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date 2012.2.15
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野首小学校の「湯のみ」

野首小学校の「湯のみ」

2月10日、野首地区公民館において「芸術による地域づくり協議」という会合があり出席してきました。野首小学校跡は、既に文部科学省が選定する「廃校リニューアル50選」に選ばれ、画家の佳月優さんが「野月舎」というギャラリーや絵画教室として開放しています。2003年(もう随分と前ですね)に、僕も個展をさせて頂きました。また、となりのアトリエでは情熱家の博多和宏さんが活動しており、彼の主催する吹上ワンダーマップというアートイベントがが今年も2月19日から27日まで開催されます。日置市には窯元祭りが行われる美山という伝統的な場所もありますが、野首はひと味違った発展をしている場所です。
日置市や住民の方々と、アーティストがどのようにかかわっていくのがいいのか、手探りの状態が続いている様ですが「協働しながら具体的に収益を上げていかなくては続いていかないのではないか?」という話をしました。「アーティストはただで動くから使いやすい」という意見は何度も聞きましたし、実際のところイベント疲れしているアーティストは多い。或いは逆に「アーティストが地元の人をただで使っている」というケースも、何度も見てきました。もう、そういう事では動かなくなってきていると思います。鹿児島には「やねだん」の成功例もありますし、自分たちで無理せずに実現出来る解決策をみつけていくしかないのでは。
写真は野首小学校時代に使われていた「湯のみ」です。味わい深いデザインです!

Comments: 3 comments

  1. イベント等にかかわっていない私のような人間がいろいろと横から言うのも恐縮なのですが,アーティストとして主張する場という個人の目的と地域の活性化をねらいにした住民の思いと,すこしズレがあるように感じることがあります。
    「何でも自由,それが表現だ」という方向性もわからなくないですが,少し枠組みをつけた方が建設的な関わりができるのではと思います。
    例えば、アーティストは作品の販売をするというのが前提で,アーティストが販売する商品に,「野首地区」のロゴを必ず入れるというような感じ。
    大寺さんの写真の,この野首小学校の「湯飲み」のような関わり方です。この湯飲みもあらかじめ職人さんが作ってある器に,後から「野首小学校」と絵付けで焼き付けたものだと思われます。
    湯飲みがアーティストでロゴが地域の思いというイメージでしょうか。
    収益の割合をあらかじめ決めて地域におろすような仕組みといったように。
    そういったさりげない関わりの方が今後の地域作りに役立てるのではないかと思いました。
  2. あけおば

    昨日は愉しくできたと思います。
    限られた時間の中では思いの半分も
    伝えられなかったのでは?
    まぁボチボチ参りましょう!
    色んな問題も、知恵を出し合い
    小さな声にも耳を傾けながらやって行くしか
    ないですね。ああだこうだ・・言いながらも
    何もしないよりは必ず良いと思うから。
  3. ohtematic

    きはらさん→
    そうですね。デザインの場合はクライアントがいますので予算の流れが明確ですが、この手のイベントは、曖昧なまま進められるケースが多い様ですね。きはらさんのおっしゃる様な仕組みをきちんと整えて欲しいです。吹上ワンダーマップについては、僕はかかわっていないので知らないのですが、10000人もの集客があるそうなので、何とか出来ると思うんです。行政側も、非営利目的であれば補助金を出すという様な考えがある様ですが、フリーランスのアーティスト達は、時間を切り売りして生活している訳ですから・・・。
    あけおばさん→
    こちらこそ有り難うございました。昨日は初めての打ち合わせだったので、事務的な内容に終始してしまいましたね。こうなったからには、本当に愉しい場所にしたいですね。かつてあった「三つの通り会」が復活する日が来るといいなあ〜。おっしゃる通り、小さな声を拾い上げることから始めましょう。この話題は改めてブログにアップしますね!