鹿児島暮らしの考え方2
近所に奇跡的に出来たお店でランチをしていると、マスター・ヨーダのような考え方を持つAさんと久しぶりに会った。「今、自分がゆっくり暮らしていられるのは、都会に沢山人が集まっているから。」とおっしゃっていた。なるほど、そういう考え方もあるのか、と妙に納得してしまった。自分は、一極集中型社会から脱却しなくては!と何度も言ってきたクチなので、意表を突かれた発言ではあった。でも、地域活動をしていると、確かにそういう話も良く出てくる。今のところは有り得ない話なんだけど「あまり人が増えても困る。」「入村制限がかかるくらいのブームが起こる」という言葉も聞いた。そうなんだよなあ・・・例えば、自分が関わっている地域のイベントも、今は猫の手も借りたいほどいっぱいいっぱいの状態なんですが、しかしこれ以上、来場者が増える工夫をするよりも、自分たちが最低限楽しめる仕組みを作る方が現実的なのである。
国勢調査の結果が出て、鹿児島でも人口減少率が一番高いのは鹿児島市という結果が出た。短期的な収益を見越して大急ぎで建てられた集合住宅は近い将来に、その行方を問われることになるだろう。田舎は随分前から人口減に悩まされていたので、住民側の意識も呼応して進化してきたと言える。特にコミュニティのあり方などは、これから先、都会の人達に教えることが増えてくるはずだ。