サーカスに行った。
本格的にサーカスを観たのは初めての経験だったと思う。まさに「この時しかない」という空白が出来たので、思い切って当日の自由席で鑑賞することに。開催場所が良かった。土管が積み上げられていそうな、昭和30年代を彷彿とさせるような広大な「空き地」に巨大なテントが建てられている。ショーの内容そのものも長い時間を練って作り上げられたものと実感できたし、合間に出てくるピエロや、その陰で働く大道具さんや清掃員(役者も兼ねている場合が多そう)の姿も印象だった。子どもはどう感じるのか解らないが、動物たちや団員の生活がリアルに伝わってきた。が、そのリアルさというのも、今は消えかかっている。観た直後なのに既にずっと昔の記憶の様な気がしている点がすごい。あれは幻だったのかと。究極の芸なんだろうなと思いつつ帰路についた。鹿児島公演は31日まで、余裕のある方は指定席をおすすめします。
百葉箱在住
2011/01/11 09:23
ネタバレになるので詳述は避けますが、
楽しかったですね。
子どもは途中で飽きて
ポップコーンばかり食べてた時間もあったけど、
僕は夢中で見入ってました。
練り上げられた様式美って、
数十年程度のタイムラグは軽々飛び越えて、
違う世代が同じ話題で盛り上がれる利点がある
と気付きました。
ohtematic
2011/01/11 23:39
やはり、生身の人間の力なのでしょうか、普段見慣れていない動きをされると、オオ〜ッとどよめきが起こりますよね。僕も夢中で見入ってしまいましたが、それと正反対な自分を確認することも出来たり。
おっしゃる通り、世代を超えた絶対的な何かがありますね。サーカスに行った!と、それだけで何年も何年も思い出が残るような気がします。
yappy
2011/01/12 00:59
フェリーニ映画や中原中也の詩でもサーカスはひとつの象徴として描かれていますよね。
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん・・・
ohtematic
2011/01/12 16:11
そうですね。象徴的ですね。歴史を辿っていくと相当いろんな映画や文学にぶつかりますね。最近、谷山から豆腐を売りにくる業者さんがいるのですが、これからは行商が再び脚光を浴びるのかもしれません。車に乗れない人が増えますから、鹿児島では特に。