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date 2011.5.27
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第28回「む展」

第28回「む展」

いよいよ来週の火曜日から、第28回「む展」(28TH 2011年む展の時間)が始まる。僕は今回も実行委員長を引き受けていろいろと準備をしています。『また「む展」かよ〜。』とか『もう「む展」の季節?』といった様な声が聞こえてくる様なこない様な。FacebookやTwitter、mixiなどのソーシャルネットワークで趣味趣向の似た人間が集う中、最も原始的な、古いタイプの集まりである事は痛いほど解っている。その古さを「新しさ」に置き換えて続けていくのが僕の役割なのかも知れない。趣味趣向が近い人間同士の可能性は沢山あるし、これからはそういった原動力で世界が引っ張られていくんだろう。しかし、逆に、似通った仕事を見せ合って「俺たちってセンスあるよね」的な小世界に入り込んでしまう危険性も同時にはらんでいる。そういう意味では、む展内部の価値のバラケ感はスゴイ。パリに憧れている世代もいるかと思えば、若い世代は鹿児島が大好きだったり。多様性を内包しているし、権威はない、ただ、同じ学校を卒業したというだけで集まっている鹿児島発の展覧会だ。東京の真似ではない。全国にある武蔵野美術大学の支部でも、最も長く続いているらしい。80代のおじいさんから20代の若者までが出品する。野球だったら、同じフィールドには立てないだろう。しかし、美術をやっていて良かったと思うのは、歳を重ねるごとに絵は上手くなるという事実!イチローが80歳になっても打率5〜6割のバッターで頑張っているイメージかな。
ただ、今年はエアポケットに突入したのか、参加人数は昨年度より10人も少ない。今年出品を辞退した仲間からは、ご丁寧にこんな便りを頂いた「出品に関してはいつも悩むのですが、やはり今の自分の制作とそれを取り巻く環境のスタンスとは少々合わないと考えています」。彼の言っていることはもっともだと思う。古いし、スタイリッシュでもないし、面倒なんだろう。ダサイのかも知れないな。でも参加メンバーの殆どは、そんな事は承知の上でやっている。何のために?すぐに答えは出ないかも知れないが、嘉例川駅の様に「む展」は100年続く可能性がある。
***
昨日は一日、「む展」の営業で外回りでした。一年に一度、こんな日があってもイイ。(10:35)鹿児島県立松陽高等学校→(11:10)MBC南日本放送→(11:20)Century Design Shop RAIRAI→(11:38)NoseGlass→(11:46)鹿児島市立美術館→(11:51)中野企画事務所→(12:32)White Gallery→(14:00)チチビスコ→(14:45)Good Neighbors→(14:57)NHK鹿児島放送局→(15:19)KYT鹿児島読売テレビ→(15:39)南日本新聞→(15:48)KKB鹿児島放送→(15:55)焼き肉なべしま与次郎本店。長い道のりでした!その他、5/24にはマルヤガーデンズ丁字屋カフェコモナートを回りました。ご協力いただき有り難うございました!

Comments: 5 comments

  1. 〔12:00〕KTS鹿児島テレビ(社長・役員・報道責任者から受付まで手渡し!食堂内にもポスター掲示)→〔14:00〕志学館大学(特に美術部の学生に勧めてくれるそうです)
    ※お手数ですがリンクを張れるようでしたら、お願いします。
  2. 26日追加で〔9:00〕お茶の下堂園(荒田・卸本町・高麗3店舗にポスター掲示とハガキ)
    直前の営業まわり、頑張りましょう。自分の作品はまだだけど…!
  3. ohtematic

    はなさん→
    さすがに営業内容が濃いですね〜!有り難うございます!
    コメント欄にリンクが張れると思ったのですが、難しい様です。
  4. これだけ世代がバラケていたら、それぞれの作家さんが受けた影響の系譜を作成すれば美術年表のようなものがひとつできるかもしれませんねー。必然的に時代が浮かび上がってくるので若い世代へのなんらかのメッセージになるかもしれません。
  5. ohtematic

    ptaさん→
    返事が遅れてしまいました。スミマセン!ptaさんのアイデア、いいですね。これからムサビwebの構築なども予定されていますので、是非取り組みたいテーマのひとつにしようと思います。後は・・・やはり外部からの客観的な評価が欲しい。東京でなく、九州や鹿児島の学芸員が集まって地域の美術史をまとめて欲しいですよね。それはこちらから提案する訳にはいきませんので。