Monthly: 2017年6月

date 2017.6.30
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6月の終わりに・・・

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毎週土曜日の朝に地域の方を中心に話し合いの場を設けています。このブログの読者には改めて説明するまでもありませんが、通称アサカツと呼ばれているものです。2年ほど経って、ちょっとした帰路に立たされていると実感しています。僕がコーヒーを淹れて、誰かが集まる、というのは、当初は誰にでも開かれている場を提供したかったのです、本当に純粋な気持ちで。しかし2年も経つと、それなりのカラーというものが出てしまい、このムードに対して、やはり理解できない、馴染めない、という人もいることが解ってきました。自分は触媒になろうとしても、透明感を大切にしようとしても、それは無理なんでしょうね。東京の様に、多様な主体がひしめき合っているのであれば、誰が何をしようが、その因果関係が自分の生活に影響を与えることは少ない様な気がします。第一、地域住民になることが難しいのですから。しかし小さな社会では、ちょっとした動きが、何かに、誰かに影響を与えてしまいます。自分がやってきたことが無意味だとは思いませんが、何か、やり方を変える時期なのかも知れません。
拠点を複数設けたり、ホスト役を色んな人に回したり・・・とにかく主体が幾つもあればいいのですけれど。
頑張ろう・・・

date 2017.6.29
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モダンリビングへの夢

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武蔵野美術大学で開催されていた「モダンリビングへの夢」という展覧会。
素晴らしい内容でした。僕が属していた学部とは別の、工芸工業デザインの分野の展覧会です。今でもそうですが、基本的に僕は平面作品を中心にした創作活動が主で、立体造形における「気の遠くなる作業」には向いていません。当時は工業デザインの学生を横目で見ながら「大変そうだなあ」と思っていたと思います。本当にあの頃は自分にしか興味がなかったのかも知れません。社会人になって、家族について考え始めた頃から、ようやく椅子や食器に興味が出てきたという訳・・・
同時に開催されていた。「芦原義信 建築アーカイブ展」も素晴らしかったです。学生時代に校舎や広場から無意識のうちに受け取っていた空気が、綿密な計画から醸し出されていたことに感銘を受けたのでした。
まとめると、
「気づくのが遅い自分を二つの展覧会から感じたんです。

date 2017.6.29
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クロスステッチ

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渋谷・古家屋というギャラリーで開催されていた「MOZ@IC展」に鹿児島の同志が参加していたので立ち寄ってみました。多様な作品がひしめき合う中で、ひときわ目立っていたのが檜森美佳さんのこの作品。
お馴染み、クラフトワークのジャケットなどを、わざわざクロスステッチで仕上げてあります。
感情を拒む様なミニマムな世界と手作業のギャップが良いですね!
ちなみに・・・クラフトワークはデザイン界で働いている自分たちの世代にとっては、まさにイメージの源泉とも言えるグループ・・・。しかし最近の学生にクラフトワークを聴かせても、ほぼ反応はありません。
文脈を肌で感じて欲しいんだけど無理な相談なのかも知れませんね。

date 2017.6.28
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東京出張・忘備録

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6/24(土)
「MOS@IC展」@アートスペース古家屋(渋谷)
***
「芦原義信 建築アーカイブ展」+「モダンリビングへの夢」@武蔵野美術大学美術館 展示室
2017年度 武蔵野美術大学校友会総会+懇親パーティ@武蔵野美術大学 12号館
6/25(日)
「アート&デザイン2017神奈川」
第一部 武蔵野美術大学 神奈川支部展「武蔵美ウィーク」ギャラリー巡り@YCC横浜創造都市センター+横浜に点在するギャラリー
第二部 講演:港町横浜に吹くアートの風 「開港以来の横浜の美術」「街を繋ぐ横浜開港アンデパンダン展と人を繋ぐ市民アート」「横浜の歴史の光を見つめて〜横浜市開港記念会館のステンドグラス」
***
井手口智人展@はらいそ(高円寺)
6/26(月)
打ち合わせ@「家の光編集部」(虎ノ門)
山元かえ展「階段五階を上ったら」@月光荘(銀座)
小田瀧秀樹展「ねじれた宙の場」@ gallery SIACCA(銀座)
矢島宏二展「好きなクルマが居る風景」@ gallery2549(中野)

かなりの強行スケジュールでしたが、友人や親戚、友達の友達などに出会えて充実していました。(***)に挟まれた部分は公務です。
最後に2時間ほどお土産を買う時間がありました・・・(新宿のタワーレコードとフライングタイガーを駆け足で)。
忘れないうちに行程をメモ。

date 2017.6.28
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パノラマ

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「人・まち・みどり みんなで創る″豊かさ″実感都市・かごしま 第五次鹿児島市総合計画 後期基本計画 平成29年度〜平成33年度」
表紙イラストを担当しました。(本のタイトルが長いです!)
この仕事は5年前にも一度担当させていただいたことがあります、月に一回のレギュラー仕事というのが、今年は1本だけありますが、こうした形で5年に一度というのも大変有難いお話です。
自分のイラストの個性を客観視した時に、主力商品というのか・・・最も求められているものが今回のような「パノラマ作品」なんだろうと思います。一枚の平面における「手前から奥までの距離」を、だいたい5キロ先くらいまでと設定して描いたもの。写真でも動画でもなく、イラストならではのスケール感ですよね。そして物語をいくつも詰め込んでいます。このイラストを家族で囲んで、未来の鹿児島について「ああでもないこうでもない」などと会話が弾んでくれることに期待しています。

date 2017.6.22
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児玉美術館

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気になってはいたのですが、恥ずかしながら初めて訪れた「児玉美術館」。
鹿児島市とは言え、全く訪れたことのないエリア・・・地理的には平川動物園の手前になるので、途中までは知っている風景だったのですが、まさかこんな場所があったとは・・・!綺麗に整備された竹林から光のシャワーを浴びながら美術館にたどり着きます。
この時に開催されていた展覧会は『夭折の画家・髙城琢哉逝きて 30年展』というものでした。僕が大変お世話になった武蔵美校友会の大先輩、大嵩文雄さんのお兄様・大嵩禮造さんのお弟子さんにあたる方でした。高城さんの作品は初めて拝見しましたが、小作品における筆致の確かさに気持ちが動きました。鹿児島の画家たちが近代絵画の世界にもたらした影響は大きいと・・・いろんなところで耳にしていますが、この美術館は大嵩禮造さんのアトリエを再現していることも含めて、肌で美術界の層の厚さを感じることができました。自分は広い意味では美術に関わっていますが、このような層とはかけ離れているデザイン界で仕事をしています。鹿児島でキュレーターの立場にいるような方々は、鹿児島におけるデザイン史をきちんと調べ上げて、(今回僕が感じたような)厚みを県民に知ってもらう必要があると思います。

date 2017.6.22
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シロチドリのヒナ

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6月19日は、年に一度の吹上浜の亀パトロールの当番の日でした。長潮で、海は穏やか・・・亀の足跡は、2〜3日前に上陸したと思われるものは数本見つけたのですが、新しい足跡はゼロだったんです。
そんな中、懐中電灯の明かりに、おそらくシロチドリのヒナと思われる鳥が駆け足で近寄って来たんです。メンバーの一人の手の中にすっぽりと収まってじーっとしている。「もしかして親と勘違いしているのではないか?」とも思ったんですが、砂浜を引き返す途中でそのヒナはピョコンと手から砂浜にジャンプして立ち去ったのでした。
親鳥の声が聞こえたのか、手の中で温まって正気を取り戻したのか、巣の匂いがしたのか分かりませんが、不思議なひと時でした。

date 2017.6.22
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テナガエビ・ウキゴリ・チチブ

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川遊びの成果がこれ。
テナガエビ・ウキゴリ・チチブが同居しています。写真には写っていませんが、スジエビとヌマエビもいます。
ウキゴリとチチブは捕獲してから名前を調べました。
同じ水槽内では相性が良いわけもなく、チチブ(黒い魚)の縄張り意識の高さのせいで、他の生き物たちが萎縮して暮らすようになってしまいました。そんな訳でウキゴリとチチブは21日水曜日に、元いた場所に帰してあげました。
エビの透明感は素晴らしいし、ウキゴリの模様は美しい、またチチブの存在感もかなりの迫力。

date 2017.6.22
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川遊び

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トンボが撮影に立ち会ってくれました。奇跡的な位置を飛行してくれました!合成じゃないですよ
***
梅雨に入ってからも晴れの日が多い鹿児島。近所の川に遊びに出かけた時の写真。

date 2017.6.22
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TJB

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6月17日・土曜日は51歳の誕生日で、たまたまアサカツの日と重なった。いつものように永吉銀座で会話を楽しんでいると、集まった方々がサプライズ的に、バースデイソングを歌ってくださった!その時に、レギュラーメンバーの方が「大寺さんは生まれただけなので、お母さんを褒めてあげないといけないね」とおっしゃった。そうだ、その通りだ・・・僕は30歳の時の子供なので、母はもうすぐ81歳になる。10年前、5年前と比べるとさすがに元気が無くなって来たように思う。40代は子育て・早寝早起きの10年だったが(これはあと15年は続く)、50代は親の介護も視野に入れなくてはいけない。母には冷たく接してしまうことが多いが、こうした甘えはもう許されない年齢だ。仕事は、おかげさまでそれなりに忙しい(いや、そうでもない)。思ってもいなかったことだが、自分の中におけるイラストレーター成分は減って来ている、その代わりに先生としての仕事、地域での活動が増えている。同年代のみんなもそうなんだろうか?そんなこんなで色々とあるが、今は来年の展覧会に向けて頭がいっぱいになりつつある。。フリーランスの利点を最大限に活かして、毎日、目の前にあることを地味に消化しつつ、オリジナル作品を生み出していくしかないだろう。充実した日々だ。