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date 2013.6.17
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鹿児島中央駅の階段

鹿児島中央駅の階段

アミュプラザ(鹿児島中央駅の駅ビル)の増床工事が始まりました。まずは、あの階段を解体する模様。数年前、この駅舎や新幹線を設計された水戸岡さんと対談したことがあるのですが「中央駅の階段は世界でも珍しい存在」とプライドを持って語っていらっしゃったことを覚えています。僕の考えを勝手に足すと、トレビの泉の様に、この階段の前には巨大な足湯広場が出来て、観光客や地元の方のくつろぎの場になる・・・そんな場所として機能していくのだろうと・・・想像をしていました。
ところが増床・・・。詳しい内容は良く知りませんが、結局のところテナントが入って、買い物客を呼び込もうという軸だろうと思います。
渋谷駅が何十階建てになって、東横線のホームが地下に・・・なんていうニュースも聞きましたが、普段、田舎に暮らしている者の発想としては、都心部や鹿児島の中心部で増床されるということは、そこで雇用が生まれた分、田舎から人がいなくなってしまうことだと思っています。いや、実際日本全体の人口も減っているし。人が減る中で、どうやって街を維持していくかというのは田舎に限らず都市部でも大問題になってくる筈です。そんな中、増床という選択肢が未だに、前向きな話題として取り上げられる事に違和感があるんです。これでは「身の丈にあった暮らし」はいつまでたっても実現出来ないですね。

Comments: 4 comments

  1. 結局、増床したとこで、入る店舗は毎度おなじみのアレとコレと…
    いくら目新しい建物が建っても売っているものはだいたい同じ。
    何を買うでもなし…
    まるでアメリカのショッピングモールと同じですね。

    先日KITTE行ってきました。店舗や売っている物にほとんど新鮮味がない、
    なんと言うか、売っているものが「シンプル迷宮」にはまり込んでいるようでした。
    もしくはそれが自分の写し鏡だったのかも…。
  2. ohtematic

    しば氏→
    そうですよね。近代化するにあたり、日本は「国土の均衡ある発展」を目指したそうですが、それがいつの間にか「均質化」に置き換えれてしまった様に感じます。人口が集中する地域から洪水の様に情報が届けられ、あれがカッコイイと・・・田舎の人が感じ始めたのだろうと思います。そこにはプライドはなく、右へ倣え、大きなものに巻かれろと・・・ただそれだけで思想や哲学はありませんね。友人を鹿児島中央駅前に案内すると、がっかりされる事が多いです。KITTEというのは、行ったことがないので解りませんけれども・・・・。
  3. わがままなもので、自分の住む場所には均質化(都会に近い暮らし≠便利な環境)を
    求めるけれども、他所にははっきりした地方色を求めちゃいますよね、
    ネットですぐ手に入る今でも。

    ここ何年かは「買い物で満足しない生活」に(心だけでも)シフトしたい
    と思ってもなかなかそうはゆきませんね。
    消費することでしか充足感を得られない状態から
    なんとかぬけだしたいんですけどね。
  4. ohtematic

    しば氏→
    僕も、近所にスタバが出来たらいいな〜と、いつも思っているクチなので全面的に批判する資格などはないのですが・・・。おっしゃる様に「消費者としての自分」をどこまで捨てられるか、というのがこれからの課題なんですよね。人口も税収も減って行くので・・・これまで通りにはいかないと思っています。