Monthly: 2014年3月

date 2014.3.11
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第26回鹿児島県芸術祭典「ゆいとケンムン」「小さなお城」人形劇団むすび座

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3月10日、19時から伊作地区公民館で人形劇団「むすび座」による公演が行われました。「小さなお城」「ゆいとケンムン」の二本が、約1時間の中で上演されたのですが、素晴らしい出来でした。僕は、子供を授かる前に、鹿児島県子ども劇場協議会のお手伝いをしていた事があるのですが、その後、吹上地区で中心的な活動をされていた方々が引っ越しをされたのを機に、関わりがなくなってしまいました。今回は次男の通う幼稚園〜妻を通じて、今度は父親目線で、こうした劇に触れる機会に恵まれました。Facebookの登場以降、いろんなイベントが目に入る様になり・・・どれもこれも似た様なものじゃないかと、どこか斜に構えて接してしまう、ひねくれた自分が育っていました。しかし、今回の様な人形劇は、子供たちの真剣なまなざしを通して、何か、心が洗われる様な気持ちになれたのでした。紙袋で出来た動物が動く度に、会場は笑いに包まれます。テキストにするとウソっぽくなってしまいますが、もう、紙袋を見つめる目ではないんですね。想像力を通して、劇団のお二方と子供が一体になっている瞬間が何度も訪れました。わざわざ名古屋から駆けつけて下さった劇団の方々・・・こうした活動をずっと続けているのだと思うと、本当に尊敬に値します。田舎で鑑賞するというのも、感動するひとつのポイントだったと思います。貴重な機会を有り難うございました。
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date 2014.3.11
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3.11から三年

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東日本大震災から三年。本ブログの震災直後の自分の記事を読み返すと、常軌を逸した様な表現も幾つか見当たる。被災地(復興地という表現が地元の方にはいいと、朝のテレビ番組で知った)や東日本にお住まいの方々に、移住を勧める気持ちは今でも変わらない。郷土愛はあって当然のものだと思う反面、命の方がやはり大切だと信じているから。ただ、時間が経てば経つ程「何とかなるんじゃないか」というムードが膨らんでいることも事実。何とかなる、というよりは、忘れたいという気持ちが大きくなっている様にも見える。忘れない、といろいろなところで耳にするけれど、どちらかというと、忘れさせる様なイベントが沢山ある。東京五輪の招致成功は最たる例だが、果たして被災地のために、励ましになるのか大きな疑問だ。復興にかけるべき予算や人員は、東北ではなく東京に流れているのではないか。「奴らはまだトイレのないマンションの屋上でパーティーをやっている」とグチを言いたくもなる。反原発の活動も出来る範囲でしているけれども、世論は「原発要らない」が大多数なので、逆に「もう反原発活動しなくてもなくなるんでしょ」という空気も感じる様になった。しかし粘り強く行動しなければ、再稼働は目前なのだ。忘れっぽい日本人、ここからが頑張り時だ。三年が経ち「日本はいい国になった」と信じたい。謙虚で、経済発展ばかりを目指す国ではなくなったと・・・。

date 2014.3.9
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本日、鹿屋でトークショーです。

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「OSHIKAKEデザインかごしま」の活動。昨年の舞台は私の暮らす日置市吹上町永吉でしたが、今年は鹿屋・北田町商店街一帯で動きます。昨日から始まっている「BARAIROフェスティバルかのや」。Facebook越しに見る限り、かなり盛り上がっております・・・。その会場内で私・マティックと、浜地克徳さん、橋本泰久さん、大迫祥一郎さんの4人がトークショーを開催します。13時から。題して「求める声がない場所にこそデザインの力を」。永吉の事例、今年の取り組み・・・いろんな角度からお話出来ればと思っております。みなさまよろしくお願い致します。

date 2014.3.6
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残したい鹿児島のデザイン その57

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天文館にある喫茶店「ブルーライト」・・・。久しぶりに打ち合わせで行きました。最近は天文館への用事が減ってしまったため、訪れる機会は少ないのですが、移住して来た当初は、立地がいいためか、一番目立っている喫茶店だと感じていました。いかにも老舗といった佇まいが、常連さんにも観光客にも安心感を与えているのは間違いありませんね。そんな「ブルーライト」のコップ。「BLUELIGHT’S COFFEE」英表記のロゴとかわいいイラストが彫刻されています。しかも、塗装もされているから相当な手間がかかっていると思われます。

date 2014.3.6
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とある建築家の自邸へ

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何年ぶりだったのか?建築家のTさんの自邸へ。カーナビを頼ると必ず案内される「近道だけどまったくスピードが出せないルート」で向かった。途中「エンドアかよ!」と叫びたくなる様な林道?を抜けたり・・・対向車をすれ違うことは出来ない場所で、トラックと鉢合わせ、何十メートルかバックしたり・・・と冒険気分、でした。でもインディジョーンズかというとそうでもなく、こういう風景には、何故か電気自動車が似合うんですね。先日の記事でお伝えした対比の問題だと思います。

date 2014.3.6
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鹿児島県内の高校・卒業後県外に就職42.6%全国最多

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鹿児島県内の高校・卒業後県外に就職42.6%全国最多というニュースをやっていました・・・。今、問題になっているのは、地元で教育にお金をかけて、一人前に育て上げたのに、結局は都市で働き、都市の納税者になってしまうということです。「田舎には仕事がない」この15年で本当にいろんな場面で聞かせれてきました。そこでは必ず、田舎でも仕事は出来るんです、僕は実践していますよ・・・と答えてきました。「大寺は特殊な仕事だから可能なんだ」と、何度も言われましたが・・・。一般職であるほど、そういう生活スタイルの実現は可能だと思う。都市の仕事を田舎で受けられる・・・これは社長のセンスで何とか出来る。全国の企業が、在宅で出来るシステムを構築して、高校生の就職先を地元に作って行くことは技術的には簡単だと思うんです。本人が「県外に出たい」と言っているなら、それを止める権利はないんですが。地元愛の強さと閉鎖的なムードは表裏一体だから「ビジネスがしやすい地域作り」というのは、クールな手法で、熱くならずに進めないといけないと思います。

date 2014.3.6
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とあるお店にて

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丁度、一年ほど前の記事と同じ場所のネタです。通りに面しているお店だけれど、入り口は小さくて・・・中に進むと小さな街の様な作りになっています。オーナーの方の造形に対するコダワリが半端なく、訪れる度に何かが変わっています。今回見つけたのは足下の「苔」。鉢に植えられている訳ではないので、よく踏みつけられるのだとか。都会を美しいと思える瞬間は、こうした緑との対比がほとんどです。逆に僕が住んでいる様な田舎では、文化の香りがする「何か」をきちんと自然環境と対比させてあげないと・・・といつも思っています。

date 2014.3.6
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コイン精米所

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毎年、近所の田んぼでとれた4俵のお米を頂いています。子供がどんどん大きくなり、お米の消費量もどんどん早くなっていきます。きちんと記録をつけておけば、消費の加速度がわかって良かったのですが・・・最近は半年でその4俵が胃袋の中に消えてなくなってしまいます。「消える」というのは間違った表現ですね。エネルギーとなって、何か新しい動きに変換されている訳です。そんなお米・・・子供たちにとって、コイン精米所で「もみ」のついたお米がいつもの状態になる過程は随分楽しい様です。このあと春になって、田んぼに水が張られる様子も、何度か観ている筈だから、彼らの中では、無意識的に何かが理解されていると思います。稲が身近な場所で育っているというのは幸せですね。