してきたとは思う。それは、事あるごとにモノリス(映画に登場する石碑のような物体)のことを考えてきたからなんだと・・・今回改めて感じた。

date 2018.10.6
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樹液に閉じ込められて固まってしまったアリ

illustration ©ohtematic

先日投稿した謎の石(皆さんに尋ねた結果スラグ説が有力)に引き続き、今度は『樹液に閉じ込められて固まってしまったアリ』を、三男が校庭から持ち帰って来ました。半透明でかなり硬いです。甘い香りも。映画『ジュラシックパーク』では、この様な状態の蚊から恐竜のDNAを取り出したのでした。人類の知恵もUSBメモリに保存するより、樹液に閉じ込める方が安全かも知れません。