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date 2010.4.15
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抗菌ブーム

抗菌ブーム

鹿児島市内を中心に配布されているフリーペーパー「Under’s High」。次号Vol.13(5月1日刊行予定)にも、鹿児島大学法文学部准教授の井原慶一郎さんと僕との対談が掲載される予定です。今回は「デザイン」がテーマで、先日、タイムトンネルにて収録が行われました。デザイン。最近鹿児島ではあらゆる場面で耳にする様になりましたが「見た目」という意味で語られる事が多いので、限られた文字数の中で本質に近づく試みをしました。
例えば、収納が多く部屋がスッキリする住宅というのは、デザインされていると言えるのでしょうか。収納に何でもかんでも詰め込めば幸せなのか。オーテマハウスは収納は少ないんですが、それは「モノを減らせ」という建築家からのメッセージとも取れます。上海の高層分譲マンションは、内装前に引き渡される事が通例だと聞いてビックリした事があります(そっちの方がイイ)。日本は至れり尽くせりのフル装備。コンクリートむき出しで引き渡されれば、苦情が出るんでしょうね。しかし過保護なものが増えすぎた結果、想像力や生きている実感を奪っているのでは?「抗菌していれば良し」的な考えが居心地を悪くしていると思うんです。対談本編をお楽しみに。

Comments: 2 comments

  1. under's high 楽しみです!
    青木淳という建築家の著書に「原っぱと遊園地」というのがあります。至れり尽くせりの遊園地ではなく、関わる余地の残されている原っぱの方が、住む人と空間の間に対等な関係が築けているという意味で豊かである、というように受け取ったのですが、そこにはまさに「想像力や生きている実感」があるように思います。
    また、先日あったリノベーション会議のUSTで知ったのですが、”内装を自由にしてよい、という賃貸物件は人気があるが、そこでのクレーム件数はなんと0”だそうです。実際にはけっこう需要があると思うのですが、むしろ供給側の意識に問題があるのかもしれません。(反省を込め)
  2. ohtematic

    オノケンさん→
    正直なところ、供給側のセンスを、買い手側が上回っているケースも多いと思うんです。買う前に物凄く研究しますから。それで苦情が出る。オプションで儲けようとする感覚はダサくなってきているのでは?いわゆるデザイナーズマンションには、本当のデザイナーは住まないですしね。構造自体に惚れられて入居されるパターンの方が、建築的ですよね。
    「原っぱと遊園地」の話は、実体験しました。
    先日、ディズニーランドで子供にぐずられた時も、吹上浜だったらこんな事態にならないよなあ・・・と。用意された楽しみと、未知数の環境、差がありますよね。