Monthly: 2010年10月

date 2010.10.31
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ライト・レール・トランジット最終日です。

illustration ©ohtematic

一ヶ月、あっという間でしたが、本日、個展「ライト・レール・トランジット」の最終日です。9時から17時まで、ギャラリーにおります。17時からは搬出となってしまいますので、まだご覧になっていない方、是非会場でお会いしましょう。

今回のシリーズは、幾つかのルールを決めて制作にとりかかりました。
○市電をメインキャラクターとし、鹿児島のパラレルワールドを案内させること。
○原画作成のアプリケーションはAdobe illustrator CS4に限定。
○ベースになる写真素材は自分で撮影し、基本的な構図、カタチは変えないこと
○コンピュータが得意とする様な表現・・・例えばオートトレースやグラデーション、楕円ツールに至るまで・・・これらを極力排除していくこと

この結果、一枚あたりの容量は200KBから2400KBまでと、かなり軽いイラストに仕上りました。
これまで自分が突き詰めてきたリアリティは、いわゆる3DCGの世界と似通った部分がありましたが、今回の手法では全く異なる部分が浮き上がり、どちらかと言えば昔からある絵画の技法に近づいたのではないかと思います。
工業デザイン的に正確な、細かいカタチを追い求める自分と、それを素直に補助するコンピュータ。こういった関係に、抗っていこうとする試みでもありました。

(写真は、今回の取材時に偶然出会った「市電の渋滞」。これも機会があればイラスト化したいと思っています)

date 2010.10.28
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感性は県境を越えるか

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今日、ギャラリー内で話題になったので忘れないうちに書いておこう。この手の話は、最近よく持ち上がるし、自分からも機会があれば話すようにしている。「田舎には何もないので」→「都会に出て自己実現する」というスタイルは、若者の間であまり意味を持たなくなってきている様だ。「ここには何もない」というコンプレックスは、ニューヨークの住人以外は世界中の人が感じている、という話を、とある建築家の方から聞いたことがある。そうかも知れない。だけど「都会に出なさい」と言っているのは僕たちの世代よりも上で、若い世代の中では確実に「地元で誇りを持って暮らす」というスタイルに価値を見いだそうとする動きがある。インターネット社会が成熟してきた事を物語っている。僕がいつも言っている「田舎コンプレックスを感じない方法」は「軸足を地域に置きつつ、県外、海外の仕事を引き受ける」というスタイルだ。農畜産業に従事している方、あるいは焼酎を造っている方達には、当たり前の事だ。鹿児島で作られた野菜や肉、焼酎は美味しいのでいとも簡単に県境を超える。しかしデザインの世界ではどうだ?殆どみんなが県内に固執している。勝手に、自分のセンスに県境を設けているだけなのではないだろうか?どんどん県外や海外に営業に出て、外貨を獲得すればいい。農畜産物と同様、鹿児島の優れたデザインが全国に広まることを期待している。そうした事例が積み重ならなければ、都会へのコンプレックスと闘う日常から逃れることは出来ない。(写真は本日のギャラリーからの帰り道。あまりの美しさに、高速走行しながらシャッターを切りまくった!)

date 2010.10.26
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U1 SPACE FILE COMPETITION 2010 Vol.1

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薩摩川内市・隈之城のギャラリー「U1 SPACE」。現在僕の個展が開かれていますが、このギャラリーは東京・表参道にある「HB GALLERY」の妹の様な存在。全体の雰囲気から、壁紙や額縁、勿論作家のセレクトに至るまで、全ての監修をイラストレーターの唐仁原教久さんが行っています。僕と唐仁原さんの出会いは今を遡ること20年ほど前、HB GALLERYが始めたファイルコンペがきっかけでした。他のコンペと違うのは、落選してもファイル自体がギャラリーに残ること。ファイルは一年間保管され、中身の入れ替えは自由。毎年参加すれば、ずっと自分のファイルがギャラリーの本棚に置かれることになります。この本棚は企業や代理店、勿論個人に対して自由な閲覧が許可されていますので、仕事のチャンスに繋がります。20年前というと、まだインターネットもなかった時代でしたので、イラストレーターを紹介するちょっとした図書館としてとてつもなく重要な役割を果たしていました。その流れは現在も続いており、著名なイラストレーターの方々を多数輩出しています。僕もその恩恵に預かり、ここに保管されていたファイルから幾つもの仕事や人脈を得ることが出来ました。何と今回、そのコンペを「U1 SPACE」発でも行うことが決定!デザインやイラストレーションの新たな地平を、鹿児島から、九州から切り開いていこうという試みです。参加要項の書かれたパンフレットが刷り上がっていますので、ご希望される方は住所・氏名を記載したメールを本ブログのcontact usから送信してください。申し込み締切は10月30日、郵送による作品の搬入締切が11月20日となっております!イラストレーター志望の方、または既にプロフェッショナルで活躍されている方、是非ご参加下さい!

date 2010.10.25
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博多から戻る

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福岡のIMS・地下2階のイムズプラザをメイン会場に福岡の街で展開されているブックカバー展「BOOK AT ME」。ご覧の通り大盛況、クリエイター158人が作ったブックカバーを無料配布しているのですが、大量の作品を小脇に抱えながら鑑賞している姿も目立ちました。あまりに消費される速度が速いために、補充のルールもスタッフ内で検討されていました。何十メートルもある吹き抜けでの展示なので、各ブースに均等に照明があたる工夫を始め、パネルのデザイン、人気投票やwebとの連携まで、さすがは福岡!という感じでした。お手伝い出来ず申し訳ございません。会期は11/3までですので、鹿児島にお住まいのデザイン関係の方は是非。今回、鹿児島の仲間二名と「九州新幹線つばめ」と「リレーつばめ」を乗り継いで会場に向かいましたが、濃いデザイン談義をしていると、あっという間に到着してしまった。2時間43分ほどの乗車時間だったと思うんですが、これが来年になると1時間20分になる。こうなってくると、博多までは話している時間は殆どないと言っていいでしょう・・・九州が一体になる感覚は、どんどん加速されます。これまで(良く言えば)「時差」によって守られてきた鹿児島の個性がどうなるのか。今回の企画を鹿児島で展開したらどうなるんだろうとか・・・そんな事を考える久しぶりの福岡でした。オープニングパーティーの夜はどっぷりと深夜まで大人の話(よくよく考えると子供の話だ〜)、翌日はアップルストア福岡天神で発売されたばかりのMacBookAirを観察したりと、充実した二日間でした。そういえば、偶然、IMS8階の三菱地所アルティアムで「ロシア・アニメーションの巨匠ノルシュテイン&ヤールブソワ」を観られた事もラッキーでした。

date 2010.10.22
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「BOOK at ME」に行ってきます!

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九州のクリエイター158人によるブックカバー展「BOOK AT ME」が開催されています(10/20~11/3)。メイン会場は福岡のIMS・地下2階のイムズプラザ。今回のために作成されたオリジナルのブックカバー全ての展示と、無料配布(!)も行われています。その他、福岡市内にある12の書店でもブックカバーの配布が行われています。読書の秋・・・また、今年は国民読書年ということで、お気に入りの一冊をお気に入りのカバーで包んでみては如何でしょうか。私オーテマティックも参加しています!今日は18時30分から中島信也氏によるトークイベントとオープニングパーティーが行われる予定なので、物凄く久しぶりに・・・これから福岡へ向かいます(勿論新幹線で)!イムズというと、今から12年前程前に「九州会」というグループ展を開いた思い出があり、九州での人脈を広げるきっかけになった場所。今回もその出会いの中から参加のお話を頂きました。福岡でお世話になっている皆さんにもご無沙汰していますので、今から楽しみにしています。皆さん、会場でお会いしましょう!
***
以下は公式サイトからの引用となります。
***
九州のクリエイター158人がつくる、ブックカバー展、開催。

本がスキ。九州がスキ。
ブックカバーを通して、本来「デザイン」が持っている潜在的な力や
クリエイターたちの存在をもっと広く、多くの方に知ってもらい、
少しでも「デザイン」を身近に感じてもらいたい・・・。

そんな思いで、昨年の秋にスタートした(社)日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
福岡地区主催のブックカバーエキシビション「BOOK at ME」。
今年は、イムズ、(株)沖データ、福岡アートディレクターズクラブの
強力なバックアップにより、さらにパワーアップして開催することになりました。

2009年のBOOK at ME展

2010年は「国民読書年」。
読書がもっと楽しくなるオリジナルの文庫カバーをJAGDAを中心にデザイナーやアートディレクター、コピーライター、カメラマン、イラストレーターなど九州で活躍するクリエイター総勢158名が制作します。また話題のCMを多数手がけられている九州出身のCMディレクター中島信也氏をはじめ、アートディレクターの山田英二氏、日高英輝氏も特別参加。職種職域を超えたクリエーターたちと九州とデザインの新たな可能性のページを開く今年の「BOOK at ME」にどうぞ、ご期待ください。
《国際読書年》
2010年は国民読書年。深刻化する活字離れ、読書離れが危惧される昨今の状況を踏まえて、文字・活字によって伝えられてきた知的遺産を継承・発展させることを目的に2008年に制定されました。
官民協力の下、国をあげてあらゆる努力を重ねることが宣言されています。

<内容>
開催期間 2010年10月20日(水)〜11月3日(祝)
福岡市内の書店にて無料配布(店舗数、参加書店未定。昨年は15店舗にて配布) またイムズB2Fオープンスペースで158作品を一堂に展示・無料配布。会場内で人気投票も行います。(投票していただいた方の中から図書カードをプレゼント)

イベント情報、作品一覧のほか多彩なコンテンツを掲載したイベントパンフレットの配布
(書店又はイムズでの展示会場にて無料配布)

オフィシャルサイト、twitterを開設。Tweetやニュース、ブログでイベントをリポート。
また、各クリエイター情報、作品も掲載しています。お気に入りの作品、作者に
コメントを書き込んでエールを贈ってください。

BOOK at MEオリジナル栞を無料配布。(書店又はイムズでの展示会場にて)

date 2010.10.20
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下甑島(しもこしきじま)

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メガロポリスから、このオーテマティック・コムの監修・作成をお願いしているi氏がやってきました。彼は大の鹿児島ファンで、これでもう6-7回目の案内です。霧島、指宿や佐多岬などは既に案内済みなので、今回は甑島を選んでみました。実はこの夏、アートプロジェクトを見に上甑と中甑を訪れ、これまで行った事のなかった自分に悔しくなったんです。その時の印象はあまりにも濃く、文章化すると嘘になると思い逆にブログにはあげづらかった。そのうち、きちんと書けたらと思います。今度の下甑も、その時の印象に負けず劣らず。一眼レフをぶらさげて手打の街を散策していると、ほぼ100%の確率でおばあさんから声がかけられる。「昔は段々畑だった」と近くに見える里山を指さしながら解説してくれました、今は荒れています。「食料を海外の人が安く作る様になった」とか「昔、若い人は普通に仕事が出来たが、今は都会に出ている」とか、気になる言葉が紡ぎ出される。何でこんなに綺麗な場所に人が住まないんだろう?率直な感想です。夏は海水浴でもう少し賑わっているかも知れないんですが、静かな海と街でした。

date 2010.10.17
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茂山寛作品の歩み展・いよいよ本日まで

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鹿児島市泉町にある「ギャラリー白樺」にて茂山寛さんの作品展が開かれています。茂山さんは学校の先輩で、勝手に「兄貴」と呼ばせて頂いております。今回は、これまでに重ねてきた20回の個展を俯瞰するというもの。油彩、水彩、パステル、デッサンと、時代や状況により変化させてきた画材、スタイルを楽しむ事が出来ます。それぞれの作品が確かなデッサン力に裏付けされていますが、時には深刻にモチーフに対峙し、時にはユーモアを交えながらリラックスして描いた姿勢が伝わってきます。会期は本日17時までです!お問い合わせは「ギャラリー白樺」鹿児島市泉町14-9 電話099-226-4518。場所の簡単な説明ですが、山形屋向かいの鹿児島銀行脇の細い路地をドルフィンポート方向に向かって歩きます。入り口が解りづらいかも知れませんが、大きな通り(214号)の手前、右手にあります。どうぞよろしくお願いいたします。

date 2010.10.16
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pen with new attitude + ohtematic house + time tunnel

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10/15発売の雑誌「pen」(11/1号)にオーテマティック・ハウスとタイムトンネルが登場!これまで地元テレビ局やwebでは取り上げられてきた事はありますが、こうしたカタチで紹介されるのは初めて。やはり、普段買っている雑誌だと嬉しいものです。このブログの読者にはおなじみの話題かも知れませんが、オーテマティック・ハウスとタイムトンネルの違い、鹿児島に移住した経緯などが簡潔に描かれています。新築時は、いつ渡辺篤史氏が来てもおかしくない状態を目指して頑張っていました。しかし今回の取材時(約二ヶ月前)は既に築10年、しかも掃除が行き届いていない状態でしたが、フォトグラファーとエディター、デザイナーのセンスとパワーで充実した誌面に。自分の暮らしが客観視出来た様な気がします。僕は「とある本」を読んでいるポーズで登場していますが、これは見てのお楽しみ・・・。
また、偶然なのか・・・今回の特集コミュニティ・デザインの頁では山崎亮さん絡みでマルヤガーデンズも紹介されており、小さな写真の中に友人・知人を何名か見つける事が出来ました。そんな訳でこの「pen 11/1号」は僕にとっては鹿児島特集と捉えることも出来ます。是非、お買い求めの上じっくりと読んでみて下さい。鹿児島で店頭に並ぶのはおそらく明日、10/17ではないかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

date 2010.10.15
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今日、午後からギャラリーに行きます。

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スポーツの秋!僕も一年ぶりに全力疾走しました。ランナーズハイという状態がある様ですが、僕の場合は一年に一度走ると「幽体離脱!」します。ある意味、マラソンランナーを越える心境・・・物凄い状態ですねこれは。自分の体が、自分でない様な・・・。遅れてやってきた筋肉痛の影響からなのか、ブログも間が空いてしまいました・・・。
今日もイイ天気ですね。これからギャラリーに向かおうと思います。展覧会も、早くも後半戦に入ります。まだご覧になっていない方、是非会場でお会いしましょう〜!

date 2010.10.10
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101010ギャラリーにて

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午後からギャラリー入りしています。カフェを目当てにくる方はいらっしゃいますが、イラストはスルーされますなあ。僕がいい場所を陣取っているから見づらいのかも知れません。いや、今日は抜群の天気ですし、行楽シーズンにわざわざイラストを見るという人はごくごく少数派ですよね。瀬戸内での国際芸術祭は交通規制、入場規制がかかる勢いで随分と盛り上がっている様ですけど。このギャラリー+カフェでは自分で編集した音楽を流しています。今日は、数年前のプレイリストだと思うんですが・・・凡庸なボサノバが次から次へと流れてきて、眠たくなってきまして(似合わないけど本当は攻めの音楽をフルボリュームでドーンといきたいところ)・・・先ほど近くのプラッセだいわにて缶コーヒーやガムを買ったりしました。何を書いているのか解らなくなってきましたが、暇という訳でもなく、ノートパソコンを持ち込んで連休明け締め切りの仕事をこなしたりもしています。ここまで書いたら、何故かボサノバからテクノデリックに音楽が変わりました。謎のプレイリストです。
今日は、地元でのお祭り「山神の饗炎」があるのでそろそろ帰ります。会期はまだまだありますので、引き続きよろしくお願いいたします。それでは