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date 2010.6.13
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編集者とのやりとり

編集者とのやりとり

とある本に掲載されるイラストを巡って、久しぶりにぶつかり合った。相手は、大人のイメージのイラストが欲しいという事だったんですが、こちらが想像している「大人」との認識にズレがある。普段は相手の欲しいモチーフや状況を描く事を仕事としており、その部分に快感があるのですが、今回はオリジナル作品に近い状態なので、主張したい箇所がどうしてもあったんです。ファッションイラスト的な意味での「オシャレ」を求められているのかも知れない。しかし自分なりのオシャレ感を何とか表現したい。具体的に言うと「飲食店のイラストに虫を入れたい」。勿論、普段の仕事ではNGである。編集者の方には、敢えて気持ち悪い描写をファミリー向けの映画にねじ込む事で、世界観が広がり受け手の幅も増えるという宮崎駿の例を説明する場面もあった。また僕は、B級SFと呼ばれるジャンルの中に漂う独特の空気にロマンを感じる事が多い。一枚絵なので、いくつかの会話を絵に盛り込みたい。人間と人間、虫と虫。構図についても、当初にアイデア出しをした落ち着いたものを止めて、若干不安定だがスピードを感じるものに変更した。編集者の方も話をきちんと聞いてくださり、何とか僕の意見は取り入れられた。良い本を作りたいという気持ちはお互いに一緒だ。こういう対話は時として仕事にならなくなってしまう場合もあるだろう。だけど今回は発展的な話が出来た。そして、こうした話をした後では、勿論下手な絵は提供出来ない訳で、気合いが入るのだった。
出版された際にはまたこのブログで紹介しますね。(写真は梅雨入り前の桜島。ホワイトギャラリーからの眺め。サイコーです)

Comments: 2 comments

  1. すごい空と雲ですね。
    鹿児島にまた行きたいです。
  2. ohtematic

    遊子さん→
    ご無沙汰しております!
    是非、また遊びにいらしてください。あれから、鹿児島も自分の生活も変わりましたよ!