
鹿児島でポップカルチャーやイラストレーションを語るのは非常に難しい。美術館や画廊で発表されたものが美術館や画廊を渡っている、そんな流ればかりが目につく。メインストリームという存在意義を疑うつもりは毛頭ない。しかし街角で、意識しなくては通り過ぎてしまうような絵(主にイラストレーション)の数々、これらは社会的な役割を果たし、何かを発信し続け、「美術ファンではない」一般の人に向けて存在していることを忘れてはいないか。
小中学校の頃、漫画家を目指していた自分が、イラストレーションの世界に引き込まれていった要因は幾つかあるけれども、日本人では生賴範義氏の活躍が間違いなくトップに挙げられるだろう。このブログではみやざきアートセンターにおける個展のことを何度か書いたと思うが、いよいよ上野の森美術館に進出である。「遅すぎる!」と自分は感じてしまうが、日本全体で見ても、やはりポップカルチャーへの評価は純粋芸術と呼ばれるものに比べると、まだまだ低いのであろう。来年早々、楽しみな展覧会である・・・自分は行けないかも知れないけど・・・




























