Monthly: 2010年8月

date 2010.8.29
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グッドネイバーズジャンボリー終了!何が「リッチ」であるのか?

illustration ©ohtematic

8/28、無事にグッドネイバーズジャンボリーが終了しました。素晴らしい環境の中で、様々な何かががひしめいている不思議な一日でした。会場に来て頂いた皆さま、関係者の皆さま、どうも有り難うございました。・・・僕は「サクラジマ大学」の授業として、岡本仁さんと50分のトークを受け持ちましたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。限られた文字数のフリーペーパー、限られた時間のトーク・・・いつも、書き終えたり、話し終えたりした後に「足りなかったであろう部分」が頭の中をグルグルと駆け巡ります。そういう要素というのは、誤解を与えてしまったのではないかという気持ちに繋がってしまいます。でも「伝える機会を与えられた」という意義がその悩みを上回るんですね。そんな訳で、何とか続けています。昨日の授業の内容は、戦後民主主義が、個人の確立を促した結果、隣人との付き合い方を後回しにした・・・結果として東京では「同じ集合住宅に住みながらも住人の顔を知らない社会が形成された。」一方、僕の暮らす地域では「郷中教育がベースにある事で、同じ集落に住む人たちの顔が見える。」という二つの軸をベースにしたものでした。このブログでは毎回出てくる内容で、もう辟易してしまっている読者の方も多いかも知れませんが、とにかく、今の日本が置かれているバランスを変えたい。価値を変えていきたいという事なんです。今回、舞台となった「かわなべ森の学校」ですが、写真からも解る様に、本当に素晴らしい場所です、日本一素晴らしいと言ってもいいくらいに。何で廃校に追い込まれてしまったのだろう?と思いますよね。中央集権で「都会にしか仕事がない」とか「都会の方が教育レベルが高い」とか、そんな事でしょうか。要因は一つや二つでは説明出来ません。今回の様なプロジェクトを催すことで、新たな風を吹き込まれて、学校が蘇ったかの様な気持ちにもなります。でも一日じゃ駄目。この地域が本当に蘇るためには、この学校に通うべき生徒が、家族が、この地域に定住する事が必要なんです。岡本さんとのトークでは「こうした場所にこそ最新のテクノロジーが必要」という内容も出てきました。最新の「judd.」でも書きましたが、田舎暮らしをしつつ、都会で抱えていた仕事を継続することは可能な時代です。本人にやる気さえあれば・・・ですけど。資本主義はもう終わり・・・と言われているので、若い世代は生理的に解っていると思うんです、何が「リッチ」であるのか?という事を。

date 2010.8.24
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今週末、いよいよ。

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どこから話して良いのやら解りませんが、今週末(8月28日)に「かわなべ森の学校」にて行われる異色の野外イベント「グッドネイバーズジャンボリー2010」について。とにかく最近、鹿児島ではあちこちでウワサを聞くようになりました。東京・大阪・福岡からのツアーも用意されている様で、スゴイ事になっています。僕は「サクラ島大学」が主催するオープンキャンパスのうち、二限目「グッドネイバーってなんだ?」という授業に何故か先生として出席する事になりました。今年、鹿児島は勿論のこと全国的にも話題になった一冊の本、「BE A GOOD NEIGHBOR – ぼくの鹿児島案内」の著者である岡本仁さんとのトークが中心となる予定で、ただ今準備中です(関連動画[1][2])。そもそも、この書籍が始まりなんですね。岡本さんとは、以前にも「グッドネイバーズ」について語った事があるのですが、「東京ではあまり見あたらず、鹿児島では当たり前の事」がテーマだった記憶があります。今回は授業として内容を煮詰めて行く必要がありそう。僕がこれまでの鹿児島暮らしで感じた事を、なるべく素直に、解りやすく伝える事が出来たら・・・と思っています。勿論、この授業だけでなく、音楽、ワークショップ、インスタレーションなど様々な催しがあって、一体どんな一日になるのか想像がつきません。皆さま、会場でお会いしましょう。

date 2010.8.22
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ラジカセのデザイン!が届く

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知人からtwitter上で「おすすめです」というメッセージが届いてAmazonにて即購入。著者の松崎順一氏はラジカセの救済活動に人生を捧げている模様。デザインアンダーグラウンドの工場長という肩書き。僕らの世代にとっては「何故今までなかったのか?」というジャストミートな写真集であった。ラジカセといえば、僕は小学校の高学年から高校を卒業するあたりまで、とにかくお世話になった当時最新鋭のガジェットであった。テレビの音、ラジオの音、家族や友人との会話を録音したり。重いけど自由に持ち運べる。以前にも書きましたが、中学時代の遊びと言えば、「音楽を流すラジカセ」「効果音を流すラジカセ」それらに、生の台詞を加えて「録音するラジカセ」と最低三台のラジカセを友人と持ち寄って、ラジオドラマを制作する事だった。テレビゲームも小学校6年の頃には登場していたが「ラジカセにおけるラジオドラマ作り」を凌ぐ快感を得られることは出来なかったんです(自分が消費される側に回るという、ある種の屈辱があるので、美術系の人は意外にゲームはやらない。)。残念ながら、手元には当時のラジカセは一台もないのですが、13ページに出ているAIWAのCS-80というモデルは、最後に使っていたもの!いやあ、古い友人に偶然出会ったような喜び。今回の写真集を見ながら、当時の高揚感を思い出している次第です。

date 2010.8.19
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雑誌の取材を受ける

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久しぶりに取材を受けました。今回は住宅についてのもので、この数日間は今日のために、年末よりも気合いを入れて大掃除をしていました。今回は編集者さんとのやりとりの中で、移住してきた理由などについて答える場面があり、この10年間を振り返る事が出来たんです。随分と張り切って庭造りをしていた事を思い出したり・・・コロニアルスタイルだとか何とか言いつつ、植物園のおじさんと相談しながら南国風の植物をいろいろと植えたんですが、当時はとにかく「鹿児島で何とか仕事をしよう!」という願いを植栽に込めていたんですね。恐竜が飛び出してきそうな、原始的な感覚も取り入れたかった。しかし今となっては、そうした10年前の自分の庭に対する考えが、土地に馴染んできているというか、家本体も適当にくたびれてきている事もあって、実に自然な感じで納まりつつあるんです。カタチ的に目立っていた植物も、自生してくる植物たちに周りを取り囲まれたりしてイイ風合いに。自分も植物と同じく、この土地に馴染んでいるのだろうかと考えると、10年前からテーマにしている「同業者と自分の差別化」は引き続き進行中なので、自然体に辿り着くまでにはまだまだ時間がかかるのかも知れません。「思ったよりも時代が動かない」というもどかしさもあったりしますから・・・。編集者の方とは、さすがに住宅特集、色についての話に時間を割きました。また、「田舎暮らし=スローライフ」ではない、魅力的な生活スタイルを提示する人がもっと増えないと、依然として続く都市人気と、それに伴う限界集落問題は続くのではないかという話なども。何か、もっともっと発信しないといけませんね!果たしてどんな記事になるのでしょうか。発売されたら本ブログで紹介しま〜す。

date 2010.8.15
category business, studio
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hdd_ssd

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これまで使用してきたHDDをSSDに取り替えよう!という「日経PC21」のためのトビラ絵。

date 2010.8.15
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不景気対策の一環として

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映画「カーズ」の設定は実に興味深い。バイパス道路の開通で取り残されてしまった小さな田舎町・ラジエータースプリングスに、新人レーシングカーの主人公マックイーンがひょんな事から迷い込む。そこで出会ったのは、都会で成功を収めたが「何かが違う」と人生を見つめ直している女性弁護士や、かつてレーシング界で名をとどろかせたものの、リストラされてしまった先輩。田舎町での様々な葛藤と大レースを通して、名誉や勝利よりも大切なものを見つけていくというのがあらすじ。ピクサーお得意のポップな絵柄ですが、結構、設定がシリアスです。とある事情で、この数年で何十回も観ています。
で、本題です。この映画「カーズ」のミニカーは、ライセンス料などの関係で、通常のミニカーよりも少々お高くなっているんですね。不景気対策の一環で、既に所有しているミニカーを「カーズ」のキャラクター風に改造してみました。改造・・というと大袈裟ですが(1)宛名印刷用のラベルシールをフロントガラスのあたりに貼り付け(2)爪でフロントガラスの輪郭にに沿うよう印をつけながらシールを密着させ(3)カッターで余分な部分を切り取り(4)マジックで目を描く。というだけです。男の子を育てているお父様方、これで当分ミニカーを買わなくて済むのではないでしょうか!「カーズ」以前は、キャラ化された車はフロントライトが目玉でしたよね。そんな訳で、最初に予告編を観たときは随分と違和感を覚えたものです。ただ、この映画は人間がまったく出てこない(!)という設定ですから、思い切って目を大きく出来たんでしょうね。

date 2010.8.13
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明日よりNIPPON VISION 3 DESIGN TRAVEL展

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最近、ブログの更新を怠っています。日曜日には、桜島フェリーの納涼観光船に乗って、僕が監修した貝殻アートに参加したり、ウルトラマンと会ったり、昨日は人吉から「くま川鉄道」に乗って、アートインスタレーションに参加したりと、仕事の合間に体力を使っております。夏バテもあるのかな。こうなってくると、なかなか記事は書けません。他にも、この夏鹿児島ではイベントが盛りだくさんで、全てをフォロー出来ない状況です。今年、鹿児島で最も話題になったマルヤガーデンズのオープンと同時に刊行された「d design travel」鹿児島編。タイミング良く、White Galleryでの個展期間中にナガオカケンメイさんから取材を受ける事も出来ました、69ページに私、マティックも登場しています。鹿児島まで来られない方は、是非手にとってご覧下さい。これまでの観光ガイドとは切り口の違う、現在の鹿児島が伝わると思います。そして、明日(14日)より26日まで(17日は休業)、NIPPON VISION 3 DESIGN TRAVEL鹿児島展がマルヤガーデンズ4FのDEPARTMENT PROJECT KAGOSHIMA BY MARUYAで開かれます。明日はスペシャルイベントとして「お国自慢持ちよりパーティー」と、ナガオカケンメイさんと中原慎一郎さんによるトークイベントもあります。最近、鹿児島が「盛り上がりすぎている」気がしますが、デザインに対する興味も、ごく当たり前のものになって欲しいといつも思っています。

date 2010.8.10
category future world, studio
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fireworks

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2008年、ニューヨークで配布されているフリーペーパー「chopsticks new york」の表紙を担当していました。

date 2010.8.8
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最近買ったCD

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最近買ったCDです。最近、という言葉の時間概念が、毎年長くなってきていると思います。例えば3年前が最近だったり。多分、どれも今年に入ってから買ったものだと思います。
(上段)Balm In Gilead / Rickie Lee Jones 、subliminal / 砂原良徳、Dreaming Pupa / Pura、Promenade Fantasy at the Midtown / Presented by Haruomi Hosono、Black Magic / Jose James(YouTubeへのリンクは、今回買ったアルバムに収録されているものではありません)、Orchestrion / Pat Metheny(凄すぎ!)(二段目)Then And Now:The Definitive Herbie Hancock Deluxe Edition / Herbie Hancock(Joni MitchellとのライヴDVDが付いていたので)、Devil’s Halo / Meshell Ndegeocello(YouTubeへのリンクは、今回買ったアルバムに収録されているものではありません、昔、博多のブルーノートに観に行きました)、Playground / Manu Katche、Soldier of Love / Sade、Cidade de Deus Remix vol.2 / Various Artists(映画「シティ・オブ・ゴッド」が良かったので。これはそのサントラのリミックス集。)、Mulatu Steps Ahead / Mulatu Astatke(三段目)The Ten Shades of Blues / Richard Bona、Aja (super audio cd + SHM) / Steely Dan(風前の灯火と思われていたスーパーオーディオCDの規格が、ここにきてSHMブームに背中を押されたのだろうか。で、Ajaである。また買ってしまった。今回は日本のマスターテープを使用しているとの事)、New Amerykah Part Two : Return of the Ankh / Erykah Badu(エリカ様と言えば、僕にとっては10年以上前からこの人。)、A Strange Arrangement / Mayer Hawthorne (遠くの人とコミュニケーションしている様子、ナルシストぶりがThe Nightfly / Donald Fagenのジャケットと似ていますね)、Rambler / Bill Frisell、The Way Of The World / Mose Allison(下段)Natural Illusions / Bobby Hutcherson、Cosmogramma / Flying Lotus、Car Alarm / The Sea and Cake、Beacons of Ancestorship / Tortoise、Crossover Eleven_Time After Time / Various Artists(津嘉山正種のナレーション入り)、White Sky / Archer Prewitt

date 2010.8.3
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鹿児島という街

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愛車・17年オチのVOLVO240(通称ボロボ)を車検に出した。あと2年の付き合い、あと2年・・・と思いつつ9年目に突入することに。なかなか手放せない。代車は断って、鹿児島駅までタクシーで。灼熱の中、タクシーに乗るというのは何年ぶりだろうか。あまりの暑さに鹿児島駅でコカコーラを買って、鹿児島中央駅行きの市電に乗車(鹿児島駅は相変わらず、物凄いエネルギーの溜まり場である。このままのスケール感を保ちつつ、地域として輝く方法が幾らでもあるといつも感じている)。車窓から眺める風景、何とも夏休みっぽくて抜群ですね。中央駅につくまで、シャッターを切り続けたんですが、夏の「焼け具合」が最高です。湿気に敏感な人は鹿児島の夏に耐えられないと言うけど、首都圏よりは暑さの質がイイと感じています。パーンとしているというか。写真を撮り続けていたらあっという間に鹿児島中央駅に到着。お土産売り場で薩摩揚げを買って、伊集院駅行きへの普通列車(コミュータートレイン817系)に乗車。この車内でも写真をパチパチと。こちらの風景は、市街地を抜けると、山、水田、畑が車窓一杯に広がって、先ほどとは違った夏を体感・・・。ちょっとした観光気分を味わった半日でした。