マグカップの思い出
イラストの仕事・・・自分のイラストが掲載された雑誌は1ヶ月で次の号に変わり、キャンペーンのポスターの寿命も2〜3ヶ月?そう長くはないんです。新陳代謝が激しい世界なので、新しいイラストを描く需要があります。画家のペースとは違って、じっくり作品に取り組むというよりは、考える間もなく、年に数百枚を仕上げて生計をたてているイメージ。もちろん「寿命が短いから力を抜く」訳ではなく、誰にでも長く愛されるスタンダードな画風を目指しているわけです。
そんな中でも、マグカップのデザインは、月刊誌とは違って物理的に長く残る仕事です(割れない限りは)。写真は1990年頃、東京・国立にあった雑貨屋さん「kit kit dizzie」で取り扱われていたもの。アナログの時代なので、もちろん、色毎にトレーシングペーパーに描いて入稿していました。まだ駆け出しの時期だったから、このカップを見ると、自然と「初志貫徹」という言葉が浮かんできます。あの頃、自分にチャンスを与えてくれた大人の方々・・・・・・ありがとうございます。
Hammer
2015/01/29 01:55
三方向から撮った画像の再構成による効果なのか、
連なった曲面によるスタイリッシュなオブジェにも見えますね。
引き続き愛玩させてもらってます
http://www.ohtematic.com/news/2013/1104_5386.html
ohtematic
2015/01/29 05:58