
ダグラス・トランブル監督の映画「サイレント・ランニング」。ダグラス・トランブルはその後「未知との遭遇」の特撮でも一躍有名になった。そしてブルース・ダーン主演(今年のアカデミー賞で脚光を浴びていましたね)。1972年の映画だから「スター・ウォーズ」の5年前・・・当時のSF感覚を楽しむ意味でも価値のある映画と言っていいと思います。正確に言うと僕はテレビでしか観た事がなかったのですが、今回観直してみて想像以上に印象に残っているシーンが多かったですね。かなりのインパクトとして頭に残っていたんだなあと。造形センスや、ロボット(ヒューイ、デューイ、ルーイと名付けられた二足歩行のロボットは)の可愛さと動きの素晴らしさは特筆に値するもので、後のSF映画に与えた影響は相当なものだったと思えます。船外で宇宙船を修理している最中に磁気雨に飛ばさせてしまうシーンは、「スター・ウォーズ/エピソード1」でオマージュとして取り上げられています。また、宇宙船にはバックミンスター・フラーのフラードーム風のユニットが取り付けられていて、そこで植物や動物を丁寧に育てているという設定も斬新でした。写真上の様に「ドーム内の植物から、ガラス越しに土星を見る」という構図は、様々なヴァリエーションで、子供の頃何度も何度も目にした光景なので、懐かしいんですよね。今回は、昨年再発された、ほぼ1000円のDVDを購入しての鑑賞でしたが、日本語吹き替えを収録したブルーレイの商品化を希望〜!です。Joan Baezのテーマソングも素晴らしかったです。DVDには収録されていなかったけどメイキングも見つけた。

























