Monthly: 2015年7月

date 2015.7.17
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吹高Martやってます!!♡♡

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たまたま伊作(となり街)に用事があったのですが、吹上高校の学生が車道に向けて「吹高Martやってます!!♡♡」という看板を持っている姿を発見しました。場所は「伊作えびす家」。2005年のオープンから10年以上を経て、その利用方法も徐々に変わってきたようです。吹上高校の学生が、商店街から「お宝」を発掘し、販売するという取り組み。今回、初めてその活動を目にしましたが・・・僕の目に留まったのはシューズメーカーのノベルティ下敷き。僕が学生の頃は、下敷きブームだったんです。学校に何枚も持っていってましたね。その当時の空気をそのまま詰め込んだような3枚〜。松田聖子が当時流行していたSFエアブラシアートを背景に、乗組員?イメージのコスチュームを着ていますね、これは珍しいのでは?また、これも僕がドンピシャ世代なのですが、当時のスーパーカーブームを反映したフェラーリ512BBの下敷き〜。みんながランボルギーニカウンタックと言っているとき、何故か僕はこっちの512派だったんです。東京12チャンネルで放映されていた「対決!スーパーカークイズ」で対決させられてましたね・・・。
この「吹高Mart」、思わぬお宝が手に入るということでファンの方も多いのだそう。是非伊作の街を散策してみてください。

date 2015.7.17
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ひおき小水力発電推進協議会に参加

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次世代のために何ができるのか?エネルギー自給と食料自給のシステムを地域住民たちの手で作り上げていく・・・後者については、鹿児島は大変恵まれた地域です。エネルギーについて、鹿児島ではご存知の通り、川内原発の再稼働が来月に予定されています。そうした大きな動きを止めたいという気持ちと並行して、新しい動きを加速させて行くことも必要です。両方の運動にそれぞれ加わるというのは、時間的にもなかなか難しいと思われますが、今回も(2回目)ひおき小水力発電推進協議会に参加してきました。小水力で得られた収益をどのように使っていくのか、というのがテーマでした。インターネットの時もそうだったけれど、高齢化している地域住民に新しい動きを説明するのは本当に難しいんです。今回はネットよりは解りやすいかな?会議やら講義やら何やら・・・言葉で説明するのではなく、体感してもらう何かが必要ではないのでしょうか。かといって、つまらない体験施設ではダメですし。今回は、僕が持って行った建築の資料を気に入っていただけました。その写真を中心に議論が深まりましたよ!将来像がきちんと描けている地域には、自ずと人が集まってくると思っています。

date 2015.7.17
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イラストの仕事

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イラストの掲載誌が送られてきたので紹介します。
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◯季刊「たいせい」2015 Summer~100年先の未来に向けて〜。
◯日経ビジネス 2015.07.06 外弁慶産業 HITACHI ~鉄道関連ビジネスにおける日立のカバー領域。
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どちらもテクノロジー系のイラストですね。描き甲斐のある仕事。昔から、少年誌の見開きに出てくる(小松崎茂が描いたような)未来像を自分の手で表現することに憧れていたので、このような機会を与えられると自然と熱い気持ちになります。自分が少年だった頃のような派手な未来像よりも、随分と地味な21世紀を迎えていると感じることが多いのですが、実はあの頃以上の未来が訪れていますね。これからも、そういう風景、ビジョンを描いていきたいです。

date 2015.7.10
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ひおきスーパープレミアム商品券

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アベノミクスの一環で私が暮らす日置市でも「プレミアム商品券」が発行されました。1万円で、1万2千円分の商品券が買えるというもの。5万円まで購入できます。ただし日置市内での買い物にしか使えませんし、使用期限も設定されています。これが地元経済の活性化にどれだけの効果を生み出すのか、僕にはよくわかりません。歩いて行ける距離にある地元の商店街は、車を運転出来る年齢層には使われていない実情があります。いわゆる買い物弱者のための商店街。大きなスーパーにお金が吸い込まれていく構図は実感としてあります。実際この商品券も、多くは大型店で使われるという見込みがあるようですね。弱い地域に対して優先的に使うセンスが市民にあるのかどうか。買い物をする動機づけが、便利だから、安いから・・・という理由ではなく、「(かなりピンポイントな)この地域を応援したいから」という軸へシフトして欲しいと感じています。
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商品券のデザインを担当しました。ということも付け加えさせてください。

date 2015.7.10
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校友会発掘キャラバン

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川越でのフォーラムと散策を終えた次の日。小平市にある武蔵野美術大学へ移動して、今度は学校側のスタッフ、それから全国の校友会支部長と一緒になって総会と「MSB!サミット」と呼ばれる会議を終えてきました。既存の作家活動やデザイン活動枠にとらわれない、ユニークな卒業生や関係者をいかに発掘していくかというテーマでサミットが行われました。鹿児島の実情に慣れているせいか、「発掘」というテーマ自体に違和感があったことは事実です。小さな街なので、武蔵美に関わった人の情報は、まあそれなりに入ってきますし、現役学生にも支部展に参加してもらっています。世代間の壁は、あまりない。おそらく、首都圏は地域コミュニティというものが存在しにくく、一度卒業してしまえば、バラバラになってしまうのが当たり前なのではないでしょうか。自分も、武蔵美の縁とは関係なく(実は切っても切れない関係なのですが、気持ちの上で)活動していく方向で鹿児島に移住したことを覚えていますから。実際、東京には校友会の支部というものはなく、各学科でいくつか集まっている団体はあるようです。地域コミュニティの形成の仕方については、鹿児島サイドからいろんな提案ができるのではないか、と感じた次第です。

date 2015.7.10
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川越の街

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武蔵野美術大学の地域フォーラム「アート&デザイン2015埼玉」に参加してきました。レトロな映画館「川越スカラ座」が第一部の会場。源愛日児氏(武蔵野美術大学建築学科教授)による「大学教育の現場から、川越という都市を考える」、荒牧澄多氏(NPO法人川越蔵の会)による「歴史的町並みを現代に生かす試み」という二つの講演があった後、今度はコーディネーターに青山恭之氏を迎え、小野寺優元氏(彫刻家・川口市立アートギャラリーアトリア芸術監督)による「地域とアート・ものづくり」、松永康氏による「アートプロジェクトの今」というお話を聞きました。それぞれ、地元川越を中心に活躍される皆様ですが、まちづくりとアート+デザインの関係性が鹿児島より20年くらい?は先を行っているなというのが正直な感想でした。
第二部はさきほどの荒牧氏をガイドに街に出て、川越を散策。川越は妻とつながりのある場所で、初めてではなかったのですが、こうして観光客として案内してもらうと、また視線も格別なものとなります。写真には写っていませんが、例えば「co-op」の看板も、立体造形度が通常よりも厚みがあり、しかも瓦の庇がついているという凝り具合。景観条例も早くから施行され、街に対する市民の意識は細部にまで宿っています。散策の途中ではギャラリー「R+」で武蔵野美術大学校友会埼玉支部展を鑑賞しました(鹿児島における「む展」ですね)。
埼玉の皆様、ありがとうございました。

date 2015.7.4
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国立新美術館〜「ニッポンのマンガ✳︎アニメ✳︎ゲーム」展

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150704.11
国立新美術館で「ニッポンのマンガ✳︎アニメ✳︎ゲーム」展を観てきました。1989年以降の作品が「こちらから見るそちらの世界」という視点で紹介されていました(そちら・・・というのはクリエイター側のことです)。ガイドブックの表紙ではマンガのコマの中を覗き込む案内役のキャラが描かれています。想像していたよりもメイキング的な要素は少なく、完成した映像やソフト自体を鑑賞〜体感するものが多かったかなあ。テクノロジーの発達と作品の変化を関連付けることも展覧会の趣旨のひとつになっていますが、インターネットの発達によって、興味が細分化されたことを再認識しました。というのは、8割の作品は全く見たこともないものだったからです(単なる好奇心不足ではなく社会構造の変化の問題だと思えます)。また自分にとってはゲームの世界もチンプンカンプン(時間が勿体無いというシンプルな理由で、やりません)。しかし弟が音楽を担当したゲームを「見る」ためにスーパーファミコンを買ったことがありますし、物珍しさで「バーチャルボーイ」も持っていました(これは倉庫に眠っているはず)。その実機も展示されていたので、いろいろと当時のことが思い出されました。この25年で一体何があったのか?僕が社会に出たのが90年だから、この展覧会で見られる作品群と同じ時間を活動期間に充ててきたと言えます。ポップカルチャーをこうして俯瞰で捉える意義はこれからどんどん深まってくるでしょう。

date 2015.7.4
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森美術館〜シンプルなかたち展

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久しぶりに行った森美術館。「シンプルなかたち展」を鑑賞してきました。シンプルイズベスト・・・とはよく言いますが、最近の若い人にとってはショートカットとしての意味でしか捉えられていない様に思います。長い時間をかけて描き込んだり作り込んでで得られるもの、そこから最も自分に合った形を抽出していくという、気の長くなる作業。その果てにある言葉だと自分は解釈しています。最近の展覧会ではキュレーターの解説が丁寧に添えられているケースが目立ってきました・・・これを鑑賞の邪魔だと感じる人もいるかも知れませんが、今回はピカソが描いた牛の絵とスティーブ・ジョブスの考えが並列されていて展覧会の価値が身近に感じられて良かったですね。発明とも思えるオラファー・エリアソンの作品「丸い虹」は、ずっとその場にいたくなるような、美しさと驚きの連続がありました。また、ル・コルビュジエの「石」のコレクションは、自分が集めている石と共通した部分があってニンマリ。やはり「石」ですよねえ〜

date 2015.7.4
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熊本県立美術館分館〜武蔵野美術大学校友会熊本支部展・第40回記念展

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鹿児島では武蔵野美術大学校友会有志による展覧会「む展」が毎年行われていますが、全国にもこうした支部展が存在します。「む展」30回記念展のときは九州の各支部に「パネル展示」という形で参加していただきましたが、最近「九州はひとつ」という感覚が高まってきたように思います。今回は鹿児島のメンバー4名で、隣県の支部展を鑑賞するために新幹線で熊本に行ってきました、1時間足らずの乗車時間で「最強の交通機関」であることを再認識(前回、自家用車〜高速道路で行った苦労は何だったのか?)。
会場となった熊本県立美術館分館は熊本城に隣接する最高のロケーション。40回記念展ということで集まった作品がところ狭しと並べられていました。また、武蔵美の現状をまとめたビデオも上映されていて、一緒に行ったメンバーのS氏がどっぷりと鑑賞して感動していました。また、以前「む展」にも参加されていて、現在は熊本にお住まいである前田敏弘さんには、会場横にある「ちきゅうや喫茶室」(風景のほとんどが熊本城城壁で圧巻)に案内していただき、影響を受けてきた美術について熱く語ってもらいました。
こうした交流が恒例イベントになり、九州の支部が集まった展覧会が出来るといいなあ、と思った次第。関西ではすでにそうした動きがある様です。

date 2015.7.4
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薩摩松元駅

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自宅から最も近い鹿児島市の駅といえば、この「薩摩松元駅」なんです。車道(県道24号線)からはほとんど見えないため、その存在はあまり知られていません(サンプル数は少ないのですが、鹿児島市在住の友人2名は知りませんでした)。専用の駐車場やタクシー乗り場やロータリーはなく、狭い道路から階段〜トンネル〜階段を通って、写真のホームにたどり着きます。実は僕も初めて利用したのですが、この「シークレット感」は、なんだかワクワクします。ホームまで上り詰めると、小さな街を見下ろすロケーション。そして、これは不思議な作りだと思うんですが、両脇にベンチのある待合室と駅長室が自動改札を挟んで存在しています。鹿児島市の外れであり、日置市の入り口に位置することからも、この駅の利用価値はこれからどんどん上がっていくと思われます。ミステリーゾーン感を残しつつ、周辺にある昔の商店街がもっと賑やかになる日を夢見ています。