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date 2012.8.31
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ポール・デルヴォー展@鹿児島市立美術館

ポール・デルヴォー展@鹿児島市立美術館

絵を描く仕事をしているので、絵に関しての「好き嫌い」は激しいですね。好き嫌いというか、この人は参考になるとかならないとか、もっと、事務的な視点なのかも知れません。そういう意味で言うと、今回のポール・デルヴォー展は好きですし、参考になりました。何にこだわっているのか?というのを読み解くポイントが画面のあちこちにあって「ああ、そうだよね。」とか、「ここは、なんでこうなの?」という様な会話が成り立ちました。(そういう会話が出来ない芸術家も沢山います。)1994年に亡くなったということですから、同じ時代を生きていたという共通点もあり・・・そういう点でも解りやすいですよね。中でも、アトリエに飾られていたという鉄道模型が展示されていて、これは作品以上に見入るべきポイントでした。その鉄道模型は作品の中にも登場してくるのですが「これが、こうなるんだ」という道筋が見えるんです。こうした模型を参考にしていたという姿勢も、共感を得られる点でした。
お客さんは少なかった。もっと話題になっていい展覧会だと思います。

Comments: 2 comments

  1. Dr,Moonlight

    僕もポール・デルヴォー大好きです。高校時代にはまりました。シュールレアリズムの画家と理解していますが、同時にジオラマ感覚がある人ですよね。日本の作家、稲垣足穂に通じるものを感じます。但し、デルヴォーは夢遊病のようなマネキンのような生気の無い美女、足穂は未来派でモノ派の理科的な少年が主人公ですが。
  2. ohtematic

    Dr.Moonlightさん→
    ポール・デルヴォーって、ムーンライトさんに教えてもらったんじゃないかな。結局のところ、こうした絵の構築の仕方が一番心地よいですよね。
    一番伝わりやすいし、深い表現も出来ると思っています。
    ムーンライトさんのオリジナル作品にもそれを感じます。新作シリーズが見たいです。