以前にも作ったんだけど、今回はyosemiteバージョン。配布オーケーです〜!
いつも心に「ストップ再稼働」を。福島が忘れている人が多すぎます。
Monthly: 2014年11月
ストップ再稼働。
鹿児島市交通局・男の職場
先日「ゆーゆーフェスタ」に出かけたばかりでしたが、またまた鹿児島市交通局を見学する機会に恵まれました。今回は特別に交通局の方にツアーガイドを務めていただき、構内をあちこちと回りました。この場所がなくなってしまうのはどう考えても勿体無い・・・戦隊モノのロケ地としてそのまま使えそうだし、テーマパークとしても絶対に楽しいと思います。
市電を整備する大きな車庫があって、手に入らなくなった部品を、金属の塊から削り出していたり・・・古い車両については、手作業でメンテナンスが行われていると知ってびっくり。自動車の世界では、最近の整備工は昔と違い修理のスキルがなく、ユニットを取り替えるだけの「交換工」と呼ばれることも多いと聞いていたのですが、この場所では、元気だった昭和の日本を感じることができました。
「マシーン・エイジ」と呼ばれる美術運動が一時期流行って、影響を受けたことがあります。まさに、それをガチで行く現場。重油や機械の匂い・・・男の子なら誰でもカッコイイと思う世界ですね。
ホドロフスキーのDUNE
10/7に写真左の「ホドロフスキーのDUNE」のパンフレットをAmazonで偶然見つけて購入した。Podcastでいつも聴いている映画批評「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル〜ムービーウォッチメン」で取り上げられて以来、鹿児島では上映されることはないだろう、と思っていた作品だった。「DUNE」といえば、デビッド・リンチの映画として有名だ・・・しかし「スター・ウォーズ」(1977)以前に他の監督で企画が持ち上がっていたとは!「ホドロフスキーのDUNE」という作品は、企画だけで終わった映画の謎を紐解いていく物語。良くDVDに収録されている特典メイキング映像とは違って、こちらは本編がないのだ!登場するクリエイターのほとんどは、僕が中学生の頃に影響を受けた人ばかり。メビウス、ダリ、ダグラス・トランブル、ジョー・カーペンター、H.R.ギーガー、クリス・フォスなどなど。今年の春にみやざきアートセンターで見た「生頼範義展」の時にも似た感覚があったが、自分の記憶の底を引っ掻き回されるっ!
しかし偶然というのは恐ろしいものである・・・
パンフを注文してちょうど一ヶ月、11/7にガーデンズシネマ(鹿児島のMaruyaGardens内にあるミニシアター)の黒岩さんから「トークショー、どうでしょうか?」という依頼があった。鹿児島での上映が決定したらしい!もちろん、ふたつ返事で引き受けてしまった。これは、ホドロフスキー言うところの「魂の戦士」の物語であるから、SFが苦手な人にとっても十分楽しめる内容になっている。ものづくりとは何か?根源的な闘いをしている様子が伝わって来る。ホロドフスキーのモチベーションの高さは半端ない。85歳になっても瞳がキラキラしている。
勉強不足で、僕はホドロフスキー監督の作品はひとつも観たことがなかった。地元のTSUTAYAには何も置かれていなかったので、やむなくDVDボックスを購入。これからトークショーに向けて4作品を観る予定。
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一応、画像も貼っておきます。木曜日は一緒に語りましょう。
好奇心と行動
この話題もそろそろ終わりにしないと友達がいなくなるよな・・・という心配をしなくてはいけない日本の社会。そうした精神構造自体をひとりひとりが克服しない限り、未来は明るくないと思ってしまいます。「職場の自分」と「プライベートな自分」が分かれていない。公私の区別なく暮らしている。僕は、職場と家庭環境は場所として近い(あるいは同じ)方が望ましいと思う在宅勤務推奨派だけれども、それを実現するためには、職能、政治信条、宗教観、家庭での役割を分けて考える必要があると思っています。再稼働については、本当は命の問題なのに、いつの間にか政治信条の問題にすり替えられてしまったり、反原発、脱原発というだけで「何にでも反対する連中」というレッテルを貼る人もいた様です。普段は違う宗教、あるいは違う支持政党を持っていても、原発を語るときは命の言葉を使って・・・子供を産む、守るといった生命としての根源的な役割を軸に、平等な議論が出来る筈でした。この事を語ると仲間がいなくなる、出世が危ぶまれるという空気が、原発を動かしたい人の背中を後押ししてしまったのではないでしょうか。香港で、若者が選挙制度の是非を巡って闘っている様子が伝えられています。あのような感情の持ち方は、日本においては成長の過程でどんどんと削ぎ落とされてしまうのではないでしょうか。社畜という言葉がありますが、知らず知らずのうちに私たちは言葉を持たない動物として、国に飼われている状態にされているのかも知れません。では、何が必要なのか?好奇心を持つこと、感動すること、表現すること、行動することなのではと思います。美術教育の時間がどんどん減っているらしいのですが、これは、自由に表現出来る人も減っていくということに他なりませんね。
再稼働
311以降、福島を忘れない、原発は要らないと思っていた多くの国民の気持ちをあざむく結果が、ここ鹿児島で決議された。住民として恥ずかしいと思うと同時に、多くの方に申し訳ない気持ちで一杯です。僕が言っても仕方ないんですが。知事や県議会の人、あるいは九州電力のせいにするのは簡単なこと。一番の問題は、興味が持続できなかった県民性にあると思う・・・というと卑屈になるのでやめておきます。(言い訳になりますが60%~75%の県民は反対していました。)「ヒロシマ・フクシマ、次はカゴシマだ!」と、首都圏にお住まいの方に言われたことがあります。(不謹慎で、洒落になっていないけど敢えて書きました)鹿児島がカゴシマにならないために、今日から何が出来るのか。
鹿児島県庁に行ってきた
11/5〜7に行われる臨時の県議会で、川内原発の再稼動が決断される・・・とのことで、これまで再稼動に反対している熱心な方々が県議会前に集まっています。いてもたってもいられず、仕事の帰りに立ち寄ってきました。
もう少し人が集まっているかと思ったら、閑散とした状態。これが、鹿児島の実情なのでしょう。「福島を忘れるな」と言いつつ人々の興味は、時とともに忘れ去られていきます。「あの時、少なくとも自分はここにいたぞ」という言い訳が虚しく空に吸い込まれていった。いつも、こうした場所で出会う同志と何回か挨拶が出来たのがせめてもの救い。
311から今日まで、ずっと思い知らされているのは、やはりこの国では民主主義が機能していないということ。反対派、推進派、それぞれの意見、理論は出揃いました。ネット上では反対派によるデマも多く、僕も分からないままに騙されたこともありました。推進派の理論にも無理がある。そういう双方の問題を一旦外に置いておくとしましょう。
そこで気になるのは、それでもやはり国民の半数以上が再稼動に反対しているという事実です。市議会レベルまではその意見が通る。しかし市長がそれを押しのけて推進に回る。これはおかしくありませんか?
同じように県議会でも、そうした構図が見られる様です。何か、巨大な力が働いて、普通の、一般的な、常識的な、多数の考えを覆してしまう。そうした国の成り立ち自体に大きな疑問を感じるわけです。薄気味悪いのです。
秋の日吉路アートめぐり・最終日
秋の日吉路アートめぐりの最終日、前田家(老舗のお菓子屋さん)で行われたジャズライブに出かけてきました。マスターの前田さんとは、鹿児島に来て間もなくJBLツナガリで知り合い、お菓子のパッケージを何種類か作らせて頂きました。マスターがコレクションした蓄音機によるコンサートには何度か足を運んだことがあるんですが、今回はジャズライブと聞いて・・・果たして、決して広いとは言えないお店でどのような演奏が繰り広げられるのか楽しみでした。
蓋を開けてみれば観客は30人ほど・・・それでもまだ若干スペースに余裕が。演奏も至近距離で臨場感たっぷり、でした。このライブ、Facebookなどから事前情報を得たわけではなく、マスターからの電話で開催を知ったのでした。そして、お客さんも地元の方がほとんどだったと思います。いつもの自分だったら、広報活動や発信力がどうのこうの・・・と言ってしまいそうな場面ですが、逆にこうしたイベントは「知る人ぞ知る」という範囲で楽しめれば十分なのではないかと思った次第。
気になるメンバーですが、これも事前に知らされていませんでしたが・・・こちらも、随分前から知り合いのご夫婦がベースとピアノを担当されており、二度びっくりの楽しい夜でした。三連休の最終日をジャズで締めるというのはなんだか気持ちいいですね。
佐々木マキ見本帖@かごしま近代文学館・メルヘン館
佐々木マキさん・・・僕が初めて意識したのは村上春樹の小説にハマっていた浪人の頃〜大学時代だった。その当時は、何故村上氏が彼の作品を起用したのか殆ど解らなかったんです。村上文学から彼の存在を知った僕のようなケースでは、小説の世界観とイラストが、どこか乖離しているような印象を持ったことを覚えています。特に自分の場合はイラストを描くことに没頭していたので、価値観が狭かったのかも知れません(まあ、今でも絵に関する価値観は狭いかも)。しかしながら佐々木マキさんの活動を昔から追いかけていた人たちにとっては、全く違和感がない強力なタッグに映っていたと思うんです。
時が流れて、子供に絵本を読み聞かせるライフステージがやってきました。こうなってくると、他の角度から、また佐々木マキさんの存在を知ることになります。何冊か、知るべくして知る名作があって、数ある絵本コレクションの中でも一際、特別な存在感を放っていることだけは確かです。
一言では語り尽くせない世界観。単純な形の中にいろんな含みがあります(細かいな絵も勿論)。今回、原画を見ていろいろと刺激されました。
11/10までですので、是非お出かけください。ロビーで売られている絵本やグッズも、予算が許す限り手に入れて欲しい、そんな展覧会でした。