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date 2010.5.7
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再び堕天使の森へ

再び堕天使の森へ

先日お伝えした「ますみつ三知子 Traveling Exhibition 堕天使の森 no.1 はじまりの森」に再び出かけてきました。会期は明後日9日まで。僕とはフィールドも表現方法も全く異なるんですが、「地域を見つめ直す」「時代を見つめ直す」という軸は共通しています。今回の会場は、江戸時代に築きあげられた立派な棚田なんですが、これまで鬱蒼とした森と化していたんです。そこに再び光が差した。作品展ではあるけれども「何故、棚田に意味がなくなってしまったのか」という疑問を伝える媒体であると、ますみつさんはおっしゃっていました。ハローワークに並んでいる仕事を失った人たちは「生活の基盤を築く」という本当の意味を知らない。経済という不安定なシステムに身を任せるよりも、石を運んで田を耕し、少なくとも自分たちの食料は確保していく。ますみつさんの作品とその舞台は、そういう歴史を浮かび上がらせた。自然は綺麗でない。人間が手をかけた所に本当の美しさがある。ともおっしゃっていました。
「若い方の来場者が少ない」との事。鹿児島で活躍している若手作家の方々はデザイン系、アート系を問わず是非とも出かけて、体験して、じっくりと話をしてもらいたいと思います。という訳でイラストで頑張っている人たちの代表T氏、アートで頑張っているA氏、情熱家のH氏・・・などなど若手作家は絶対に話を聞いてくるべきだと思いますよ。

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