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date 2012.3.4
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宇宙人ポール

宇宙人ポール

鹿児島ミッテ10でようやく「宇宙人ポール」を観てきました。昨年公開された「スーパー8」はこの映画と同様に、80年代のSF映画に対するオマージュで包まれていましたが、大人目線で子供時代を振り返った様な印象がありました(映画として、かなり面白くなかったです)。しかし・・・この「宇宙人ポール」は80年代SFを引きずっているオッサンがそのまま主役なので、全編にわたり自分のために製作された様な風合いでした。映画のスケール感も「スーパー8」の様に大風呂敷を広げた様な演出ではなく、あくまでも自分と友達という範囲内に収まっていましたね。「観た後は何も残らない」超大作とは違い、ずっと愛すべき小作品という位置づけになると思います。SF映画を頻繁にチェックしている層に向けての演出は半端なく・・・枚挙にいとまがありません。主人公達が乗り込んでいるキャンピングカーの運転席のライティングが、ミレニアム・ファルコンのコックピット風だったり、スタートレックのゴーンバック・ロジャースのトゥウィキやSWのブーシなどマイナーだけど思い入れのあるキャラが登場したりと・・・スターログを真剣に読んでいたあの頃の空気が蘇ってきました。サイモン・ペグはタランティーノ以降最も注目すべき作家です。話すと長くなるので・・・このへんで。鹿児島での上映は金曜日まで、一日一回の上映です。映画を観た方、是非語りましょう〜!

Comments: 2 comments

  1. 無駄にダルいシーンもなくて良い映画ですよね!
    性的に露骨なシーンをなんとかすれば
    ダイハード、リーサルウェポン、ターミネーター、M.I.Bとかに並ぶ、
    「テレビで何回もやってるけどつい見ちゃう映画」になりますよね。
    『志村後ろ〜』的シーンもあったり、わーわー言いながら見たい映画ですよね、
    音楽も良かったな〜。
    字幕での表現制限もあると思うと、吹き替えで楽しみたい気もします。

    誰も書いてないんですが、後半の酒場に3人で乗り込んで店内を見渡すシーンで、
    あの女性が、レイア姫にそっくりに見えたんですが、自分だけですかね?

    あと、父親から逃げる途中に倒れた父親を気遣って戻って、
    大丈夫とわかった途端にまた逃げる〜〜あのパターンはインディージョーンズの
    定番のシーンですよね。

    走ると右足を痛がるのは彼の出演作からの設定なのでしょうか?

    と、まだまだ書き足りないとこではありますが…
  2. ohtematic

    しば氏→イイ映画でした。これは確かに吹き替えで観た方が面白いかも。「SPACED」や「ホット・ファズ」のSF版という感じで・・・この人たち、これからもこういうノリで幾つも作品を発表していくんだろうな〜と、羨ましかったです。
    確かに、あのヒロインはレイアに似ていましたね。反転して逃げるアレは、SW一作目でハン・ソロがストームトルーパーの集団に怯えて逃げるというのが元で、それをインディでパロったんですよね。もしかして、SW以前からの伝統かも知れませんけど。
    右足を痛がるっていうのは、僕はひっかからなかったんですけど、何かありそうですか?
    最初のコミコンのシーンで、ジャバの宮殿におけるレイアの集団がいましたよね。あれは、この30年ほどオタクが夢見ていた妄想を視覚化したものだと思います。そういう描写があちこちで見られて、とにかく楽しかったです。「スーパー8」はスピルバーグの技術を表面的になぞった感じでしたが、こちらはオタク目線を忘れていなかった。宇多丸氏が語っていたプロット上のおかしなポイントというのは、一度見ただけでは気になりませんでしたが、捜査官の立ち位置の事かな?
    また語りましょう。