40代最後の夜に
明日の誕生日で50歳になります。まずはイラストレーターとして生計を立てていられることに、周囲の皆様に感謝したいと思います。たまたま、今日専門学校の授業があって、「才能と覚悟は、ほぼイコールの言葉である」という話をしました。才能があるのかないのか?それは、覚悟をしたのかどうかで決まると。かくいう自分も偉そうなことを言えた立場でないのは十分承知の上での話でした。覚悟というのは、なかなか難しいもので・・・やはり仕事の数が減ると、ただそれだけで、滅入ってしまうことがあったりします。40代の自分を振り返ると、リーマンショックの際に仕事が激減したことが思い起こされます(この時は、純粋に自分のセンスが世間に追いつかなくなったのだろうか?と自分を疑ったりもしました)。それから311の震災、そして先日の熊本地震。熊本は、仕事の話からはズレますが東京の友人たちに「九州に移住してこい」と声高に叫んでいた自分の姿勢を砕く結果になりました。「外的な要因で覚悟が揺らぐ」というのは、情けない話ではあるのですが、逆に言えば、そうした瀬戸際で仕事を続けている緊張感の裏返し、得難いポジションとも言えます。世間で認められている良い作品のほとんどは、背水の陣から生まれていると信じているからです。
また、40代の10年は父としての最初の10年でした。長男は30代の最後の年に誕生していますが、次男三男は40代で授かりました。先ほどの学生の話にも通じますが、次世代に残したいもの(家族であろうとなかろうと)について、真剣に考えられた10年でもありました。
明日からの10年、40代よりも充実した時間を築くために活動していきます。
これからもohtematic.comをよろしくお願い致します。















バジル
2016/06/18 09:38
私はUターンして3年近くになりますが、「覚悟」が揺らぐことがときどきあります。
そんな中、ohtematicさんのブログで元気をいただいております。
これからの10年が充実したものになりますように、願っております。
ohtematic
2016/06/18 10:51