21世紀の残り90年をどう生きるか(6)
東日本大震災から随分と時間が経った。原発の問題は収束する気配を見せていないが、避難した人、諸事情で逃げられない人、地域を愛するが故に残る人など、様々だ。遠く離れた鹿児島から発信しているので無責任に聞こえてしまうかも知れないが、やはり僕は「逃げて欲しい」と言い続けたいと思う。先日、東京に出かけた際にも出会った人ほぼ100%にそう伝えた。鹿児島では危険な数値の方が信用され、東京では安全な数値が信用されている様にも思えた。当然、自分の暮らす地域を危険な場所とは認めたくないので当然の結果なのかも知れない。僕の弟も東京で暮らしているので「鹿児島へ来い」と伝えているが、やはり二言めには「仕事の問題」「家庭の問題」で跳ね返される。鹿児島も原発を抱える地域。いざとなったらとんでもない事になるだろうから、大きな声では言えない。ただ、原発の有る無しに関わらず、今後の社会では「どこにも属さない」という信念が必要になってくると思う。それは、地域を愛するという価値観と同時に自分の中で並行して走らせることが出来る筈だ。地域独占されたエネルギーを使う自分が嫌だったら、自分の感性も全国や世界へと分散させていかなければ!