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date 2007.12.2
category garden
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武蔵野美術大学地域フォーラム


「アート&デザイン2007鹿児島 奄美・地域からの恵み」が奄美パークで開かれた。武蔵野美大の学生のワークショップ〜奄美での泥初め体験〜のビデオ上映と田中秀穂教授による講演、中村瑞希さんによる島唄が前半。後半は笠利地区の皆さんによる八月踊りとトークライブ。奄美パーク園長の宮崎緑さんの進行で、中島信也さん、中村瑞希さん、奄美博物館副館長の中山清美さんが奄美について語った。
前半は学生時代を思い出すような内容が多く、奄美の人が果たしてどう感じたのか疑問だったが、後半の対談はかなり有意義なものだった。僕が饒舌であれば壇上に上がりたかったが・・・。対談を僕なりにまとめてみると・・・。独自の風習や文化(ぼかしの文化という表現が展開されていた)を築きながらも薩摩に脅かされたり、結果として日本国に取り込まれたりと、大変な歴史を抱えている奄美。しかし、良い意味でしたたかに守っているものが、日本の他の地域に比べてかなり大きいと思う。日本に限らず人類の歴史は敗者が勝者に取り込まれ、膨らんでいくパターンが殆どだが、現在最大の勝者であるアメリカは尊敬されていない。寄せ集めてしまった結果としての大雑把な正義感。そういった基準は今後必要なのだろうか。敗者に学ぼう。「負けるが勝ち」なのだ。奄美の人々や自然を観察するとき、これからの時代を生きる知恵ばかりが飛び込んでくる。4回目の奄美であったが、僕はますます取り憑かれてしまった。
写真は学生がワークショップで作った泥初めの作品。奥が奄美パーク。田中一村美術館もこの施設の中にあります。是非お出かけ下さい!

Comments: 2 comments

  1. テディ

    島全体がオーテマハウスの様でしたね。
    カトリックが浸透していて天草のような
    印象を受けました。
    資生堂のCMにホロリときてしまいました。
  2. テディさん→
    会場でお会いできて何よりでした。テディさんの作品、奄美パークのお土産品としてスタンダードになるといいですね。
    中島さんの自己紹介ビデオは圧倒的な存在感でしたね。
    奄美から受ける印象、特に植生はこれからのテーマとして描き続ける事になると思います。