画家・入野忠芳氏の遺作
毎年一度、武蔵野美術大学校友会の支部長として、総会に出かける用事があります。今年の会場は広島でした。総会や懇親会とは別のプログラムで、昨年亡くなられた広島の前支部長・入野忠芳氏の遺作となった広島拘置所の壁画を見に行く機会に恵まれました。広島城築城400年を記念して入野さんに依頼されたというこの壁画、全長はいったい何メートルあるのか・・・圧倒的な存在感でした。奥様が作品の解説してくださったのですが、この壁画が出来て、息苦しい拘置所の風景が明らかに変わったとの事でした。入野さんとは、生前二回ほどお話をする機会がありましたが、自分に厳しい方だったという印象があります。このようなカタチで最後の作品を残されたことに深い感銘を受けました。
















