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date 2017.12.27
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生賴範義展

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鹿児島でポップカルチャーやイラストレーションを語るのは非常に難しい。美術館や画廊で発表されたものが美術館や画廊を渡っている、そんな流ればかりが目につく。メインストリームという存在意義を疑うつもりは毛頭ない。しかし街角で、意識しなくては通り過ぎてしまうような絵(主にイラストレーション)の数々、これらは社会的な役割を果たし、何かを発信し続け、「美術ファンではない」一般の人に向けて存在していることを忘れてはいないか。
小中学校の頃、漫画家を目指していた自分が、イラストレーションの世界に引き込まれていった要因は幾つかあるけれども、日本人では生賴範義氏の活躍が間違いなくトップに挙げられるだろう。このブログではみやざきアートセンターにおける個展のことを何度か書いたと思うが、いよいよ上野の森美術館進出である。「遅すぎる!」と自分は感じてしまうが、日本全体で見ても、やはりポップカルチャーへの評価は純粋芸術と呼ばれるものに比べると、まだまだ低いのであろう。来年早々、楽しみな展覧会である・・・自分は行けないかも知れないけど・・・

date 2017.12.17
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2017年は文化的惑星直列の一年だった

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2017年もあと2週間。今年を包括してみたいと思います。文化的に観るもの、聴くものの多い一年だったと思います。その殆どは、自分が中高生の頃に種が撒かれたもの何ですよね。ここも興味深い点。
音楽で言うと、細野晴臣、坂本龍一、コーネリアス、ビョーク、ベック、マイケル・マクドナルトやトッド・ラングレン(ドナルド・フェイゲン参加!)など、沈黙状態比較的長めのアーティストが新作を発表。
映画では・・・
「エイリアン・コヴェナント」中一の時に観た「エイリアン」シリーズの最新作、リドリー・スコット監督は前作「プロメテウス」より続投中。ちょっとノレなかったなあ。
「ブレードランナー2049」高一の時に観た「ブレード・ランナー」の続編、こちらはリドリー・スコットは総指揮に回っていますが、純粋な続編として考え抜かれた一作でした。
「猿の惑星 聖戦記」これは、小学生の時にテレビでしか観たことはありませんでしたが、仕切り直しシリーズの最終章。文句なしの三部作でした〜主役の猿・シーザーは、この20年で最も尊敬できるキャラクターだと思います。
そして昨日、ようやく観てきました「スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ」!小6の時に観て自分の人生を変え、今でも牽引している文化の横綱。果たして今作の出来は!ちょっとちょっと〜・・・期待以上で思わず感涙。
他にも色々と観たんですが「ララランド」には、かなりヤラレました。
お腹いっぱいの2017年でした。

date 2017.12.17
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ひおき 西郷うどん

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来年の大河ドラマは「西郷どん」。鹿児島に暮らしているとこの話題を聞かない日はありません。自分にも有難いことに、いくつかの仕事が回ってきました。今回は日置市を中心に、このあと新名物として提供していく「西郷うどん」ののぼり旗をデザインしました。串木野名物に「まぐろラーメン」があるように、ある一定のルールを設けて、日置市内にあるお店が独自の「西郷うどん」を開発〜提供していく流れなのだと思います。
広く親しまれるように、祈りを捧げるのみです。

date 2017.12.17
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ユートラム3

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鹿児島市電のファンなんですが、今年3月に導入されたユートラムIIIは、IやIIに比べると顔が「WALL.E」に出てきたEVEっぽいですね。夜に出会ったので尚更そう感じたのかも知れません。

date 2017.12.17
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吉利駅跡

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1984年までこの場所に鉄道(南薩線)が走っていた。今回は親戚のおばさんと「吉利(よしとし)駅」跡を訪ねて見ました。おばさんは現在埼玉にお住まいですが、永吉(僕の暮らしている場所)を訪れる際にはこの駅を利用していたそう。現在はサイクリングロードとして整備され、それなりに美しくはなっているんですが、何かが息づいているという気配は感じられません。近所の古いお店(鮮魚店だったそう)のおばあさんに話を聞いてみると、昔は「ここの魚が一番美味しい」とお客さんが絶えず、忙しい日々を送っていたとのこと。ご主人が亡くなられてから商売は自然と小さくなって行ったのだとか。南薩線廃線の影響ももちろんあるでしょう。
毎週土曜日に行われているアサカツにレギュラーメンバーとして参加してくださっている満冨啓城さんは、このお店の国道側で「けいじょう歌声小学校」を経営していらっしゃいます。満冨さんは1938年生まれの79歳・・・現在でもはつらつとしてタブレット端末を使いこなしたり、歌声小学校でも外部からいろんな講師を招いて精力的に活動されています。
今回、吉利駅跡を訪れて「何かのイベントが出来そう」と感じたんです。鉄道跡というポテンシャルや、昔のお店と音楽学校があること、これをきちんと結んで〜〜音楽イベントとちょっとしたテントを立ててお店をやってみる。「マルシェ」と呼ばれるような動きは、ここのところ活発になってきているので経験者も多くなってきていて、暗黙の了解で進められることが増えているはず。自分も12/24の「歳の市」に向けて準備中ですが、余力があればこの場所でもやってみたい・・・。

date 2017.12.17
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パンダ絵師 あごぱん「パンダの森」展@霧島アートの森

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ナムジュン・パイク展の記憶も冷めやらぬ中、あごぱんくんの個展に行ってきました。
あごぱんくんとの出会いは2005年の5月8日(過去記事)、自分はその時に初めて目にして、「こんな人が鹿児島にもいるんだ〜」と・・・嬉しくなったのを覚えています。この時はパンダ誕生以前で、英文字を大きくあしらったグラフィカルな作品が多かったんですよね。その後、パンダに取り憑かれてからの活躍は、鹿児島の方はご存知の通り、東京の画廊と契約もあるそうで、県外でも積極的に活動しています。
この10年ほどの、彼の画業を振り返る展覧会となっていましたが、広いと思われる会場に所狭しと原画や立体作品が並べられていました。ますますの活躍に期待〜!個人的には、パンダ以外の作品もそろそろ見てみたい。
実は自分も、この会場で二月末から展覧会があり、どのように会場構成をするのか、頭を悩ましているところなんです。

date 2017.12.17
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ミノムシ〜虫自慢が多極分散型社会を作る

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このミノムシ、かなり前からずっとこの姿勢なんです。一説によると蓑から出てこないで一生を終えるとか。普通は目立たないように保護色である木の枝などにぶら下がるんだろうけど、こいつは敢えてまだつ場所に。しかも、筋トレをしているような、ボルダリングをしているような姿勢。
小学生の頃、ミノムシを蓑から出して、短く切ったカラフルな毛糸やマッチ棒の中に入れ、人工的な蓑を作れせるという実験が流行っていました。その時のことは克明に覚えているんです。カタツムリに人参を食べさせるとオレンジ色の糞をするとか、ね。
昆虫を使った実験、あるいは標本採集も時代の流れで「かわいそう」だと感じる子供が増えているそうですね。しかし、その大半は「気持ち悪い」という生理的なものに変わっているような気もするんですよ。「自然との対話」から学べることは計り知れない大きさがあります。

date 2017.12.14
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ナムジュン・パイク展@霧島アートの森

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既に会期終了の情報で恐縮ですが、最終日ギリギリセーフでたどり着いた霧島アートの森。「ナムジュン・パイク展」ですよ〜!
学生だった1980年代後半は、メディア・アートの時代でした。家庭用ビデオが急速に普及し、誰もが映像を保有したり、作り出したり出来る時代が到来したんです。あの頃のメディアに対する空気感、これは本当に特殊なもので、80年代を象徴する感覚とも言えます。その代表格のアーティストが他ならぬナムジュン・パイクなのです。自分が影響を受けていたYMOの坂本龍一氏とも交流があったり。坂本氏のアルバムで自分が一番好きな「音楽図鑑」の最後を飾る名曲「A Tribute to N.J.P」のN,J,Pはナム・ジュンパイクのことなんですよ~。とにかく、色々と思い出してしまう展覧会。広義のメディア・アートの中には、ビデオ・アートというジャンルがあり、この感覚がまた、民生用のビデオデッキにまで採用されてたんです。自分が学生の頃に持っていたVictorのデッキには、ソラリゼーション機能が付いていて、自分の作品をこのデッキでナムジュン・パイク風に変換していました。
1980年代後半は、芸術が時代を引っ張っているという実感があり、その渦中で自分が勉強をできたことは本当にラッキーだったと思えるんです。2017年から見ると「全てが錯覚だったのではないか」と思えてしまいます。

date 2017.12.14
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かめまる庵 うどん・そば

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誰が描いたのか、とても愛らしいキャラクターとロゴです。砂浜で遊んだ後は、ここでおそばやうどんを食べます。休日とあって、かなり混雑していました。

date 2017.12.14
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ビーチコーミング

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12/3も冬の海に出かけました。今回は砂浜に落ちているものをひたすら拾う時間。最近は、自分よりも子供達の方が楽しんでいるようです。人間が作り出した空間でお目当の商品を探すよりも、「何が起こるか分からない」というスリルはあるんだろうと思います。陶片は、もともと人間が作り出したものなんですが、海を漂っているうちにエッジが丸くなって・・・そこに果てしない物語が追加されています。砂や小石も、それぞれに途方も無い歴史が内包されている。言葉にすると野暮ですが、子供達は一瞬でその価値を理解しているのかも知れません。