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date 2010.5.25
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トラベローグ、出力中。

トラベローグ、出力中。

いよいよ一週間後に迫った『27TH 2010年「む展」の旅』。同じ学校卒、というだけで普段は活動内容やスタンスはバラバラ。そんな群れることが嫌いなおじさま・おばさま達(自分も含む)が何故、世代を超えて年に一度展覧会で集まるのか?昨年は、そんな訳で記念誌を編集して、諸先輩方との対談を試みたんですが、まだまだ謎が多い。通常、このような展覧会では、来場者に文脈までを伝える事はほとんどないと思います。作品があればキャプションやタイトルも要らない、という姿勢の作家が多い事も事実。だから、という訳ではないんですが、隠された真実というのをもっと語って欲しいという気持ちがあるんですね。20代から80代までの作品が一堂に会せば、鹿児島の近代美術史を俯瞰することになるのですが、そういう価値を敢えて言語化してもいいんじゃないかと。美術評論家に出てきて欲しい場面ですが・・・。僕自身も、あらゆる団体に所属せず、資格も取らない(運転免許だけ、あります)という姿勢を貫いてきたので、何故「む展」に関わっているのか?というのを客観視したいんです。27回も続いているその訳を知りたい。今回の特別企画「トラベローグ」は、言語化出来ない部分を写真で伝えようとする試みなんです。

Comments: 3 comments

  1. 先日の建築関係の集まり(飲み会)で学生の方から「かごしまの近現代建築史がみずらい」「言論空間がない」「ニホンノハジッコ建築論を浮かびあがらせたい」というような問い掛けがあり、今回のブログの内容がすごくタイムリーだと感じました。「む展」のようにいろいろな年代の集まる話が継続して作られていることを考えると、鹿児島の建築でははじまったばかりかもしれませんし、「む展」の試みには学ぶ点が多そうな気がします。また、歴史を俯瞰することの意義とアプローチの仕方という点でもすごく楽しみです。
  2. みずらい→みづらい 集まる話→集まる場
    でした。慌てて書いたので・・・スミマセンっ
  3. ohtematic

    オノケンさん→いつも刺激的なコメント有り難うございます。建築については、廃仏毀釈があったりして、かなり熱い事になりそうですね。そういう、鹿児島ならではの心意気が歴史を分断しているというのは感じます。街の写真などを検索しても極端に少ない。残そうとしていないんですよね。そんな訳で「む展」は、続いている事の価値が最も重要ではないかと感じているのですが、今のうちに仕組みの謎を謎で終わらせないための仕掛けをしておく必要があると思っています。僕らの世代は、建築にしても美術にしても、これまでの運動をきちんと俯瞰して検証しないと、次へ進めないのではないでしょうか。桜島と対峙する事に意義があった時代もありますが、ただ桜島を描いてはいけないという世代ですから・・・。自分のやっている事は、モダン世代の様に「素の状態」では存在し得ない。複合的。しかし、物まねとも言われたくない訳です。何で自分がこんな事を描かなくてはいけないのか、作らなくてはいけないのか、という動機を、これまでは勢いに任せていたんですが、どうも、そうは言っていられなくなってきたんですね。