
本格的にサーカスを観たのは初めての経験だったと思う。まさに「この時しかない」という空白が出来たので、思い切って当日の自由席で鑑賞することに。開催場所が良かった。土管が積み上げられていそうな、昭和30年代を彷彿とさせるような広大な「空き地」に巨大なテントが建てられている。ショーの内容そのものも長い時間を練って作り上げられたものと実感できたし、合間に出てくるピエロや、その陰で働く大道具さんや清掃員(役者も兼ねている場合が多そう)の姿も印象だった。子どもはどう感じるのか解らないが、動物たちや団員の生活がリアルに伝わってきた。が、そのリアルさというのも、今は消えかかっている。観た直後なのに既にずっと昔の記憶の様な気がしている点がすごい。あれは幻だったのかと。究極の芸なんだろうなと思いつつ帰路についた。鹿児島公演は31日まで、余裕のある方は指定席をおすすめします。





















