カリオストロの城
映画「ルパン三世〜カリオストロの城」を初めて観たのは中1か中2の時だったと思う。「戦国自衛隊」と二本立てで、立川の映画館で、父に連れられて二人で観た。この時期、僕と父は毎週の様に映画館に二人で出かけていた。弟はリトルリーグか何かに入っていて、必然的な組み合わせとして父との時間が生まれたのだった。そして僕は(ご存知の通り)小6の時に観た「スター・ウォーズ」にカルチャーショックを受けて頭が完全にその世界観に支配されていたから、「もう日本のアニメを観ることはないだろう」という状態だった。この日も、実は「戦国自衛隊」がお目当てであった。しかししかし、「戦国自衛隊」よりも「カリオストロ・・・」の方が断然面白く、「こんなに面白い映画が作れるんだ!」と感動してパンフレットを買って帰ったことも覚えている。(ジブリの流れと結びつけて考えられる様になったのは、日本の漫画やアニメ音痴の自分にとっては、数年後でした。)
先週だったか、たまたまテレビで放映していたので、子供と一緒に久しぶりに鑑賞する機会があった。中学の頃と感じ方は随分と変わっていますが、あの頃にも増してこの映画の強度を感じたんです。ある意味、全部入り!という感じですよね。30年以上の月日が流れて、この映画がその後様々な映画に影響を与えてきたことが、よりリアルに浮かびあがってきたのでした。