ワークショップ無事終了
前回の記事で紹介したワークショップが無事に終了しました。参加者は、5歳から67歳までの幅広い層が13名。・・・3時間の中で、どのような作品が仕上がるのか?初めての試みだったので不安でしたが、こちらが想像しているよりもクオリティの高い作品がずらっと揃い、講評の時は涙を抑えるくらい感動していました。
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今回のワークショップ、まずはデザイン〜イラスト、アート〜絵画の区別を説明しました。
複数の写真から「背景」「中景」「前景」の三段階を抽出し、意味づけ(キャラクター化)を通して、色を分ける作業から始めました。そのあと、イラストの核となる形は、色紙を切り絵で制作してもらったんです。最終的に、使い慣れた画材で切り絵の上から描きこんでいくという流れにしたのですが、時間のない中では最善の策だったと思います。画面全体を好きな画材のみで仕上げてしまうと、僕が指導している意味が薄らいでしまいます。何よりも伝えたかったのは整理することなので・・・。とりあえずベースの3色が切り出された段階でデザインしたという意味が出てきます。最近は、世の中全体が細かい描き込みの方へシフトしている様に感じています。本当の描き込みは最終的にものすごく整理された世界(例えばダヴィンチの宗教画)を作り出すことが出来ますが、それ以前の半端な描き込みは、描写で終わってしまう。つまり描写が目的になってしまうんですね。これでは、誰にも、何も伝えることは出来ないと思います。
今回のワークショップを通して参加者の方々が何を感じたのか?何とも言えないところではありますが、逆に自分のやっていることが再確認できた1日でありました。