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date 2005.12.21
category garden
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ten ten(西田橋の拓本と美術家たち 10年展)初日


本日より、鹿児島県立歴史資料センター 黎明館にて始まった ten ten。午後からの当番ということで会場入り。生憎の天気で客足は伸びなかったが、マスコミの取材だけは後を絶たなかった。この運動の中心的存在である野添宗男さんが、苦労されたであろう当時の想い出を取材陣に語っている様子が印象的であった。時間が随分と流れてしまったせいか、楽しそうにお話しされている場面も。僕は、会場の一角で行われている「拓本のデジタル化」を少しだけ手伝った。ますみつ三知子さんの提案で、この遺伝子を残す方法としてデジタル化が選ばれた。数千枚に及ぶであろう拓本の一枚一枚を撮影していく。僕は拓本の原本を、壁に貼り付けていく役割。実際に手で触れてみると、裏面には西田橋の土が付着しており、ポロポロと床にこぼれる。表面からは墨と油の香りが漂ってくる。西田橋については全く想い出のない僕だが、当時の状況に思いを馳せることの出来た瞬間であった。

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