
3月に行われた「指宿観光案内所丸屋出張所」展、GWに行われた個展「ライト・レール・トランジット延伸版」、つい先日行われた「む展」、月曜日に最終日を迎える「新世代作家13人展」(今日12日はお休み)。何やら、走り続けていた感じで、本を買っても読む暇がなく、DVDやブルーレイもたまる一方、そんな今年の前半だった。後半は、展覧会の予定は何も入っていないので久々の充電期間としよう。6月25日にマルヤガーデンズ7Fで行われる「かごまちシンポ」に登壇予定、その他、アンダーズハイの書籍に寄稿したり、南日本新聞でとある連載が始まる・・・など、イラスト以外、本業でない予定はぼちぼち入ってきていますが。一体、自分はどこに行くのだろうか。イラストで伝えられる事とテキストで伝えられる事、それぞれに長所短所がある。結局は自分を社会に溶かしていって、理解してもらったり、共有出来る情報を増やしていったりという・・・そんな行動として頭の中で整理する様にしている。デザインの世界は、オレオレではいけない。しかし、透明な存在になりすぎてもいけないと思っている。例えば、先日、全国誌の仕事で「バスを描いてくれ」という依頼があった。それ以上の事は求められなかったが、そこで「はとバス」や「エアポートリムジン」を描く訳にはいかず、鹿児島市営のバスを描いた。鹿児島出身の人がもの凄く離れた場所で偶然それを見たとき「これって鹿児島市営バスじゃないの?懐かしい」と、ほんの1秒でも感じてくれたら、それでいい。郷土出身のタレントが全国ネットの番組で、敢えて方言を使ったりする、そんな行為と通じるものがあると思う。鹿児島でしか出来ない事を全国の舞台に乗せていく、そんな小さな仕事の積み重ねにやり甲斐を感じている。この方法論が通じる仕事は少ないですけれども。

















