テオ・ヤンセン展@大分市美術館
3連休の前半を使って大分に出かけてきました。車で4時間35分という試算でしたが、湯布院から先は霧のために通行止め。途中の休憩や食事などを入れると7時間ほどかかってしまいました。愛車ボルボ240はエアコンが効かないために、着いたときは疲労困憊。前述した「うみたまご」に行ってバタンキュー。翌日の朝から大分市美術館で開かれている「テオ・ヤンセン展」へと足を運びました。テオ・ヤンセン!・・・行く前は温泉と勘違いした友人から「どんな泉質?」と聞かれた事もありました。確かに、地獄巡りの8カ所目の様なお名前ですネ・・・。
90年代の後半にホンダが制作したアシモを「ニュース23」で初めて見た時(「筑紫哲也×立花隆」)、その歩行する様子に感動した記憶があります。録画して、友人を呼んで何度も何度も見ました。人間や動物とは全く異なる「モノ」から、命を感じた初めての体験だった様な気がします。テオ・ヤンセンの人気も、そういう部分が一番大きいと思う。ただ、アシモと違うのは、自動車工学の延長ではなく「風を食べて生きる」というコンセプトが時代によりマッチしている点。電気やガソリンを使わずにこういう動きが出来るという驚き。共通認識を持った宇宙人に出会った様な感覚。また、材料費にあまりお金がかかっていない(と思う)点も魅力。頑張れば自分でも作れるかも?と思わせる身近さ。展覧会場では作品が歩行するデモンストレーションが行われるのですが、歩き出した瞬間、どよめきとも言える「オオ〜」という声が湧き上がりました。我が子が初めて立ち上がった時の様な、温かな声援でした。メイキングのビデオでは、オランダの工房や隣接する砂浜が何度も映し出されていましたが、地元の吹上浜を連想せざるを得ない環境でした。そんな訳でこういう企画は、真っ先に日置市が名乗りを上げて行うべきなのでは?と悔しい気持ちになりました・・・。舞台としては最高の場所です。
スケッチや試作品なども展示も充実。ホント、現代のダ・ヴィンチですね。思ったよりも地味な21世紀を迎えている・・・とこのブログで何度も書きましたが、その先頭を突っ走るに相応しい風食動物たち、でした。(余談ですが、風力実験をする映像ではボルボ240が使われていました!エアコンは効くのかな?)会期は30日まで。是非。















rie24
2011/09/20 14:21
大分でも動くのですね!!
一度見てみたいもんです。
しかし、大分って、鹿児島からは何か、とっても遠いです(~_~;)
ヤスハラ
2011/09/20 15:51
彼は「大人の科学」の小型ビースト模型実現にも自分で試作品作ったりと苦労してました。
鹿児島にも喜んで出向いてくれると思いますよー。
ohtematic
2011/09/21 06:09
大分、遠いですよね。新幹線が全線開業しましたが、鹿児島中央駅からだと4時間ほどかかってしまうのではないでしょうか。霧島アートの森に来ることを期待しましょう〜!
ヤスハラさん→
そうだったんですか〜。大人の科学・・・のミニビーストは組み立てましたよ!良く出来ていますよね。
Dr,Moonloght
2011/09/25 00:06
ohtematic
2011/09/25 20:30
本人は、芸術とか科学を区別したくない様ですね。で、もともとそういうモノだったと。Moonlightさんと同じ事をおっしゃっていました。僕が勉強をしていた時代は、細分化され過ぎて面白くなくなってしまったのかな。基本構造をオープンソース化する話は「生殖機能を持たない」というジレンマを解消する考え方だそうですね。いや、ムーンライトさんの洞察力はスゴイ、そのまんまの発言をしていましたよ。テオ・ヤンセン氏の様なアーティストが、本当のアーティストなんだな〜と実感しました。子供もお年寄りも、一様に驚き、楽しんでいましたから。自分も何かやらなくてはいけないと・・・刺激を受けて帰ってきました。
Dr,Moonloght
2011/09/27 01:39
ohtematic
2011/09/27 08:19
結局のところ、本当に良いものはメインカルチャーになるんですよね。宮崎駿にしたって、ただのアニメ作家ではない状況に置かれていますしね。
そういうフィールドを目指して活動していきたいです!