佐々木マキ見本帖@かごしま近代文学館・メルヘン館
佐々木マキさん・・・僕が初めて意識したのは村上春樹の小説にハマっていた浪人の頃〜大学時代だった。その当時は、何故村上氏が彼の作品を起用したのか殆ど解らなかったんです。村上文学から彼の存在を知った僕のようなケースでは、小説の世界観とイラストが、どこか乖離しているような印象を持ったことを覚えています。特に自分の場合はイラストを描くことに没頭していたので、価値観が狭かったのかも知れません(まあ、今でも絵に関する価値観は狭いかも)。しかしながら佐々木マキさんの活動を昔から追いかけていた人たちにとっては、全く違和感がない強力なタッグに映っていたと思うんです。
時が流れて、子供に絵本を読み聞かせるライフステージがやってきました。こうなってくると、他の角度から、また佐々木マキさんの存在を知ることになります。何冊か、知るべくして知る名作があって、数ある絵本コレクションの中でも一際、特別な存在感を放っていることだけは確かです。
一言では語り尽くせない世界観。単純な形の中にいろんな含みがあります(細かいな絵も勿論)。今回、原画を見ていろいろと刺激されました。
11/10までですので、是非お出かけください。ロビーで売られている絵本やグッズも、予算が許す限り手に入れて欲しい、そんな展覧会でした。














