上海の仕事
上海在住の日本人向けに発行されているフリーペーパー「Whenever上海」と「BIZpresto」の取材を受けました。場所は、水城南路37号万科広場103室にある和食レストラン「てとて」。今回の上海行きは、このお店の壁面デザインと、作品の展示を担当した事がきっかけで実現しました。見覚えのある作品が並んでいると思いますが、2007年・ニューヨーク、2008年・鹿児島と続いてきた「サツマティック」というグラフィック・ムーヴメントの一環です。結局のところ、純粋な展覧会というよりは、様々な業種とコラボレーションすることで鹿児島の現状を伝えて行くという趣旨が強い。勿論、これから先もどうなっていくのか想像もつきません。鹿児島に移住して10年目に入りましたが、イラストレーターという仕事の活動領域について、東京よりも鹿児島の方が広く感じる。東京では専門職といったイメージですが、鹿児島では市場が狭い分、有機的に異業種と繋がる必然性があるんですね。そこが地方都市の魅力です(うまく行かないと、大変な事になってしまうというリスクも勿論同時に抱える訳ですが。)上海は東京より3倍も4倍も大きな街で、そこで暮らす日本人同士が何かに向かって動き出している。鹿児島や東京の例とはまったく別の強大な力を感じました。実際、何名かの若い料理人や経営者の方とお話する機会に恵まれましたが・・・どの人も、未来についての明確なビジョンを持っています。上海の地域性が、ストレートに希望を与えているんでしょうね。じゃあ日本はどうなんだと思うと、霞がかかっていますよね。僕の作品が上海の人たちにとってどのような意味を持つのか、これも良く解りません。ただ、歴史的な地域と未来志向の地域が同居しているという状態は、普段自分が心がけている絵の中でのポイントと合致する部分があります。そのあたりが感覚的に伝わればいいのですが・・・。
ながよしっこ
2009/03/09 14:40
はな
2009/03/09 20:14
自分で生きてゆくエネルギーがどんどん低下してゆく日本、貪欲な上海。
街を歩くといつもスイッチが入ります。またいろんな話を聞かせてください!
マティック
2009/03/09 21:11
鹿児島に定住したおかげで、いろいろな発見があります。活動の場も、東京時代は、全国区の意識と、東京ローカル感が混ざっていたですが、鹿児島はそういう垣根を、最初からクリアしていると思います。
はなさん→
上海は十数年ぶりでした。その時も、ここは世界の中心になると思ったのですが、今回もまた、同じ感想でした。この勢い、しばらくは止まらないんでしょうね。観光ではなく、ビジネスで何度も訪れたいなあ・・と率直に思いました。