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date 2010.4.19
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カフェへの旅

カフェへの旅

夢の中で薄暗い商店街に迷い込んでしまった。昔、誰かに紹介されて、一度も行った事のない喫茶店を目指していた。商店街全体は物凄いスケール感で、鹿児島で言えば名山堀、東京で言うと吉祥寺のハーモニカ横町の敷地面積を100倍にしたかの様な場所。車は入れない。ところどころで取り壊し作業が始まっており、壊された部分に光が差し込んでいる。夕方だ。今回訪れる喫茶店も、この流れの中で無くなってしまうことが生理的に解る。路地という路地で頭をきょろきょろとさせて目的の場所を探す。どのくらいの時間迷ったのか夢なので解らないが、突然その喫茶店が目の前に現れた。「lotus」と斜体で描かれた看板が発光している・・・。
周りの取り壊し作業を無視するかの様に喫茶店は大勢の客で賑わっていたが、小さな椅子に腰掛けることが出来た。天井を見上げると、蛍光色のプラスチック製のバケツや柄杓などが数え切れない程ぶら下がっている。ここで「誰か」に向かって自分が話しかける。薄暗い空間に差し色として効いているね、これがアジアだ、とか何とか偉そうに。何を注文したのか残念ながら覚えてないが、店を出た後、荷物を忘れた事に気がついて後戻りするところで夢は終わった。
***
旅の想い出と映画の記憶などが入り交じっていた様な気がします。映画自体を良く覚えていませんが「裸のランチ」的な雰囲気だったかも知れません。
cafe lotus」というお店、10年前にインドネシアで訪れた事があります。王宮(多分)を改装した巨大なカフェでした。その後、表参道の「lotus」というカフェに入った事も。関係はあるのでしょうか。lotus=蓮の花は、泥の中に根を張っても水上では美しい花を咲かせる事から、泥=下界、水上=極楽浄土という事で仏教のシンボルとなっているらしいですね。蓮の花をモチーフとしたお墓は近所に沢山あって、鹿児島が東南アジアの一部であることが実感出来るんです。写真は上海で撮影したものですが、夢に出てきたバケツ類は、まさにこういう種類のものでした。

Comments: 4 comments

  1. マティックさんの夢の光景を読んでスケール感も(多分、雰囲気も)全然違うのに、なぜかお茶の水駅近くにある「ミロ」という喫茶店の界隈が頭に浮かびました。

    こちらは狭い路地にある古い喫茶店ですが、もしかしたらマティックさんは行かれているでしょうか?
    この「ミロ」、古さ、雰囲気、メニューともに今となっては貴重なお店だと思います。
    ここの雰囲気はマティックさんは好きなんじゃないかと思います。
    もし東京にいらした際にはぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか?
  2. ohtematic

    Lavazzaさん→
    いつもコメント有り難うございます。「ミロ」には行った事がありませんが、東京には雰囲気のある喫茶店が多いですよね。中野の「クラシック」などは良く行きました(もう営業していません)。今回の夢は、裏路地や薄暗さがテーマだった様な気がします。街がどんどんデジタル化されていって、ヘンに綺麗になりつつある。余白がないというか。多分、このままでは住みにくくなってしまうと思うんです。
  3. 余白がない、という感覚を日々感じながら過ごしているように思います。
    新しく出来る街は全て綺麗ですね。
    デジタル化もあるところまでは便利と思いますが、やりすぎでは意味がありませんね。
    最近の開発は人間が入り込める隙間をどんどん埋めてしまい「考える」「工夫する」「遊び心」などが退化する方向に進んで行っている気がします。
    作り手側が的の外れた自分たちの「考え」や「工夫」や「遊び心」を変な形で押しつけて窮屈にしている、そんな息苦しい感覚というのでしょうか。
  4. ohtematic

    Lavazzaさん→
    東京にお住まいであれば、日々暮らしにくくなっている事は実感出来ていると思います。首都圏は毎年、15万人も人口が増えているそうですから。その人たちを効率よく収める場所が必要なので、余白がなくなっていくのでしょうね。