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date 2015.11.8
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第40回宮崎市美術展

第40回宮崎市美術展

第40回宮崎市美術展の講評会を終えてきました。終了後、スタッフの方々、運営委員の方々、審査員の方々と懇親会が開かれました。僕が座ったテーブルでは真剣に「これからの宮崎市美術展はどうあるべきか?」というテーマを軸に話題が広がり、二次会、三次会と夜中の1時まで話題は尽きませんでした。すでに40回を数える美術展ですが、やはり常に新しい価値観や若い世代の受け皿にならない限りは衰退してしまいます。まずは、全員参加型の文化祭的な美術展にしていくのか、それともある程度のクオリティを設けて文化度の向上を図るか?といったことに始まり、宮崎をテーマにしている作品が少ないがどうすれば良いのか?という話(サーフボード部門を設けたら?というアイデアも出ました)、そして、宮崎市の中心で行われる展覧会ですが、限界集落で暮らすような方々や、マイノリティの声を拾いあげるためにはどうすれば良いのか・・・などなど話題は多岐に渡りました。美術を通して出来ることは沢山ありますが、行政側に何かを期待するのではなく、出品者が自ら作り上げていくのが最も近道なのではないかと思っています。結局のところ、行政側というのは観客動員数を指標として、展覧会の価値を図らざるを得ないのです〜逆に言えば動員数の少ない美術展を短絡的に「税金の無駄遣い」と決めつけてしまう市民の側にも責任がある訳ですよね。審査は2年連続で担当させていただきましたが今年で終わりです。遠距離ですが、宮崎のいろんな方と触れ合えたので、これからの動向が気になる展覧会になりました。
まだまだ「美術」というと小難しいイメージがあるのでしょうか?ブレイクスルー出来る何かを一気に仕掛けるのは大変だと思いますが、徐々に市民の側から意識を高めていくことが何よりも大切だと感じています。

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