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date 2008.8.6
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デジタルからアナログへのフィードバック


今回の展覧会で、久しぶりに鉛筆と紙の「摩擦」を楽しんだ。デジタルの作品も、最初は紙と鉛筆を用いているのですが、コピー用紙にFまたはHBの鉛筆で下描きをする、といった程度。しかし鉛筆による純粋な作品を作る場合には、5Hの硬さから5Bの柔らかさまでを「絵の具の様に」使い分けることになります。モノクロ、といっても厳密に言えばそうではなく・・硬さによって色味がまったく異なる訳です。
色味については、デッサンを毎日描いていた頃の感覚を呼び起こす事が出来ますが、カタチについては、その当時とは事情が異なっています。デジタル処理を前提にしたカタチの起こし方、とも言うべき「クセ」が画面に現れています。最終的にアナログで仕上げるのに、デジタル感覚がフィードバックされているるというのは新鮮な状態ですね。僕は、社会に出てアナログで仕事をし、5年程たった頃にデジタルツールが一般化した世代。アナログのスキルをデジタルに置き換える事に、純粋に感動出来たという意味で無茶苦茶恵まれているんです。今度はその逆。音楽の世界では既に一般的かも知れませんが、イラストではこれからだと思われます。
「ウィンドウ・ショッピング〜映画とポストモダン」の書籍をテーマにした展覧会が鹿児島市加治屋町にあるインテリアショップ「A NEW SHOP RAIRAI」にて開催中。

Comments: 2 comments

  1. 野月舎

    「ウィンドウ・ショッピング―映画とポストモダン」展、7日に行ってきました。Ohtematicさんの新たな面を見た感じで新鮮に感じました。”イハリー”はいいですね~。A-Zらしき作も印象深かったです。イラストレーションは、メッセージがないと意味がないんだなぁとあらためて強く感じました。好い時間をありがとうございました。
  2. 野月舎さん→
    どうも有り難うございました。先日僕も「体育館で芸術」を観に行ったのですが、子供が泣き出してしまい、本校舎には立ち寄れずに帰宅してしまいました。
    イラストレーション、いつもの仕事では「現状を打破して、今よりも良い世界を!」という意味合いが求められます。デザインの世界ですから・・・。今回の展覧会は、そういう意味で言うとちょっとズレていますね。