晴天に恵まれた昭和の日。「2010年む展の旅」の撮影でした。今日は自宅から車で約2時間半の財部町へ。展覧会とは関係なく撮影された変わった建築物を紹介。まずは、小さな路地で出会った小さなガスタンク。直径は5-6メートルといったところでしょうか。この大きさは初めてかも。汚れ具合もかなり良しで、中学生の時に雑誌「ホビージャパン」で見たガンプラ「ズゴック」のウェザリングを思い出しました。勿論スター・ウォーズ的でもあります。駅のホームの様に見える建物の跡も隣にあったのですが、どうやらガス屋さんの広大な敷地だった様ですね。左側は国分市街に入る手前で見つけた集合住宅。リノベーションの途中だと思われるのですが、かわいいです(廃墟じゃないですよね)。ジャン・リュック・ゴダールの「アルファビル」やジャック・タチの「プレイタイム」などオシャレSFに出てきそうな感じ・・・(結局はそういう視線でしかモノを観ていないですね)。二つの写真をこうして並べると、友達同士が会話している様にも見えますね。
GWは、仕事を能率良く片付ければ何とか、2-3日は休めるかも・・・。良いGWをお過ごしください〜。
Monthly: 2010年4月
GW初日・撮影の旅
マルヤガーデンズ
4月28日にグランドオープンしたmaruya gardens。鹿児島では今年一番のニュースになっています。この手の話題、首都圏にお住まいの方は「何故そんなに騒いでいるの」という疑問を持つかも知れません。先日東京に行った際も、池袋の駅ビル「エソラ」がオープンしたばかり、車両内ディスプレイやポスターが目に入りました。鹿児島から見ると、まだ造るの?まだ?と実感せざるを得ません。黙っていても毎年10万人も人口が増えているので、人とお金の心配はない。もっと言えば、効率よく人が「さばける」場所を増やさないと持たないのかも知れませんね。こうした飽和状態の中で新しい施設が出来る事と、今回の様に買い物客減少に悩む鹿児島市中心部にデパートが出来る事では、まったく意味が違う。しかも、正確に言えば「新しく出来る」のではなく、三越が撤退した跡を、それまでの老舗であった丸屋がリノベーションしたという復活劇なのです。高齢者にとっては懐かしい百貨店が戻ってきたという意味があり、僕の世代からすれば、何かが生まれそうな空気を放っている場所なんです。僕は諸事情で参加出来ませんでしたが、オープン前には市民がどうやって参加していくかというワークショップが数度に渡って行われました。そして先日、開店前の状態をぐるぐると回ったところ、友人や知人が「ものすごくイイ顔」をしながら働いているのを目の当たりにしました。純粋に感動したんです。クリエイター系を多く呼び込んでいるところが新鮮。ただの百貨店ではなく、未来社会を予測するような空間を目指している事が実感できました。虚飾を剥がされて、建物自体がようやく呼吸を始めたと言えるかも知れません。ナガオカケンメイさんは、東京にデザイン機能が集中しすぎている事を懸念されています。僕もまったく同感で、このブログを通じてずっと仲間に田舎暮らしを推奨し続けています。ズバリ今が「帰りどき」ですよ!Uターンが無理ならIターンでも。
鹿児島に移住する際、田舎暮らしは3年で飽きると言われたんですが、ここまで飽きずに生活出来た一番の理由を一言で表せば「未来の生活を体感出来ているから」なんです。鹿児島は飽和していない。まだまだ「ノビシロ」がある。今回の件であらためて気づかされたのでした。
steam locomotive
steam locomotive
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日本工業出版「住まいと電化」のためのスケッチ・04
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日本工業出版「住まいと電化」のためのスケッチ・03
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日本工業出版「住まいと電化」のためのスケッチ・02
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日本工業出版「住まいと電化」のためのスケッチ・01
2010.4.28 WED GRAND OPEN!! Maruya Gardens
12年ほど前だったと思います。僕が鹿児島へ移住する事を決意して、不安のあまり「鹿児島のデザインの中心地はどこですか」という質問をネット上に投げかけた事があります。とにかく、仕事上の手がかりが欲しくてようやく見つけた鹿児島のウェブサイトに投稿したんです。待てども待てども返事は来なくて、諦めた記憶があります。それから随分と時が流れて・・・ようやく鹿児島にも、その中心地的な場所が誕生しました。丸屋本社の玉川代表の英断によって、ナガオカケンメイさんをクリエイティブディレクターに迎え入れ、三越鹿児島店跡がデザイン、ガーデン、ユナイトメント、コミュニティなどをキーワードにスゴイ事に。その名もMaruya Gardens。鹿児島では随分前からあちこちで話題沸騰。友人、知人も多数参加して手作りで仕上げられた空間もあります。市民に解放していくという姿勢が、これまでのデパートとは本気で違う。昨日はタイミングを合わせて発売された「d design travel 鹿児島特集号」の発刊記念レセプションパーティーに出席してきました。こちらの内容も実に濃い。私、マティックも登場していますので、首都圏にお住まいの方も是非、ご購入いただければと思います!
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2010年む展の旅・続報
6月1日から6日まで鹿児島市立美術館で行われる「む展」の続報です。今年のテーマは「旅」。1984年に公開された映画「2010年」は、「2001年宇宙の旅」の続編なのですが、それらに毎度おなじみ「む展」を足して「2010年む展の旅」。旅がテーマですので、昨日は一日がかりで参加者のアトリエを訪ねてきました。走行距離・・・後部座席に乗っていましたが200キロくらいはあったのではないでしょうか。姶良郡横川町〜伊佐市菱刈町〜姶良郡霧島町の3軒。さすがに鹿児島、スケール感があるし、先輩作家たちの生活スタイルも最高に格好良かったです。金鉱脈を含む裏庭から採れた土と、地元の樹木を原料として作られた器。湧き水で入れたお茶。広大な芝生の庭とルワンダの珈琲。和紙と版画。掛け流し温泉付きアトリエ。手作りの箒。みんなに紹介したいけど、秘密の場所としてとっておきたい、という感じ・・・。今回はテレビ番組のディレクター的な立場を楽しんでいます。「はやとの風」と併走したり、夏野菜の植え付けを見ながらのドライブ!天気も最高でした。この模様は展覧会場で写真展として発表されますので、お楽しみに。