ohtematic.com

news

date 2011.1.31
category news
tags
comments closed
RSS RSS 2.0

自由について・・・

自由について・・・

「自由に生きる」事が多くの人間にとっての目標だと思っていたんですが、最近、そうでもないのかなというムード。若い人の就きたい人気の仕事は「公務員」か「大手企業の正社員」だそうである。就職は氷河期だと言われているけど、中小企業からの誘いはカウントされていないとか。「クジラの尻尾になるのなら、サンマの頭になれ」という言葉もあったが。不景気だからやはり安定志向になってしまうのだろう。父の世代は、集団就職して日本の近代化を加速させた。僕の世代はバブル期で就職には困らなかった(僕は敢えてしなかったけれども)。今から思うと、この時既に日本は飽和・・・良く言えば成熟していた。ここから先の社会は、就職があまり意味を持たない社会になるのではないかと考えている。若い人には、企業が社員を欲しがらない事や、公務員の数が削減される事を「当然の流れ」として受け止めて欲しい。どうすればいいのか?と言えば、答えは無数にある。個人として、(僕の様な)既存の自営業者を超えたアイデアで社会を渡り歩いて欲しい。TPPの問題などが解りやすく浮き彫りにしていますが、既存のシステムに頼っている人は右往左往し、裸一貫で様々なパイプを持っていれば何とか生き延びられる時代なんだと思います。

Comments: 11 comments

  1. とうぼう

    TPPで日本の農業がざわざわしている。昨年、友人がアメリカの農家を見てきて日本の農業のあり方に愕然としたといっていた。ぴかぴかの大型機械に広大な農地。そしてかれらは儲けた利益をどこにどう投資すればいいか日々動き回っているという。
    後継者もいない。狭い農地にしがみつき機械のリース代をどう払おうかと右往左往している日本。どうしてこうなったのか。
    それと、訪問して真っ先に紹介されたのが今日を築いてきた祖父であり今ある父であったという、ここに今の日本にない尊敬の念が見え隠れする。
  2. ohtematic

    とうぼうさん→
    田原総一郎がPodcastで何度も「日本の農業をもっとチャーミングにしなくてはならない」と言っていました。とうぼうさんのエピソードからは、それを超えた力強さを感じますね。とにかく、一番大切な仕事なのに「大変な仕事」というイメージや「田舎はダサイ」といったイメージが、知らぬ間に浸透していった様な気がします。ちょっと前に、農業ブーム到来なんて言われた瞬間もありましたが、その後どうなんでしょうか?このあたりの問題は、鹿児島からどんどん発信していけそうな感じがしますね。
  3. ダーンサ

    TTP大賛成。地球単位で共存すべき。
    なのですが、最近世界がざわざわしてて物騒なので、今は反対。
    日本の農家の問題だとは思ってません。
    世界各国が本当に仲が良ければいいだけでしょう。
  4. ダーンサ

    あ、自由についてだった。
    ウチらはバブルとか関係ないよ。
    オーテマくんは優秀だから大丈夫だし、オレはロックだから就職しないし。
    公務員モードな若者は夢も期待もなにも無い。
    夢もなくただ食いつないでても生きてる意味がない。
    「そんな子に育てたつもりはない」と親も言うべき。
  5. ohtematic

    ダーンサさん→
    日本の首相が次々に変わる事自体が、国民そのものの声ですよね。国で何かを取り仕切ろうとするシステムが崩れ初めているんだろうね。日本という土地や文化は好きだし、そこに根ざしていたいけれども、日本政府が好きな訳じゃないんだから。バブルとか、関係ないかも知れないけど、クリエイティブな事をやろうとしている若者について、世の中側の理解はあったんじゃないのかな。理解というか、金があった。ダーンサさんは、不安を感じた事がないというけど、やはりそれはご両親の育て方が大きいと思う。僕も公務員にだけはならないと思って育つ事が出来た、親は公務員だったけど・・・。自由については、まだまだ語り足りないです。
  6. 個展会場でマティック氏とふたり語ったときも話の流れは自然と「個」や「自由」へ行き着きましたね。マティック氏は本当に強いです。タフだからこそ,自由の怖さや厳しさを知ったうえで独立した生き方を説いているのだと思います。
    しかし。組織に属さない生き方が自由・・・それこそステレオタイプで画一的な考え方に陥っていないでしょうか。自由業といわれる方々ほど仕事上の人脈と友人の境目が曖昧になり人付き合いのしがらみに縛られているように感じることがあります。普通の勤め人は会社の新商品プレゼンを友達の輪に頼ったりしませんからね。
    エッフェル塔嫌いの作家モーパッサンはいつも1階のレストランに通い「くだらないエッフェル塔を見なくてすむパリで唯一の場所だからね」と笑っていたそうです(ほんまかいな)。フランスらしいエスプリの効いた小話。
    「中」に入ったうえで個を貫くのも自由な働き方生き方だと思います。
  7. とうぼう

    自由を取り上げるとキリがない。
    人間、生まれたときから社会の歯車に組み込まれているし、
    そもそも人間とはに行き着いてしまう。
    自分が生きている環境の中で、自分の置き場所を見つけ出せるかぐらいがいいのかな…
    と思う。
    極端な言い方だが、人間、自由になろうとすればするほど束縛される環境が増えてくるような生がする。
    夢を求め、可能性を物質に求めればそこに産業が興り、働くモノと使うモノが生まれる。これの連鎖が人間の社会の歪みを増幅させている。
  8. ohtematic

    yappyさん→
    そうですね、組織に属していても自由な方は、鹿児島に沢山いらっしゃいますね。フリーランスで働く人の多くは、休日はありません。仕事とプライベートの境目がなくなってしまうのも、フリーランス側でしょうね。友達と仕事を重ねるのは、確かにあまり良くないかも知れません。視点をちょっと変えてみたいと思います。「明日にでも現金化しないと、来月食えない。」という気持ちで描かれた絵と、普段は他の仕事をして日曜日、ゆっくりと時間をかけて練り上げた絵。二種類の絵があるとして、それぞれの良さはあると思います。ただ、僕がこれまでに影響を受けてきた作家は(絵に限らず)、おそらく前者が99パーセントだと思うので、そっちサイドにいたいという事ですね。勿論、組織でないと実現出来ないプロジェクトばかりですし、僕も組織に支えられてイラストを描いている訳ですからね。「中」に入り個を貫く、というのは経験したことがありませんので、何とも言えませんが、エッフェル塔の話は「なるほど!」という感じです。
    とうぼうさん→
    自由な状態であるのか、と聞かれると自分の事は良く解りませんね。ただ、アルバイトを辞めて独立した日の事は忘れられません。「自由な空気を吸って生きている」と、素直に感じられました。それから随分と時間が経ち、歳を重ねて新たな「檻」の様なものが出来つつあるのかも知れませんね。夢については、これまた難しいですが「夢を追いかける作家でありたい」とは思いません。全て現実化したいといいますか。自分の置き場所は、SF映画の中かなあ?
  9. うーん、、、何をもって自由とするかは各々なのでわかりませんが、少なくともこんなに自由な国は他にないんじゃないかなー、、とは漠然と思ってます。今後はわからないけれど。
  10. とうぼう

    自分のやり方で仕事がした。道具が手に入らない。事務所が汚すぎてきれいなところで仕事がしたい。会社に言っても反応がなかったこれが自分の独立のきっかけかな。組織のあり方の問題だった思う。

    既得権で縛られた日本のシステムに穴を開けられればちょっとは自由に動ける部分は増えるかも。
    守りの中の制約。というやつです。
    100円ライターで火事が多い。→マッチしかなかった頃、マッチの火遊びが原因が多かった。?????
  11. ohtematic

    mj_ptaさん→
    与えられた自由、という感じはしますよね。ptaさんに勧められた書籍にも書いてありましたが、美術について言えば、市民が美術を解放したという歴史がない。そのあたりのヌルさが、今の仕事にも影響を及ぼしているのでは?と思ってしまいます。