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date 2014.4.8
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生頼範義展@みやざきアートセンター:追記

生頼範義展@みやざきアートセンター:追記

140408.3
生頼さんが手がけたイラストレーションの数々・・・これだけの仕事量をこなすには、相当なスピードで描いていたと思う。今回の展覧会では、原画を観察する事で、画面の下地作り、色の重ね方など、いろいろと参考になる事があった。絵の具の塗り重ね方としての「絵の構造」と、空間表現としての「絵の構造」、いわばハード面とソフト面の精度を限りなく上げ、両者を近づける事がスピードに繋がるのだが、もう神業としか言いようがない。例えばゴジラの周りを飛んでいる鳥の群れなどは、ほとんど描いていない。しかし鳥に見えるのである・・・。鑑賞者側の気持ちを巧く利用しているとも言える。バルールが合っていると、色は色でなくなるという話は、デッサンを勉強していた頃から、ずっと心がけている事ではあるが、こういう「絵の構造」の話を若い人と出来にくくなっているのは本当に残念。

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