不景気対策の一環として
映画「カーズ」の設定は実に興味深い。バイパス道路の開通で取り残されてしまった小さな田舎町・ラジエータースプリングスに、新人レーシングカーの主人公マックイーンがひょんな事から迷い込む。そこで出会ったのは、都会で成功を収めたが「何かが違う」と人生を見つめ直している女性弁護士や、かつてレーシング界で名をとどろかせたものの、リストラされてしまった先輩。田舎町での様々な葛藤と大レースを通して、名誉や勝利よりも大切なものを見つけていくというのがあらすじ。ピクサーお得意のポップな絵柄ですが、結構、設定がシリアスです。とある事情で、この数年で何十回も観ています。
で、本題です。この映画「カーズ」のミニカーは、ライセンス料などの関係で、通常のミニカーよりも少々お高くなっているんですね。不景気対策の一環で、既に所有しているミニカーを「カーズ」のキャラクター風に改造してみました。改造・・というと大袈裟ですが(1)宛名印刷用のラベルシールをフロントガラスのあたりに貼り付け(2)爪でフロントガラスの輪郭にに沿うよう印をつけながらシールを密着させ(3)カッターで余分な部分を切り取り(4)マジックで目を描く。というだけです。男の子を育てているお父様方、これで当分ミニカーを買わなくて済むのではないでしょうか!「カーズ」以前は、キャラ化された車はフロントライトが目玉でしたよね。そんな訳で、最初に予告編を観たときは随分と違和感を覚えたものです。ただ、この映画は人間がまったく出てこない(!)という設定ですから、思い切って目を大きく出来たんでしょうね。















masanori
2010/08/17 18:52
”カーズ”はドタバタしているけど、どこか寂しげなところが好きです。何となく”アメリカングラフティ”を思い出してしまいます。
ohtematic
2010/08/18 01:44
そうですね。目玉は大きい方が可愛いですよね。車にそういうデザインを取り入れてしまうというのは、やはりスゴイ事です。あの街の住人は、確かに寂しそうなんですよね。幸せだけど物足りなさそうな感じで。そんな訳で、「カーズ」を観る度に、限界集落の問題に行き着いてしまいます。主人公は救世主となる「よそ者、若者、馬鹿者」の三要素を兼ね備えていますね。僕の暮らす永吉地区も、周辺に便利な道路が出来てラジエータースプリングス化していますので、ここは何とか踏ん張らないといけないですね。
坂口修一郎
2010/08/20 00:47
ちょうど僕もこの前地域コミュニティを作るミーティングに呼ばれた時その話しをしました。
僕がいまやろうとしてることもまさに「バカなよそ者」のから騒ぎですから(笑)
そして若くは無いという(爆)
生まれ故郷を20年も離れていたのでもはやしっかりよそ者です。
とまれ、確かによそ者の「外部の視点」でないと見えないものはたくさんあると思います。
地方には特に多いしがらみからちょっとずれたところでないと、なにも始まらないんですよね。
それは物理的な地方に限らずですが。
東京でもそこかしこにジャンルや業界っていうローカルが、縦に連なった地方を形成してますからね。。
ohtematic
2010/08/20 07:25
いつもコメント有り難うございます。坂口さんの場合は、理想的なパターンなんじゃないでしょうか。これで、鹿児島に定住して頂ければ・・・更に日本が、鹿児島が変わると思います。外部の視点は確かに大切ですね。結局のところ、地域で暮らしている人が「ここには何もない」「つまらない」という種類のコンプレックスを抱えてしまう原因を探っていくと、メディアを通して都会の様子や暮らし方と単純比較してしまっているからなのでは?と思うんです。極端な話、昔の様に情報から遮断されていた方が地域に誇りを持てるのかも知れません。東京における、業界内での地方感というのも良く解ります。同業者が集まって、業界の愚痴などを楽しんでいたり・・・これは本当に良くないです、何も変わらない。今回のジャンボリーの様に、地域や業界を超えて集うという流れは、そういった地方と都市の根本的問題を解決する手段ですよね。最近、鹿児島が変わってきたと思います・・・8/28、楽しみにしています!