小学一年生の三男に、急に魚ブームが訪れています。きっかけはyoutubeだった様ですが、ドアに「つりぼり」と書かれたプレートが貼ってあったり、先日はバス釣り専門誌を買って付録のDVDを見入っていました。リアルワールドでは、近所の方に投網漁に連れていってもらったり・・・いろんな体験を積んでいる様です。ついには「漁師になる」と言い出す始末で、「お父さんの晩御飯を取ってきてくれよ」と適当な相槌を打ちつつ、どうなるのかと静観しているところ。
子供の趣味は目まぐるしく変わるので、その都度、出来る限りのサポートはしているつもり・・・自分の夢も、子供たちに合わせて変容してくる。(関係ないかも知れないけど、ちょっと前にはオムツ代が月に8000円くらいかかった。今は牛乳代が1万円くらいかかっている!)家族中の願いや夢は、本当にどんどん変化していくと思う。地球レベルでも毎日毎日進む方向が変わる。その集合知というのか、平均値が明日を決めるんだろう。
Monthly: 2017年10月
漁師になる、そして地球の未来
打ち合わせ
自宅から車で20分ほどの某地区に素敵なカフェがオープンしました。打ち合わせで利用したため、今回はコーヒーのみのオーダーとなってしまったのですが、老夫婦がランチを楽しんでいる姿、赤ちゃん連れの姿も目立ちました。三世代が利用できるような場所でないと、飲食業は成り立たないと言われている鹿児島。この話は田舎ならどこでもそうなのかも知れません、特定の客層を狙ったような格好の付け方ではダメだということですね。飲食に限らず、何でもそうなのかも知れません。自意識を捨て去る場面と、本当にやりといことを・・・どのような割合で混ぜていくのか?
このカフェは、一瞬しか利用していませんが「三世代の利用客を目撃できた」という意味で、とても可能性を感じたのでした。永吉にもこんな場所があったらいいなあ〜
ぞ展の環境
今回の展覧会の搬入時に、美術館の方から「私どもの施設を利用していただきありがとうございます」という趣旨の挨拶がありました。搬入時も、係りの方がずっと手伝ってくださり・・・。これには感動しました。
長島美術館は桜島を望むスポットしては城山観光ホテルと並んで県内では最もオススメな場所。鹿児島市内で暮らす人たちからは交通の便が悪いという話も聞きますが、車で出かけることがデフォルトな田舎者にとっては、不便と感じたことはありません。自宅からは、鹿児島市内中心部よりも、むしろ近い位置ですしね。画像の通り、絵に描いたような、嘘のような環境なんです。また利用してみたいと思います。
ぞ展
既に会期終了となっているのですが、本ブログをお休みしていた9月末に長島美術館で「ぞ展」というグループ展が行われました。毎年、武蔵野美術大学校友会鹿児島支部が鹿児島市立美術館で行なっている「む展」という展覧会があるのですが、今年は会場確保の抽選に破れ、開催できなかったのです。その代わりに、む展メンバーの有志が動いて、何とか開催にこぎつけたのが今回の「ぞ展」でした。「ぞ展」の「ぞ」は造形の「ぞ」です。ムサビ校友会に限らず、造形に関わっている人を幅広く募って、新らしい枠組みでの展覧会を目指しました。今回の展覧会を通じて知り合ったケイデザインの国生敬さんの関わり方を参考にさせていただき・・・自分も、敢えて「大寺聡イラストゼミ」というグループ名で参加し、いつもタラデザインで教えている学生たちの作品を展示しました。とにかく展覧会に関わる若者を増やしたかった。写真のように、赤い棚にズラッと学生たちの作品を並べてみました。青い棚は国生さんの生徒さんたち。
今年の2月に「ミカクニンテン」という若者たちのイラスト展を監修したことも思い出されます。今年は、一歩引いて若者を見つめる時間なのかも知れません。
曼珠沙華の首飾り
とある友人が、youtubeにアップしている番組「おやすみアメタ」で知ったのですが、曼珠沙華で首飾りが作れるんですね。これは、シティ派(とここでは敢えて表現)の自分にとっては新鮮な驚きでした。ポキポキと茎を折っていくと、そのままビヨーンと首に巻きつけることが出来る・・・。
この季節、曼珠沙華〜ヒガンバナは、この辺りでは何処でも見かけます。自宅の庭にも、植えた訳ではないのに、あちこちに咲いている・・・とにかく、ものすごくゴージャスな形態をしています。都会に持って行ったら、一輪500円はしそうなイメージ。
それを惜しげも無く使ってしまうのですから、まったく、贅沢な遊びですね。
とある人の車
毎週土曜日の朝7時から行われている「アサカツ」に友人のH氏(あるいはC氏)がやってきました。何だか、見たこともない車です!実はネット上では、この車を買うか、買わないか?で迷っている様子がアップされていたので、どうなるのかなあ〜と気にしていたんですが。やはり、導入してしまいましたねえ。可愛いデザインです、実に羨ましい。実は、うちも車の買い替え問題は常に検討されているんです。母を含めて1台で移動することができないから。子供達も大きくなってきたので7人乗りが欲しいと思っているところ。しかし、7人乗りで探すと、乗りたい車ってほとんどない。いわゆるファミリー向けのだったらあるんだけど、キャラがイマイチなのです。鋭すぎるっていうのかなあ。(最近の国産車の威張った感じって何なんでしょうか!)だったら、業務用の方がデザイン的には好きなんですね。NV-200とかね。今回見たこの車は、そういう意味においては、かなり良いですねえ・・・
幾らで買ったのか、気になるなあ。
中秋の名月
10月4日は十五夜であった。自宅からも綺麗な月を眺めることができました。
長男が最近購入した光学60倍ズームのカメラで撮影した月のディティール。若干の手ブレがあるけどすごい。
ここで、思い出したことがある。小学校の頃使っていたノート(おそらく、ジャポニカ学習帳?)の中面に書いてあった「タイムマシンは出来るか」という記事。そこには、うろ覚えだが、100光年離れた場所から望遠鏡で地球を見ると100年前の世界が見える、という内容だった。150光年離れたら、西郷どんの活躍も見れるんだろう。小学生でも理屈はわかった。ただ、雲に包まれたり、空気の揺れがあったり、レンズの精度がなかったりと、実際には観察できないのだが・・・。しかしこの写真を見る限り、餅をついているウサギの毛並みまで、素人でも捉えることが出来る時代になっていることは確かだ。
人類の欲望は何処までいくのだろうか。
データ移行
個展の準備で、1995年くらいのデータが必要になり一苦労。この時期に製作したイラストのデータはMOと呼ばれるディスクに記録されています。奇跡的に、アトリエで眠っていたPowerMacG4がMacOS9で起動し、これまた奇跡的に、2010年に生産が終了しているMOドライブも問題なく起動しました(現在仕事で使っている環境では、このMOドライブは認識されませんでした)。昔のMOディスク14枚を、PowerMacG4を介してUSBディスク1個にデータ移動させることに成功。記憶メディアのコンパクト化に歴史を感じた瞬間でした。
20年以上前のデジタルデータなので、保存形式が気になっていましたが、それぞれのファイルに拡張子「.ai」などを加えることで現在使用している環境でも無事に開くことが出来たんです。(何故昔のファイルに拡張子がないのかは、ちょっと忘れてしまいました。)アナログの絵画と違って、パソコンのモニタ上では、昔描いたイラストというニュアンスは全くない。劣化しないという意味ではデジタルの利点ではあるのですが、今回奇跡的にハードが動かなければ、誰にも見ることは出来なくなっていたんです。保存に関する確実性という点ではアナログに軍配があがるのではないでしょうか。
今はクラウドに保存するのが当たり前になっていますが、クラウドって破壊されることもあるんじゃないか、そうなった時の、人類が困り果てた様子は想像したくないですね。
久しぶりの投稿
本ブログ、オーテマティック・コムをひと月もの間、休んでしまいました。読者の数がどのくらいいるのか把握していませんが、ご心配をおかけいたしました。本日より再開です。
昨日(9/30)久多島に初めて出かけてきました。永吉の沖合に浮かぶ、天智天皇のお妃にまつわる伝説がある島です。地域活動を始める時に、同志のN氏から、活動のシンボルマークについての提案があったんです。「久多島から見た永吉を描いて欲しい」と。これには、いろんな意味が含まれています。永吉という街は、新興住宅地のように、現代的な利便性を追求して開発されたり、短期的な収益を目論むデベロッパが企業努力をした地域でもありません。ただ、この場所の「地勢」が昔の人々にとって豊かであるから発達してきた地域と言えるのです。その中心になっていたのが、永吉の沖合に浮かぶこの久多島であり、久多島神社なのです。
そんな訳で、この島から見た永吉の光景というのは、住民にとっては地域誕生の原点という意味を持ちます。そして、自分が暮らしている地域を客観視することで、これからの暮らしを考えることにも繋がるんです。
この島は、ダイビングや釣りで訪れている人がいると聞きます。今回は、観光と視察のような目的で、有志9名が漁船をチャーターして乗り込みました。船上からドローンを飛ばして撮影をしてくれた若者もいました。色々なことが頭をよぎりました。情報量の多すぎる、実に濃い内容の船旅でありました。
10月、夏休みのない僕のような自営業者にとっては二学期のスタートのような気持ちです。新しい田舎暮らしが今日から始まったような・・・新鮮な気持ちで迎えた10月なのでした。