MBC南日本放送「ズバッと!鹿児島」内で「マダガスカル温泉」なる不思議な温泉施設が紹介された。わずかな放映時間だったんですが、一本の映画に匹敵するような情報が詰まっていた。こんな感じで、県内の小さな出来事からはいつも目が離せない・・・行った事のない場所ばかりだし、いつも面白すぎる。先日、iTunes上で映画のレンタルや購入が出来る様になり、Apple TVも生まれ変わった。映画もいいけれど、iTunes上で鹿児島のローカル番組を買える様になったらもっと素晴らしいですね。番組一本あたりで幾らなのか検討も付かないが(500円くらいかな?)、音楽で言えば「アルバム」と「シングル」の区別がある様に、「マダガスカル温泉」の部分だけを例えばシングル扱いで50〜150円(くらいかな)という価格設定にすれば、売れるんじゃないか?以前本ブログで書いたNBC長崎放送の「きかせられないラジオ」はPodcastを通じてファンが世界中に広がり、山梨放送からも流されるようになったという経緯があります。鹿児島の情報を知りたがっている人、最近増えてきていると思うんです。iTunes上での展開を是非とも期待したいところですね。
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そういえば
本日(11月14日)まで渋谷・ディクショナリー倶楽部にて、鹿児島GOOD NEIGHBORS Exhibition in Tokyo G.N.J.エキシビション+”さつまもの”が開催されております。私、マティックも写真で登場しているかも知れません。宜しくお願い致します。
Monthly: 2010年11月
ローカル番組をAPPLE TV経由で観たい。
質問など
iPhone歴一週間。MacBook内にあるファイル(IllustratorやPhotoshopで制作した画像データやzipファイル)をiPhoneにコピーする方法は解ったんですが、これをメールに添付する方法が解りません。jpegのデータだと、iPhoto経由で添付出来ますけどね。外出先で、iPhoneしか接続手段がない場合に、どうすればよいのか迷っています。フリーのwifiスポットに行けば、MacBookから直接イケるんですが、そういう場所は田舎に行けば行くほどないんですよね。詳しい方、教えて下さい!
昨日は専門学校の授業で「(化粧品のパンフレットに使用されることを想定した)いきいきとした女性を描く」という課題の講評でした。スペシャルゲストにイラストレーターのchinatsuさんをお招きしての100分。女学生が多いため、自分の感性ではフォロー出来ない部分が結構あります。結果、技術的な話に終始してしまう場合が多いのですが、そうではない感覚的な要素をうまく拾い上げていただきました。特に今回の様なファッション系は苦手とするところなので、自分も勉強になりました。
写真は、お醤油をかけると浮かびあがる豆腐の顔です。何種類かヴァージョンがあります。例えばお見合いの席など、緊張を強いられる食事の場面ではウケるかも知れませんね。
オーテマの一週間
一週間のご無沙汰です。10月31日に個展の搬出を済ませて以来、例によって抜け殻の様な状態が続きました。生活のテンションが急に変わるために、「何を書けばいいんだろうか」と、ブログ更新のきっかけもつかめないという感じだったんです。半分は思いつきで書いていい筈なのに・・・。11月2日は「田中一村展」の二回目を鑑賞。映画と同じで、二回目じゃないと意味の分からない事ってありますよね。専門学校の授業もあった。「俺の若い頃は・・・」的な話が自然と多くなってきて、年齢を実感(もう、生徒の倍は生きている)。文化の日は、吹上町内で「アンモナイト探し」に挑戦していました。発掘情報は、鹿児島県内のあちこちにあったんですが、近場でも出るんじゃないかと思って・・・。しかし、いろんな石を割ってみましたが、どれも外れ。ただ、河原で(おそらくは桜島の)溶岩を見つけたりと「石」の奥深さの入り口に立った気持ちでした。地質学や考古学、時間があれば研究したいですね。戦国時代や明治維新の頃よりも7000万年前くらいに興味があります。そして11月4日、遂に「iPhone4」を導入!白いモデルを予約していてずっと待っていたのですが、急にiPhoneアプリの仕事が入り、実機で検証しなくてはならなくなったんです。自宅内は相変わらず圏外!ですので、ホームアンテナの設置をお願いしたり。しばらくはauと二台持ち。その他、アンダーズハイの最新号(15号)が届いたのですが、あの人、この人・・・友人、知人のコラム記事やインタビューに目を通してお腹いっぱいになったり、AmazonからはCDが届いたり。最近、輸入盤が670円程度で手に入る場合があります。送料込みで1000円程度。こうなってくるとダウンロードより断然安いし、勿論音質もイイ。若者はこっちにシフトして欲しいな。11月5日は母を親戚宅へ送ったり、息子と病院へ行ったりと、何だか解らない家族Day。11月6日は「岡本太郎×田島貴男」という奇跡の番組をNHK-hiで録画。何だか遊んでばっかりだと思われるかも知れませんが、今週はホント、仕事がほとんど進まなかったんです。「暇なりの忙しさ」に追われたとでも言うのでしょうか。今日は20時就寝で23時起きだったんですが、このまま朝まで突っ走れるのだろうか。
南国殖産株式会社
南国殖産株式会社の事業を紹介するイラスト。2010年10月1日の南日本新聞に掲載。
田中一村展・新たなる全貌
鹿児島市立美術館で開催中の「田中一村展・新たなる全貌」に出かけてきました。第一次田中一村ブームというのは、1988年、僕が大学三年生の頃。奄美大島で教員をしていた叔父から、突然画集「黒潮の画譜」が送られてきたんです。日曜美術館が火付け役の様ですが、自分は見事に見逃していました。当時はバブルの末期で、企業は広告宣伝費に対して潤沢な予算があり、デザイナーやイラストレーターも花形職業だった。何とか自分もイラストレーターになろうという一心で右往左往していたんですが、この画集を見て、何か、全く違う方向からガツンと衝撃を食らったような感覚を覚えた。いてもたってもいられなくなり、叔父の家を訪ねることに。大学では丁度「民俗学」の授業を取っていたので、ついでに一村と関わりのあった大島紬の工場や名瀬の図書館などを回って、その図案についてのレポートを作成したんです。メインの目的は、勿論一村が見たであろう風景を自分のカメラに収めること、スケッチすること・・・。本土とは明らかに違う風景や植生は、焦っていた自分の気持ちとは裏腹に、凛としてそこにあるもので、目に焼き付けて帰るにはあまりにも膨大な情報量だったことを思い出します。結局、次の年も大学の友人と再び奄美を訪れて、記憶の増補作業。そうこうしている田中一村の生き方そのものについても、随分と影響を受けました。公募展に落選し続けたり、中央の画壇と馴染めかった事、奄美に渡った様子などは、恐れ多いんですが自分の人生と無理矢理重ねている重要なポイント。奄美に渡ってからの狂気に満ちたともいうべき作品群は、自分が鹿児島で生活する様になってから違う受け取り方をするようになってきた。つまり、あの創作意欲というのは、地の果てから東京に向けて発信するという行為、描いて描いて、その信念を遠くまで届けようとする気迫によって支えられていたのではないかと。技法としては日本画ですが、保守的な体制の下では絶対にあり得ないモチーフの数々は、価値観を壊す闘いの印の様にも見えますし、当然、そうして得られた画風はジャンルを超越することになる。一度も個展をすることなく他界した一村・・・カタログを見ると、細かな研究が始まったばかりという印象。何故、生前にこの才能を鹿児島発全国区にすることが出来なかったのかが悔やまれる(本人は望んでいないかも)。絵そのものに取り組む姿勢は内向きだから、端から見ていても気がつかないかも知れないが、嗅覚の鋭いキュレーターや美術愛好家の方達は、世界の美術トレンドオシャレ動向などは無視してこうした逸材を発掘し幅広く紹介するべきではないだろうか。今回の展覧会場では、偉そうなオッサンがウンチクを傾けつつ鑑賞する横で、絵手紙系のおばさんが「この柿食べられそう」と感想をもらしているかと思えば、若い女性が「カワイイ〜」と叫んでいる姿も。こうした幅広い層に訴求している芸術性も素晴らしい。興味の対象が「薄く・細い」現在のクリエイターは、結果として狭いゾーンにしか訴えられない作品しか生み出せないことを、一村を通して自覚してみてはどうかと思う、勿論自分も含めて。会期は7日まで。もう一度行くぞ〜。(オーテマによる関連記事・かごしま旅情報106号)