
さようなら2011年と言ってしまったあとに、もうひとネタ。大晦日、みなさんお忙しくお過ごしのことと思います。僕も忙しいのですが、冬休みの時間を持て余した息子達のリクエストで、急遽アトリエから見える場所=山の中腹に(オーテマウンテンはこの東側です)秘密基地を造りました。柱を二本立ててビニールひもを張り、シートを被せただけの単純な作りですが、一応、床板も敷いてあります。秘密基地で思い出しました。「2011年、最も影響を受けた人は?」という問いがあったとすれば、間違いなく坂口恭平氏をあげるでしょう。建築家と美術家の狭間で活動している様な方ですが、震災後、東京から熊本に戻ってゼロセンターを設立しました。友人からの紹介でTwitter上で彼をフォローする様になってからは、リアルタイムでいろんな情報が入ってくる様に。著作も、手に入る限りのものは取り寄せて読んでみましたし、何と、8月6日には鹿児島で直接お話を聞く事も出来たのです。場所は「凡」で、観客は30名足らず・・・といった感じでしたが、彼の言葉の全てに日本の未来が詰め込まれていました。チェ・ゲバラが生きていたら、こんな人間だったのではないかという様な空気感。あの時間は、今年最も貴重なひとときでした。何よりも実際に動いているところがスゴイ。とにかく、僕の考え方の先の先を突っ走っている人物。ホームレスの暮らし方をヒントに未来を真剣に考えている方なので、今回の秘密基地を造りながら、自然とあの日が蘇ってきました。

























